島原 観光 おすすめスポット20選! 自然・温泉・歴史・グルメまで大満足コース

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 有明海に面した風光明媚な長崎県島原市。西には雲仙岳がそびえ、東には小島の浮かぶ海が広がる、自然豊かな街です。古くから島原城の城下町として発展してきた歴史があり、古い街並みが大切に保存されている地域でもあります。そんな島原を楽しみ尽くす、おすすめスポット20選を紹介。歴史・文化に親しむも良し、登山も良し、お腹が空いたら島原グルメも忘れなく楽しみましょう。

島原の自然や絶景を楽しむ


 島原と聞けば、雲仙岳の噴火活動をイメージする人もいるかもしれませんが、今ではすっかり落ち着きを取り戻しています。そんな中でも、火山らしい景勝地は随所に残っており、眉山からできた流れ山や九十九島、雲仙岳・平成新山など例を挙げれば枚挙にいとまがありません。それでは、島原でしか見られない絶景を探しに出かけましょう。

眉山

 島原の市街地から、雲仙岳を背にしてぽっこりと盛り上がっているように見えるのが眉山(まゆやま)です。1792年の雲仙岳噴火にともなう地震により、眉山は大きく崩れ、土砂は市街地から有明海に流れ込み、現在の地形を形作りました。

 このときに市街地のところどころにできた土砂の塊を「流れ山」、海の中にできた流れ山を「九十九(つくも)島」と呼びます。流れ山・九十九島の様子は、眉山の麓にある「仁田団地第1公園」から望めます。

雲仙岳 


 1990年に「平成の大噴火」を起こした雲仙岳。現在は火山活動も落ち着き、登山と温泉によって街は再び活気を取り戻しています。

 雲仙岳は日本で初めて指定された国立公園でもあります。雄大な自然を間近に感じたいならトレッキングへ挑戦してみましょう。整備されたコースはありますが、それなりの山道です。天候を確認したうえで、歩きやすい靴と脱ぎ着できる登山用の服装を準備しましょう。

山頂付近までは、中腹の仁田峠から出発する「雲仙ロープウェイ」でのアクセスも可能です(仁田峠までは登るか車で移動)。眼下に緑のパノラマが広がり、遠景には有明海が姿を見せます。流れ島や九十九島の様子も確認してみましょう。

島原まゆやまロード 


 島原まゆやまロードは、眉山の背後をぐるりと迂回する道路で、市街地から見える景色とは違う表情の眉山が姿を見せます。

 道中は平成の大噴火でできた「平成新山」の近くも通ります。まだ火砕流・土石流のあとが生々しく残る山肌を間近で観察してみましょう。教科書でしか見たことのない噴火について知る機会となりそうです。
 島原まゆやまロードは山道ですが、比較的幅が広いため運転がしやすい設計になっています。公共交通機関を利用した旅行でも、レンタカーを借りてドライブが可能です。

雲仙の霧氷 


 毎年12月から翌年3月ごろまで、雲仙岳では木々が真っ白に変わる「霧氷」が見られます。地元の人々が別名「花ぼうろ」と呼ぶ霧氷は、気温が氷点下まで下がることで空気中の水分が凍り、樹木に吹き付ける現象です。気温の条件を満たすタイミングは、1ヶ月のうち平均12〜14日ほど。

 登山道を利用すれば、頂上付近まで霧氷に囲まれながら歩けます。しかし冬山登山は初心者にとって難しいものです。装備に自信のないときは、車で中腹の仁田峠まで移動し、仁田峠から出発、山頂付近に到着する「雲仙ロープウェイ」の利用をおすすめします。当日の天候状況は「雲仙お山の情報館」で確認できます。


湧水庭園「四明荘」


 個人の別邸として建てられた四明荘は、現在国の登録有形文化財に指定されています。四方の眺めが良いという由来通り、美しい庭園に囲まれた木造建築です。

 特に圧巻なのが、座敷の先に広がる池です。軒先が池の中に張り出しているため、まるで船の中にいるような眺めが人気。透明度の高い清水の中に悠々と泳ぐ鯉がはっきり見えます。入館の際は、先に徒歩1分の距離にある「鯉の泳ぐまち観光交流センター 清流亭」で入場券を購入しておきましょう。

しまばら湧水館


 四明荘の近辺は「鯉の泳ぐまち」と呼ばれています。豊富な湧水のある地域の特長を活かし、そこここにある水辺で鯉を飼育しているのです。

 しまばら湧水館は「鯉の泳ぐまち」の中心部にある施設です。昭和初期に建設された木造住宅の敷地内には、湧水から引き入れた流れがあります。もちろんここでも鯉の姿を見かけます。

 しまばら湧水館では郷土料理「かんざらし」の調理体験も行っています。白玉を使った素朴なスイーツは、大人から子どもまで挑戦しやすいレシピです。
なお新型コロナウイルス感染拡大防止のため、マスク着用の義務づけ、かんざらし体験の縮小、検温を実施しています。

