「淡路ファームパーク イングランドの丘」は、兵庫県南あわじ市、淡路島のやや南部にあるイギリスの湖水地方をイメージして作られた農業公園です。オーストラリアからやってきた園のシンボル的存在のコアラや、四季折々の美しい花々、農作物の収穫体験、手作り体験などができ、家族連れやカップルに人気の広大な農業公園施設。ここでは「淡路ファームパーク イングランドの丘」の目的別の楽しみ方や魅力をたっぷりご紹介します。
「淡路ファームパーク イングランドの丘」とは?
「淡路ファームパーク イングランドの丘」は、54ヘクタールもの広さを持つ広大な農業公園です。2000年9月に閉園した兵庫県営「淡路ファームパーク」(現在のグリーンヒルエリア部分)の施設を引き継いだ土地に、新たに農業体験が楽しめる施設を追加整備。遊具や羊の放牧場、自家工房、バーベキューハウス、レストランなどを拡充し、2001年4月にリニューアルオープンしました。
「コアラ館」のある「グリーンヒルエリア」では、うさぎやモルモットとのふれあいや「植物館(大温室)」で珍しい動植物が観賞できます。イギリスの湖水地方をイメージして整備された「イングランドエリア」は、収穫体験が可能な野菜畑や温室、季節の花々が楽しめる大花畑が見所。両エリアは無料のシャトルバスで自由に行き来ができ、のんびりと散策を楽しめます。
入場ゲート入ってすぐ正面に広がる「グリーンヒルエリア」。人気スポットの「コアラ館」を真正面に、右側に手作り体験教室やうさぎなどの動物とのふれあい施設、左側にバードケージやロックガーデン、植物館(大温室)などの施設が点在。メインストリート左側にある芝生広場では、園内で購入したテイクアウトフードや手作り弁当を広げて、思う存分にピクニック気分を満喫できます。
※2021年3月現在、新型コロナウイルス感染予防対策としてふれあい時間とエサやりは休止中です
SNS映えする撮影スポットも多い「イングランドエリア」。玉ねぎやさつまいも、とうもろこしなどの収穫体験ができる野菜畑をはじめ、いちご狩りやトマト狩りが楽しめる温室や、季節の花々が一面に咲く大花畑、ゴーカートや乗馬体験が楽しめる遊びの広場があり、終日思い思いのひとときを過ごせます。
エリアのいたるところにはイギリスをモチーフにしたロマンチックなオブジェも。記念撮影するだけでも思い出になります。
コアラに会える農業公園ということで人気に
1981年6月、兵庫県と西オーストラリア州が友好・姉妹提携協定を締結。1987年に、園の前身である兵庫県営「淡路ファームパーク」にコアラがやってきました。その後、姉妹提携20周年の2003年と姉妹提携30周年の2011年に西オーストラリア州よりコアラが寄贈され、園内でも繁殖に成功するなど、つねにコアラに会える農業公園として人気になっています。
2021年3月現在、「コアラ館」ではオス2頭(ゆうき、だいち)とメス2頭(みどり、のぞみ)の4頭のコアラが観賞できます。そのうち、2021年2月1日に24歳の誕生日を迎えたみどりが、3月1日に「史上最高齢の飼育されたコアラ」「存命中の最高齢の飼育されたコアラ」の2つのギネス記録に認定されました。
イングランドの丘を徹底体験ルポ!6つの魅力的なテーマを楽しむ
コアラをはじめとする愛らしい動物たちとの出会いや季節ごとに異なる美しさを放つ花々の観賞、さらには親子で目一杯楽しめるアトラクションなど、多くの人を惹きつけて止まない「イングランドの丘」の魅力を6つのテーマ別にご紹介。きっと皆さんの「ここに行きたくなる理由」が見つかるはずです!
まずは入園ゲートへ
チケット窓口で入園券を購入後、入園ゲートへ。入園後、正面にはグリーンヒルエリアが広がり、左側に行くとイングランドエリアに行くシャトルバスの停留所があります。手作り弁当の持ち込みはできますが、コンビニなどで購入した弁当は持ち込みできません。
バギータイプ(7カ月以上)のベビーカーの貸し出しは1台200円であります。園内では無料Wi-Fiスポット(入園ゲート・コアラ島バーガー・MooMooバーベキュー)があるので、入園時にスマホなどで接続設定しておくとインターネットが無料で使えて便利です。
※新型コロナウイルス感染症防止のため、ベビーカーの貸出しは休止中。
園内には動物が多いので、犬などのペット同伴での入園は禁止されています。また日よけテントなどの持ち込みも禁止されているので、予定を立てるときや出かける前には必ずチェックしておきましょう。
園内にはさまざまなフォトスポットがあります。ゲートを入ってすぐのモニュメント前は人気の撮影スポットです。
こちらはコアラ島バーガー前のコアラ像。とぼけた表情がキュートです。
2つのエリア間の移動は無料シャトルバスが便利
「グリーンヒルエリア」と「イングランドエリア」は無料シャトルバスで行き来でき、約5分の静かな旅が楽しめます。客車は2車両編成で、前車両はベンチシート、後部車両はベビーカーや車椅子が最大6台乗れる仕様です。ゆっくり散策したい場合はコース横の歩道をおすすめします。
「グリーンヒルエリア」のシャトルバス乗り場です。休日は混み合うこともあります。
バスのスピードはほどよくゆっくり。のどかな風景を見ているうちに間もなく到着です。
こちらが「イングランドエリア」のシャトルバス乗り場。乗り場は狭いので降りたらすぐに移動しましょう。
シャトルバスは機関車タイプとバスタイプの2車種が走っていて、5~10分間隔で交互にやってきます。