世界初のロボットホテルとして長崎県佐世保市で開業し、ギネスにも認定された「変なホテル」。その2号店が2017年3月、舞浜にオープンしました。関東初進出とあって大きな注目を集めるこのホテルでは、どんな宿泊体験ができるのでしょう? その全貌をレポートします!
話題の変なホテル2号店が舞浜にオープン!
「変なホテル」は、H.I.S.ホテルホールディングスが運営するホテルです。一風変わった名称には、“変化しつづける”という意味が込められているそう。目指しているのは、“常識を超えた先にある、かつてない感動と快適性”。2015年7月、ハウステンボスにオープンした1号店「変なホテル」は、“初めてロボットがスタッフとして働いたホテル”としてギネス世界記録(R)に認定されました。
その2号店となるのが「変なホテル舞浜 東京ベイ」。ここでは最先端のテクノロジーを搭載した9種類140体のロボットが働いています。どんなロボットに出会えるのか、さっそく訪問してみましょう!
ジャングルのようなロビーでティラノサウルスに遭遇!
エントランスを入ってすぐ目に入るのは、原寸大に再現されたティラノサウルス! こちらはロボットではないので動きませんが、精密な造りでいまにも動き出しそう。あまりのリアルさに怖がって泣き出してしまうお子さんもいるのだとか。納得の迫力です!
フロント業務を仕切るのは2体の恐竜ロボット!
フロントでは、人間の代わりに2体の恐竜ロボットが出迎えてくれました。これがもう、滑らかに動く動く! まばたきも自然で、本当に生きているかのよう。これはぜひ実物を見てほしい……!
アナウンスに従いタッチパネルで操作していくと、ルームキーが自動で出てきました。言語は日本語、英語、中国語、韓国語に対応しているとのこと。なんて優秀なんでしょう! 四カ国語を話せる人間を常にふたり配置したときの人件費と比べたらどれだけの経費削減になるんだろう……と思わず計算してしまいました。
チェックイン、チェックアウト共にこの2体にお任せ。スタッフはバックヤードに待機しているそうですが、特に問題がなければ宿泊中一度もスタッフと会わなかった、なんてこともあるかもしれませんね。
客室には、AI搭載のコンシェルジュロボット「Tapia(タピア)」
客室では、可愛らしい卵形のロボットが待っていてくれました。「変なホテル舞浜 東京ベイ」では、ホテルコンシェルジュロボットとして全客室100部屋に導入されています。
「テレビをつけて」「エアコンの温度を下げて」と話すと、音声を認識して家電を操作してくれます。占いやじゃんけんなどのエンタメ要素も。AIを搭載しているため、話しているうちにどんどん言葉を学習していきます。
部屋についたらひとやすみ……と思っていましたが、Tapiaとのやりとりが楽しくてついつい遊んでしまいました。
まだまだいます! 館内で活躍するロボットたち
受付ロボットやコンシェルジュロボットのほかにも、「変なホテル舞浜 東京ベイ」ではあちこちでロボットの姿を見かけます。たとえばどんなロボットがいるのかというと……。
ロビーに置かれた円形水槽内を悠々と泳ぐのは、魚型ロボット。写真では伝わりづらいかもしれませんが、その動きは本物そっくり。頭のまわりにセンサーがついているため、水槽やほかの魚にぶつからないように泳げるのだとか。
冗談で「釣ってみたくなりますね」と呟くと、スタッフの方が「あまり知られていないんですが、実は釣りができるんですよ!」と釣り竿を持ってきてくれました。「あ、できるんだ」とびっくり。
眉間にある磁石を狙うのですが、リアルな動きをするので難易度は高め。数分格闘した後、ようやく釣ることができました。これは家族や友人同士で盛り上がりそう!