島原観光で立ち寄りたい日帰り温泉

火山に近い土地柄から島原では温泉が湧き出ます。島原市では制度「温泉の集中管理方式」により、元池源泉・観音島源泉・元池第二源泉を行政が管理し、ホテルや温泉施設に給湯しています。温泉の集中管理方式を利用し、どの施設でも平等に島原温泉のお湯に浸かれる仕組みを作っています。温泉以外にも各施設が工夫を凝らしたお風呂は、日常でつかれた心身をリラックさせてくれるはずです。


島原温泉 ゆとろぎの湯 


 「鯉の泳ぐまち」から徒歩で10分ほどの場所に市営の日帰り温泉「ゆとろぎの湯」があります。温泉だけでなく、ゆったりと体を休めることのできる休憩所も備えられています。観光中のちょっとした休憩に利用できるのがうれしい施設です。

 施設側には、「ゆとろぎの湯 足湯」も併設。源泉掛け流しの贅沢な足湯を24時間いつでも利用できます。駐車場も24時間利用可能ですが、ゆとろぎの湯利用者以外は駐車料金がかかりますので注意しましょう。
 なお新型コロナウイルス感染拡大防止のため、館内はマスク着用を義務づけるとともに、ソーシャルディスタンス維持のため、サウナ室は入場制限を設けています。


HOTEL シーサイド島原 

画像提供:HOTEL シーサイド島原

  HOTEL シーサイド島原は、有明海に浮かぶ九十九島のいくつかを望むホテルです。日帰り入浴もできる大浴場はホテル6階にあるため、晴れた日の眺望は見事です。島原温泉のほか、疲労回復が期待できる高濃度炭酸泉も導入。ぬるめの泉温でのぼせにくく、じっくりと体を温められます。

 タオルやひげそりの販売のほか、浴場にはボディソープやシャンプーが設置されています。手ぶらで訪れても入浴が可能なのがうれしいスポットです。
 なお新型コロナウイルス感染拡大防止のため、館内の消毒清掃・換気を強化、従業員は必要に応じてマスクを着用、うがい、アルコール消毒を徹底しています。利用客には、手指のアルコール消毒とマスク着用を義務づけるとともに、レストランではテーブルの間隔を十分にとり、ソーシャルディスタンスを実施しています。

島原の歴史や文化にふれるスポット 

島原の市街地を歩くと、歴史ある街並みが大切に保存されていることに気づくでしょう。市街のそこここに古い建物が残り、道の脇には清涼な湧水の流れる街が島原です。街の象徴として長い間役割を果たしてきた島原城や、城に仕えた武士たちの武家屋敷など、島原の歴史を尋ねる散歩をしてみませんか。歩き疲れたら、歴史ある建物を改装したカフェや喫茶店で一休みを。城下町ならではの楽しみ方を紹介します。

島原城 


 海岸からほど近く、島原駅からも徒歩でアクセスしやすい島原城。高台に立っているため、天守閣からは島原の街並みや海だけでなく、雲仙岳や有明海の向こうに広がる熊本の風景まで望むことができます。
 お堀の位置から見上げると、島原城は高い石垣が印象的です。加えて白壁の天守閣は青空によく映えます。建物はすべて昭和に入ってからの再建ですが、城下から見上げる佇まいには往年の姿が忍ばれます。


島原武家屋敷 

 島原城の城下町には、武士が集まって住む地域がありました。その様子を街並みごと保存しているのが「島原武家屋敷」です。全長400メートル超の一帯は道の中央に湧水が流れ、両脇に石垣と木造の建物が並びます。そのさまは、まるで映画のセットに迷い込んでしまったかのようです。

 武家屋敷では3箇所の建物が一般公開されています。家屋内には家具や調理器具なども展示されており、武家の生活を知ることができます。武家屋敷は建物も含めて無料で見学可能です。

青い理髪館 
 

画像提供:青い理髪館 工房モモ

 島原城から見て東側の町中を歩いていると、薄いブルーの羽目板張りで覆われた洋館が目を惹きます。こちらが「青い理髪館」です。大正時代に建てられた建物で、長く理髪店として使われてきました。

 現在は長崎県の登録有形文化財に指定されている青い理髪館は、1階が後に紹介するカフェ「工房モモ」、2階がギャラリーなどに利用できるレンタルスペースとして営業しています。
※2020年8月現在、新型コロナウイルス感染症対策のために不定休となっています。お出かけの際は最新情報をご確認ください。

島原のグルメスポット

 旅行の楽しみは、やはり「グルメ」です。島原のグルメと言えば、白玉を使ったスイーツ「かんざらし」をはじめ、具がたっぷりと入った具雑煮、コシのある手延べそうめんも外せません。有明海に面した土地柄ですから、海鮮丼や天ぷらはもちろん、ふぐ料理「ガンバ」も味わっておきましょう。

