自転車で巡る、東京下町お散歩デート@清澄白河 

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 今日は待ちに待ったプレミアムフライデー。今週はアクティビティ記事の取材や原稿書きで忙しかったなぁ…(ヘトヘト)。よく働いた自分を褒めてあげたい! ビールが飲みたいっ‼ 早く終われ!!! と心の中で唱えていると、直属の先輩がこっちに向かってきた。

  「明日ちょっと市場調査したいから、清澄白河駅に12時集合な」

 とひと言。市場調査⁉ 今日は朝までとことん飲む予定だったのに。でも悲しいことに週末はデートも何も予定がない…。しかも清澄白河ってコーヒーで有名なのは知っているけれど、他にはいったい何があるんだろう? とりあえず先輩の強引なお誘いについてアレコレ悩むことはやめにして、今はプレミアムフライデーに集中だ。
 

 

 翌日。清澄白河の市場調査? は12時からスタート。見るからに肉食オーラ全開で、性格もオラオラ系の先輩。きっと私服もイケイケなんだろうな…と駅で待っていると、あれ? きれい目のTシャツにカジュアルなジーンズで颯爽と登場。会社とは違って、爽やかで優しく見える…。

 そんな先輩は待ち合わせと同時に行先もいわず、ズンズン進んでいきます(爽やかなのは外見だけか)。

 

12:30  [アロハロコ]
所要時間:5時間30分 予算:¥500(1日)  


探検ツールはお洒落な自転車。   

かわいい自転車が500円で借りられる「アロハロコ スタジオ」。

 

 最初はどこかな? とついて行くと、かわいい自転車屋さんに到着。
 「知らない土地を探検するには、レンタサイクルに限る」と自信満々な先輩に手続きを任せて、店内へ。中にはお洒落な自転車がズラリと並んでいて、どれも「アロハロコ」のオリジナル商品。かわいい自転車に乗って散策なんて、これはもしやデ、デー…?

 「最近仕事用にスタビライザー(ジンバル)を買ったから、自転車で回りながらテスト撮影したいんだよね」。やっぱり仕事か。なんだ、そんなことか。デートなワケないですよね~…チェッ。と心で呟きつつ、そのまま先輩の後についていきます。

 

12:45   [コトリパン]
所要時間:20分 予算:約¥500


地元のパン屋さんでテイクアウト。

手作りパンと焼菓子の店「コトリパン」に到着。

 

 「ずっと気になっていたんだ」

 着いたのは、お客さんが3~5人入るといっぱいになってしまう、地元の小さなパン屋さん。一瞬、私のことかと思った…!(汗)。オラオラ系のくせに、かなりのパン好きで有名な先輩が選ぶお店だけあって、ふっくらとしていて美味しそうなパンが並びます。

 

上:先輩がお気に入りのホットドッグは種類が豊富。
左下:店内には手作りパンが並び、温かい雰囲気に。
中下:季節で種類も変わるので、定期的にチェックしたい。
右下:10時オープンで無くなり次第終了の人気店!

 美味しいパンをゲットした後は、近くのカフェでコーヒーをテイクアウトします。清澄白河はさすがコーヒーの街といわれているだけあって、お洒落なカフェやコーヒーショップが点在しています。

 自転車で走っていると、「あ、こんなかわいい雑貨屋があるんだ」「こんなところにお洒落カフェ発見!」などなど、清澄白河の隠れた魅力を見つけることができます。しかも風が気持ちいい。じんわり汗もかいて、自転車散策は意外と運動になることに気づきます。気分もいいし、ルンルン♪~と自然に鼻歌もでちゃう。

 

13:00   [清澄公園・清澄庭園]

所要時間:60分 予算:¥150


森林浴しながらピクニック。

数寄屋造りの建物、樹々の影を映し出す美しい池があります。

 

