出産や結婚、新築、退院、開業など、さまざまなタイミングで行う内祝い。何をするのか、贈り物はするべきなのか、予算はどれくらいが適切か…などなど、いざというときに何もわからず困ってしまいがちですよね。そこで今回は、内祝いの意味や種類、お返しとの違いといった基本的なことから、贈り物の相場や定番の商品まで一挙にご紹介!困った際はぜひ参考にしていください。
内祝いとは?知って得する本来の意味
そもそも内祝いとは何か、ご存じですか?ちゃんとお祝いするためにも、内祝いについて学んでおきましょう。
内祝いは「身内のお祝い」という意味
内祝いは、もともと「身内のお祝い」のこと。おめでたいことがあった時、その喜びを分かち合う意味があります。「我が家でいいことがあったので、その喜びを分かち合いたい!」という気持ちをこめて、贈り物をしたり宴席に招いたりするのが、本来の内祝いの習慣でした。
最近の内祝いはお返しを意味する
もともとは「身内のお祝い」として知られていた内祝い。しかし、その捉え方が変わってきています。最近では、いただいたお祝いに対してのお返しという見方が多いです。
本来の意味を大事にして内祝いを贈っても、相手が違う意味で捉えていては気持ちが伝わりません。家族や親戚、ときには地元の考え方に合わせるといいですね。
内祝いは大きく6種類!意味やのしの選び方を解説
内祝いの内容は、大きく分けて6種類。それぞれの意味を理解しておきましょう。
内祝い1. 結婚内祝い
結婚の記念とその報告を兼ねて、日頃お世話になっている人へ贈り物をするのが「結婚内祝い」。贈り物の代わりに、結婚式に招待して引き出物を贈るのも一般的ですね。
結婚式を行わない場合や式に招かない場合、引き出物では不十分と感じた場合には、「結婚内祝い」として贈り物をします。
結婚内祝い:紅白で結び切りの水引・表書きは「内祝」「寿」
「結婚内祝い」の贈り物に付けるのし紙は、結び切りの水引を選びましょう。結び切りの水引は一度結ぶと引っ張ってもほどけないことから「生涯結ばれる」という意味があり、婚礼で好まれるからです。何度も結びなおせる蝶結びはNG。
また「結婚内祝い」の場合、のしの上に「内祝」か「寿」と書き、下には夫婦の連名を、上の文字より少し小さめに書きましょう。
内祝い2. 出産内祝い
子どもが生まれた記念と報告のために、お世話になっている方へ贈り物をするのが「出産内祝い」。最近では、出産祝いに対して、感謝を込めて贈るお返しのことを言う場合もあります。
出産内祝い:紅白で蝶結びの水引・表書きは「内祝」
出産は、何度あっても嬉しい祝いごと。そのため「出産内祝い」では、何度でも結びなおせる蝶結びの水引を選びましょう。色は紅白が良いです。
表書きは、のしの上に「内祝」と書き、下には生まれた子どもの名前を、フルネームでなく名前のみを記入。ふりがなもあるとわかりやすく、より丁寧です。
内祝い3. 初節句内祝い
子どもが初節句を迎えたことを祝うのが「初節句内祝い」。初節句は、女の子なら3月3日の桃の節句に、男の子なら5月5日の端午の節句に行います。
お祝いの食事会を開く場合は、そこに招待することが「初節句内祝い」となります。食事会を開かない場合や、遠方に住む方からお祝いをいただいた場合には、贈り物をするのが一般的です。
初節句内祝い:紅白で蝶結びの水引・表書きは「内祝」「初節句内祝」
「初節句内祝い」の場合も、水引は蝶結びを選びましょう。表書きは、のしの上に「内祝」または「初節句内祝」と書けばOK。のしの下には、子どもの名前のみを書き入れます。
内祝い4. 新築内祝い
新しい家を建てた時に行うのが「新築内祝い」。お披露目も兼ねて親しい人を招待し、おもてなしをするのが基本スタイルです。
「新築内祝い」の贈り物は、いただいた新築祝いが高額だったり、新築祝いをくださった人が遠方でお披露目に来られなかったりした時にするのが一般的です。
新築内祝い:紅白で蝶結びの水引・表書きは「内祝」
新築も繰り返して良いお祝いごとのため、水引は蝶結びを選びましょう。表書きは、のしの上に「内祝」と書けばOK。のしの下には、名字もしくは代表者のフルネームを記入します。連名にする場合は、地位や年齢の大きい順番に右から書きましょう。
内祝い5. 快気祝い(快気内祝い)
「快気祝い」は、病気やケガが全快した時に、感謝と報告を兼ねた贈り物をすること。一方、「快気内祝い」は、退院したものの病気やケガが全快しておらず、通院や自宅療養を続ける場合に贈り物をすることで、「快気祝い」と使い分けられています。
快気祝い(快気内祝い):紅白で結び切りの水引・表書きは「快気内祝」
病気やケガは何度もあってほしくないもの。水引は結びきりを選びましょう。
「快気祝い」の場合、表書きは「快気祝」と、「快気内祝い」の場合は「快気内祝」か「御見舞御礼」と書くのが良いです。
内祝い6. 開店、開業内祝い
開店や開業の際、感謝や報告、そして宣伝のための内祝い。お披露目会や記念パーティーに招き、おもてなしの形で内祝いをすることが多いですが、参加されない方や、それだけでは足りない時には贈り物をするのが良いでしょう。
開店、開業内祝い:紅白で蝶結びの水引・表書きは「開店内祝」
開店や開業は何度あってもよいお祝いごと。水引は蝶結びを選びましょう。
表書きは、のしの上に「開店内祝」または「内祝」と書き、のしの下には社名や店名を書きます。