そのほかにもサツマイモから作られる麺「六兵衛」や海藻を使った料理「いぎりす」、シャリシャリとしたミルクセーキなど……。数えきれないほどのご当地グルメから一部をピックアップして紹介します。

しまばら水屋敷 


 しまばら水屋敷は、江戸時代に豪商の別邸として建てられました。庭園には湧水を引いた池があり、座敷の縁側から緑と水の競演が楽しめるように設計されています。

現在は軽食・甘味処として営業しているしまばら水屋敷の名物は、郷土料理の「かんざらし」です。ひとつひとつ手作業で作られた白玉を、冷やしたシロップで食べるシンプルなスイーツは、素朴な甘みとのどごしの良さを味わいましょう。そのほかのメニューは季節や状況によって変わるため、詳細は公式情報で確認を。


漁人市場とっとっと食堂

画像提供 :漁人市場 とっとっと食堂

 江戸時代に使われていた建物「殿様蔵」を活用している漁人市場とっとっと食堂。店内に入ると、活気と歴史が入り混じった雰囲気のなか、立派な木造の「御召船」が目をひきます。メニューは刺身から天ぷらまで、新鮮な魚介が目白押し。何を頼もうか迷ってしまいそうです。

隣接する「とっとっと市場」では魚介類が購入できるだけでなく、購入したものをとっとっと食堂で調理してもらうことも可能です。海の幸を心ゆくまで味わいましょう。
なお新型コロナウイルス感染拡大防止のため、入店時に検温とアルコール消毒、入店者の記帳(代表者のみ)を実施しています。

茶房 速魚川 


 島原城から見て南東の角あたりに、幕末に建てられた町屋を復元した建物「猪原金物店」があります。その中に構える喫茶店が「茶房 速魚川」です。

 店の前に湧き出す清水を使って調理されたそうめんは季節を問わず人気です。夏は冷やし、冬はにゅうめんで食べられます。

 人気メニューのかき氷は、金物屋の腕の見せ所です。職人がよく研いだ刃物を使って削られる氷はふわふわとしていて、口の中であっという間に溶けてしまいます。提供時期は公式情報で確認を。


青い理髪舘 工房モモ 

画像提供:青い理髪館 工房モモ

 青い理髪館の1階にある工房モモは、有機・低農薬栽培の食材を使った、優しい味わいのスイーツを提供しています。看板メニューのレアチーズケーキやプリン以外に、密かな人気を博しているのが長崎名物のミルクセーキです。

 長崎のミルクセーキは飲み物ではなく食べるもの。イメージはミルクセーキ味のシャーベットです。工房モモのミルクセーキはシャリシャリ感がやや強く、かき氷のような食感が楽しめます。
 なお新型コロナウイルス感染拡大防止のため、従業員はマスクを着用。席数を減らし、十分な換気のため窓を少し開放し、出入り口に消毒液を設置して営業しています。
※2020年8月現在、新型コロナウイルス感染症対策のために不定休となっています。お出かけの際は最新情報をご確認ください。

姫松屋 本店 

画像提供:姫松屋 本店

 具がたっぷり入った雑煮「具雑煮」の元祖が姫松屋です。地元産の材料にこだわっているのが自慢だそう。

 鍋の蓋を開けると、目に入ってくるのは店で毎日作られる餅です。次にどんどんそのほかの具材が顔を出します。とくに島原特産の青梗菜に似た野菜「シロナ」は、ほかの地域ではなかなかお目にかかれない野菜です。そのほかにも焼きアナゴ、鶏肉などがぎっしり入っています。寒い季節はもちろん、エアコンで冷えた体も喜びそうな熱々メニューです。

ほうじゅう

 島原名物のひとつが「ガンバ」です。ガンバとは、島原の言葉でフグを指します。フグには様々な食べ方がありますが、ほうじゅうでの人気メニューは「ガンバ寿司」。

 湯引きした薄切りのフグを酢飯にのせた押し寿司で、梅干しと大葉を挟んだシャリとの相性が抜群。フグの歯ごたえとシャリの爽やかな酸味が食欲をそそります。

 「ほうじゅう」は四明荘のほど近くにあります。お店の前で泳ぐ鯉と、蔵造りの古風な佇まいがあいまって、城下町の風情たっぷりです。

匠月

 島原城から北に少し移動した街角に構える天ぷら屋。ランチタイムは「天麩羅御膳」が人気です。匠月では、味噌汁の代わりに、ざるに盛り付けたそうめんを提供しています。ご飯も食べたいけれど、島原に来たからには名物のそうめんも一度くらい食べたい……そんな欲張りにもしっかり答えてくれるメニューがありがたいお店です。

 匠月では夜にコース料理が用意されています。週末は予約で満席になることもあるため、事前の予約をおすすめします。

 

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