ロビーにはユニークな外見のゴミ箱ロボットも。頭が開いてゴミを入れることができるようになっています。そのほか、客室階の廊下ではルンバがお掃除していました。
新しいロボットに出会えないかと、ついホテル内を散策したくなってしまいます。「ホテル=寝る場所」と思っていましたが、これからは「ホテル=楽しむ場所、今までにない体験ができる場所」になるのかもしれませんね。
楽しみ方いろいろ! 変なホテル舞浜 東京ベイのココにも注目!
恐竜Virtual Reality
「変なホテル舞浜 東京ベイ」では、オリジナルのVR(Virtual reality)コンテンツも提供しています。ヘッドフォンをかけてディスプレイを覗くと、一気に太古の世界へとタイムスリップ。そこに現れるのはプテラノドンやトリケラトプスなどおなじみの恐竜たち。もちろん、ティラノサウルスとヴェロキラプトルも登場します。
VRの料金は1泊500円。フロントに電話すると部屋まで持ってきてもらえて、チェックアウトの時間まで借りておくことができます。手軽に楽しくVRを体験できるというわけですね。
テーマパークのようなレストランで自慢の朝食を
朝食はぜひ併設の「ジュラシックダイナー」へ。ここはブッフェスタイルで食事が楽しめるレストラン。太古の洞窟を彷彿とさせる内装で、床には恐竜の足跡も。世界観が統一されています。
こだわりの客室設備&アメニティ
遊び心いっぱいの「変なホテル舞浜 東京ベイ」、お部屋はどうなっているか気になりますよね? リネンやカーテンはモノトーンを基調としていますが、カラフルなソファやクッションが置かれて楽しげな雰囲気を醸し出しています。
特筆すべきは、客室からの眺め。ツインルームはすべて東京ディズニーリゾート側を向いていて、4階以上ならシンデレラ城やビッグサンダーマウンテンが見えます。夜はもちろん花火も! 人ごみを避け、空調の効いた部屋でゆったり花火を眺められるなんて贅沢ですね。ディズニーで遊んだあと、少し早めに帰ってホテルでのんびり過ごすのも良さそうです。(花火の開催情報はTDLホームページでご確認ください。)
変なホテル舞浜 東京ベイの料金・予約案内
宿泊費はというと、素泊まりで一部屋約14,000円〜。3人で泊まれば1人5,000円前後と、意外なほどリーズナブル。ロボットを採用し人件費を抑えているからこそ実現できる価格ですね。朝食つきプラン、ディズニーリゾート側高層階確約プラン、早割プラン、ショートステイプランなどさまざまな宿泊プランがあり日によって価格が変わるので、公式ホームページで確認を。予約は公式サイト(http://www.h-n-h.jp/maihama/)または変なホテル予約センター(050-5894-3737)で受け付けています。
混雑情報
休日や夏休みは特に人気で、すぐに埋まってしまうとのこと。また、東京ディズニーリゾートのイベントにも大きく左右されるのだとか。遅くとも2週間前には予約したほうが良さそうです。早め早めの計画を!
変なホテル舞浜 東京ベイのアクセス
電車
JR舞浜駅からは徒歩約18分。遊びや買い物に疲れていたらバスがおすすめです。舞浜駅バスターミナル2番から乗車し、2つ目のバス停「富士見五丁目」駅下車。乗車時間は約4分です。
車
首都高速道路湾岸線「浦安ランプ」から約5分。駐車場はホテルの目の前ですが、台数に限りがあるので三井のリパークホームページから事前予約を。
立地の面ではなんと言っても、徒歩圏内に東京ディズニーリゾートがあることが最大の利点でしょう。夢の国で思いきり羽を伸ばした後は、ロボットと恐竜の国を満喫しませんか? 昼も夜も楽しい、忘れられない1日になるはずです。
施設詳細
名称:変なホテル舞浜 東京ベイ
電話:050-5894-3737
住所:千葉県浦安市富士見5−3-20
公式サイト:http://www.h-n-h.jp/maihama/
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