関東屈指の観光エリアである栃木県・日光市。なかでも初夏の「日光国立公園」は、水上アクティビティや緑あふれる渓谷散歩など、この時期ならではのお楽しみがたくさん! 今回はそれにくわえて “美肌の湯”やおしゃれランチ、湖上クルーズまで楽しめる、よくばり女子必見な1泊2日のコースをご案内します。
見どころあふれる「日光国立公園」とは?
総面積11万4,908ヘクタールを誇る「日光国立公園」は、昭和9(1934)年に誕生した歴史の長い国立公園。区域は福島県、栃木県、群馬県にまたがり、首都圏からのアクセスも良好なことから観光地としても賑わいます。雄大な山々と豊かな水源に囲まれた公園内は歴史的建造物も多く、それらと四季折々の自然が織りなす景観も見どころのひとつです。
初夏の「日光国立公園」は、自然を楽しむアクティビティが醍醐味!
訪れるのは、都心から車で2時間ほどの日光・鬼怒川エリア。こちらの特徴はなんといっても、1日で周れる範囲のなかにバラエティ豊かな名所が集まっているところ! 雄大な山々や奥日光の湿原をはじめ、川や滝、さらには日光の社寺と、多彩な自然や文化遺産が一挙に楽しめます。初夏は各所で水上アクティビティもスタートするので、よりその魅力を味わえる季節です。
「日光国立公園」へのアクセス方法と注意点
東京方面からのアクセスは、東京駅から新幹線〜JR日光線(約100分)、または浅草駅から東武鉄道(特急)〜東武日光線(約110分)を乗り継ぐのが便利。車であれば、首都高速道路から東北自動車道と日光宇都宮道路を経由して約110分です。
日光の魅力を味わい尽くすモデルコース
今回は、日光の名ドライブスポット「いろは坂」からはじまる、満足度満点な休日の過ごし方をご紹介! 水上アクティビティをはじめ、「日光東照宮」などの定番スポットを含めた全10カ所を巡ります。それでは初夏の日光国立公園を存分に満喫する、1泊2日の女子旅をお楽しみください!
まずはドライブコース途中の展望スポットに立ち寄り!
都心から車を走らせること約2時間。栃木県に入ったら、日光市街と奥日光(中禅寺湖周辺~群馬県丸沼辺り)を結ぶ人気ドライブコース「いろは坂」を通って奥日光方面へ。いろは坂は、日光市街へ行く下り専用の「第一いろは坂」と奥日光へ行く上り専用の「第二いろは坂」に、合わせて48カ所ものヘアピンカーブがあることから、“いろは48文字”にちなんでこの名前が付けられました。「第二いろは坂」を上る途中に、さっそく第一のスポットである「黒髪平展望台」を発見!
海抜1,173mの「黒髪平展望台」からは、雄大な山々や日光市内、いろは坂の急カーブも一望できます。清々しい空気に、思わず深呼吸! 場所は「れ」のカーブを過ぎたところですが、一方通行のため通り過ぎないようご注意を。看板はなく、小さな駐車場が目印です。
奥日光の景観を優雅に楽しむ遊覧船クルーズ
奥日光エリアに到着したら、「中禅寺湖遊覧船」でクルージング! 約55分の「中禅寺湖一周コース」を体験します。
4カ所ある発着場のうち、「船の駅 中禅寺」から乗車。駅内には待合スペースもあるので、早めに着いても安心です。「中禅寺湖遊覧船」は「一周フリー乗車券」を使うと乗り降りが自由なため、移動手段として旅のプランに組み込んでもよさそう!
乗船するのは2017年に就航した新型遊覧船「男体(なんたい)」。2フロアある船内はWi-Fiが完備されているので、SNSもタイムリーに更新できちゃいます。ちなみに奥日光エリアは日光市街よりも気温が5~10度ほど低いので、初夏でも長袖の上着を忘れずに!
船内に入って早々、しゃれた和風のしつらえにうっとり。1階は赤×黒を基調にしたモダンなデザイン、2階は畳をモチーフにした純和風のしつらえです(自由席)。2階にはグループやファミリーでゆったり過ごすのにおすすめな特別展望個室(プラス4,000円、定員8名)も。
展望デッキに上がってみました! 一周約25キロの中禅寺湖周辺には「イタリア大使館別荘記念公園」などの名所が並びます。クルーズ中は船内から見える名所をアナウンスしてくれるので、見逃す心配もありません。
日本百名山にも選ばれている「男体山」も目の前に!この男体山の噴火によって、中禅寺湖はできました。目の前に迫る距離感から見られるのは「中禅寺湖遊覧船」ならではです。
展望デッキからの景色を満喫したら、2階に移動。目線が少し高くなると、景色の見え方が変わるのもおもしろいんです。「中禅寺湖遊覧船」は奥日光の名所が一挙に見られる奥の手でもありました。
ランチは一軒家レストランで、地元素材で作るフランス料理を
2021年に30周年を迎えた「欧州浪漫館 シェ・ホシノ」は、中禅寺湖の目の前にあるフランス料理店。栃木和牛や地元の野菜など、日光の食材をふんだんに使った本格フレンチが味わえます。ランチタイムはセットやアラカルトのほか、4品2,530円〜でプリフィックスコースまで味わえるというから驚き!
お店はほっと落ち着く欧風の造りです。昭和初期にかけて、ヨーロッパ諸国の別荘が多く建てられた奥日光。そんな土地柄に合わせてデザインされたのだそう。
窓際は緑や中禅寺湖が眺められる特等席! お昼からゆったりコース料理を味わったり、アラカルトをシェアしあうなど、さまざまな過ごし方ができるのもこちらの魅力です。
頼んだのはサラダとパンorライスが付くセットメニュー。注文した「スパゲッティセット」(1,650円)、「ビーフハンバーグセット」(1,980円)など全3種があります。ん〜おいしい!
セットだけでもボリューム満点ですが、せっかくなのでスペシャリテの「虹鱒のムニエル シェ・ホシノ風」(1,650円)もオーダーしました。地元で獲れた虹鱒をバター&鶏ダシのソースで仕立てた一皿は、パリッとふわふわの身にソースの旨味がじわり。さて! お腹がいっぱいになったところで、次なるスポットへ向かいます。
中禅寺湖に戻って、のんびりカヌーピクニック体験!
ランチ後は「中禅寺湖カヌーピクニック」を体験! カヌーピクニックとは、カヤックに乗ってゆったり湖上を巡るアクティビティ。インストラクターがついてくださるので、初心者も気楽に参加できます。カヤックはひとり乗りと二人乗りが選べ、友達やカップルで一緒に乗れるのもうれしいポイントです!
ウェアも参加費に含まれているため、手ぶらで参加できるのもいい! 私服の場合はTシャツと短パンなど、濡れてもよい格好がおすすめです。着替えたあとは準備運動とパドルの使い方を練習し、いざ湖へ。約2時間で巡るカヌーピクニックのはじまりです。
安定性のあるレクリエーショナルカヤックで、陽射しがキラキラ反射する水面をゆっくり進みます。ピクニック中はインストラクターがたくさん写真を撮ってくれるのもうれしい!
カヤックは水の重さを捉えながら漕ぐのがコツなのだそう。はじめはぎこちなくても、だんだん慣れてくるから不思議です! 涼しい風を受けながらゆったり進む感覚は、なんともいえない心地よさでした。「中禅寺湖カヌーピクニック」は中禅寺湖会場のほか、県内に那珂川と鬼怒川温泉会場もあるので、旅のプランにあわせて参加場所をチョイスしてくださいね。