 「この公園、良さそうじゃん」と、先輩がたまたま見つけた「清澄公園」のベンチでピクニックをすることに。せっかちな先輩はコーヒーとパンを速攻でたいらげると、隣接する「清澄庭園(有料)」で風景を夢中になって撮影しています。「この池の一部は江戸の豪商・紀伊国屋文左衛門の屋敷跡といわれているんだって。紀伊国屋文左衛門っていうのは…」とさっそく調べたらしく、歴史オタクでもある先輩のうんちくが始まりました。

 

広々とした公園では、森林浴もできます。

 美味しいパンとコーヒーも飲んで、景色も綺麗で幸せだなぁ~。気づいたら、溜まった仕事の疲れはどこへやら。すっかり清澄白河に癒されています。

 「やべっ!  あと5分しかない!  」と、慌てて先輩が戻ってきました。「え~」といいつつ、置いていかれないように急いでついていきます。(オラオラ系の時間だ…)

 

14:00   [グラスラボ]
所要時間:60分 予算:¥4,000


今日のメインはガラス工芸体験!

江戸硝子体験を教えてくれる、外見も中身も優しい椎名さん。

 「間に合った~」と着いたのは、公園から3分のところにある「GLASS-LAB(グラスラボ)」。なんでも先輩は、前からグラスラボでやる江戸ガラス体験が気になっていたとか。

 「今日は“液だれしにくい醤油差しづくりです。経済産業省の指定する江戸ガラスを使い、ここで加工する面白さをあじわってもらいます。ガラスの加工は、危険なイメージがあるかもしれませんが、ご安心ください。ガラスを直接持たずにできるよう工夫してあるので、お子さまでもご参加いただけますよ~」

 体験は先輩とは対照的な椎名さんの説明からスタート(笑顔に癒される♥)。醤油差しを作る前に、まずはガラス加工の技法について教えてもらいます。

 

工場にいるだけで、昔にタイムスリップした気分になる!

 

上:江戸ガラスを削って美しいグラスに仕上げていく平切子。
左下:北斎の絵を描写した、江戸切子のグラス。
右下:こだわりが強い先輩は、技法の説明から興味津々です。

 「液だれしない醤油さしの秘密は、蓋にあります。蓋と瓶の間には丁度よい隙間ができるように設計されていて、液が最後残っても、蓋の溝から中に戻るような仕組みになっています。今回はその蓋と瓶の密着度を調節をする、いわばジャストフィットさせる加工をしていただきます」と先生。

 「オリーブオイルとか入れても良さそうだな…」。意外にも料理男子な先輩(得意料理はパスタらしい)は、体験する前から使い道を考えているご様子。醤油顔だし、パスタより日本食が似合いそうだけどな。絶対言えないけど。

 

硝子加工に初挑戦!

工業用ダイヤで硝子の口を削っていきます。

 創業当時の67年前から変わらず同じ機械を使って加工しているだけあって、機械一つひとつから歴史を感じます。江戸硝子加工の職人さんと同じ機械を使わせていただけるのも、嬉しい。なんだかプロの硝子工芸職人になった気分です。

 「まずは10メモリ、思い切って削ってみましょう」
 
 ギュイーーーーーンっと、硝子が削れる時のなんともいえないザックリした感触と音は快感♥。職人さんのように、ドヤ顔でどんどん削っていきます。なんか私、今、カッコイイかも?

  「上手に削れていますね! その思い切り、センスありますよ」と、椎名さんにちょっと褒められただけでテンション上がっちゃう! フフ。

 

椎名先生にいわれたとおり、メモリを意識してレバーを引いていきます。

 

 一方先輩は「おっと、怖いな…。こんなに削って大丈夫ですか!? 削りすぎ?」と、いつもの強引さはどこへやら。慎重にちょっと削っては先生に確認するを繰り返しています。先輩でもビビることあるんだぁ~と、ニヤッとします。

 

 ある程度削り終わったら、肝心の“液もれしないか”の確認をします。やり方は簡単で、水を入れて蓋をして、逆さにするだけ! 

 緊張の瞬間です。

液だれしにくい醤油差し、成功です! 

 「見ろよ!!  成功したぞ! やったぁーーーーー」と、少年のようにキラキラした笑顔で喜んでいる先輩を見ていたら、こっちまでうれしくなっちゃいます。
 その笑顔にキュンっ…て、ナイナイナイナイッ!
 私の醤油差しも、逆さにしてもピタッと蓋がくっついて落ちません。ふたりとも大成功です。

 

 「ここで終わりじゃないんですよ。最後はかわいくラッピングしてもらいます」と先生に言われたとおり、素敵な模様が入った折り紙を飾り付けたら完成です。

 

飾り付けも楽しくてニヤニヤします。

 最後の包装(しかもかわいい)までやらせてくれると、愛着もさらに沸いてきます。待ち時間なく、気持ちが冷めないその日中にお持ち帰りできるのもうれしいポイント。実は料理に無頓着な私。使い道をどうしようかな…なんて悩んでいると、「化粧水を入れてもかわいいよ」と先生にこっそり教えてもらったので、そうすることに(先輩には内緒)。

詳細はこちらの記事で紹介中!

 

体験後の過ごし方。

 

 実はちょっと気になって、清澄白河のことを移動時間に調べていまして。これまでは先輩の強引プランだったけど、今からは思い切ってわがままをぶつけてみることにしよう! 

 「グラスラボの通りすぐ近くにある、雑貨屋に行きたいです! カフェに行って、お茶がしたいです! 」

 「いいよ」

 あれ!?  いいのか。その素直さに拍子抜けしながらも、主導権をゲットした喜びでワクワクします。
 

 

15:15   [fukadaso]

所要時間:60分 予算:約¥500


お目当てのカフェで休憩。

倉庫をそのまま利用しているので、どこか懐かしい雰囲気。

 

 「あっ! ここ、モヤさまで見たことある! 」と、先輩もご満悦なスポット「fukadaso」は古い倉庫を利用してできた施設。お洒落な雑貨屋やカフェ、スパなど様々なお店が入っていて、お洒落女子には欠かせないスポットになっているとか。

 

上:アンティーク家具に囲まれた店内は落ち着きのある雰囲気。
左下:飲み物をテイクアウトして、お散歩もおすすめ。
右下:この赤い看板が目印です。

 最初に入ったカフェ「fukadaso CAFE」は、落ち着きある雰囲気で家具や机がどれも素敵に飾られています。店内奥にはテラス席もあって、家族連れでもゆっくり過ごせます。

 「お前が足が綺麗で美しい絶世の美女だったらなぁ~」
 「悪かったですねぇ、お互い様ですからね!?」
 「嘘だよ嘘~(笑)」
 なんて、今まで先輩と他愛もない会話なんてしたことあったかな? もしかして、仲良くなっているのか? これは…。

 

理化学ガラス製品を扱うショップ「リカシツ」へ。

 次に覗いたのはお隣りにある雑貨屋さん「リカシツ」。理科の実験で使った試験管やフラスコなど、懐かしのアイテムをお洒落なインテリアや生活用品として提案しています。案の定、新しいもの好きな先輩は「実験室みたいでワクワクする~! 」と、またキラキラした顔で眺めています。

 

 素敵なレンタサイクル、美しい公園、江戸ガラス体験、美味しいパン屋さん、お洒落なカフェに雑貨屋…と、思った以上に何でも揃っていて、お洒落だな! コーヒーだけじゃないぞ、清澄白河‼

 

17:00   [清澄白河駅]


夕日を見ながら帰ります。

 自転車も返し終わり、駅まで歩く帰り道。美しい夕日なんか二人で眺めちゃって。これがデートだったら! と、何100回思ったことか…。グスン。

 「次はアソビューで、どこ行こうか?」

 え!? 次はどこ行く? って!? もしかして先輩…。

 「あ、でも死ぬほど働いたご褒美でな! 」

 なんて、清澄白河で過ごした半日は、いろんな意味でドキドキしっぱなしでした。でも溜まっていたストレスも気付けばなくなってるし、何より楽しかったから、ま、いっか!

 

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