【2021年版】すみだ北斎美術館を徹底取材!展示情報や見どころ、最新の営業情報まで

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『冨嶽三十六景 神奈川沖浪裏』など、世界中で愛される作品を生み出した浮世絵師・葛飾北斎。今年5月には映画『HOKUSAI』(主演:柳楽優弥・田中泯)も公開されるなど、ますます注目が集まっています。

「すみだ北斎美術館」は、北斎の生誕の地であり、生涯を通して暮らした墨田区に開館した美術館。数え歳90歳で世を去るまで理想の絵を追い続けた北斎の生き様や画風の変化など、その魅力を余すことなく満喫できる注目スポットを徹底取材しました。

すみだ北斎美術館とは?

JR総武線の高架線沿い、墨田区立・緑町公園の隣にある「すみだ北斎美術館」。郷土にゆかりのある世界的芸術家・葛飾北斎の偉業を讃え、地域活性化の拠点となるよう2016年11月に開館しました。墨田区が収集した作品に加え、世界有数の北斎コレクターだったピーター・モース氏や楢﨑宗重氏のコレクションなど、高名な研究者から譲り受けた作品や資料も収蔵しています。

水しぶきを上げる海原の一瞬を捉えた『冨嶽三十六景 神奈川沖浪裏』をはじめ、日本の美を独自のタッチで描き世界中で評価される浮世絵師・葛飾北斎やその門人の作品を展示・解説しています。特に常設展示室の『AURORA』では、「すみだ」と北斎の関わりをわかりやすく紹介しています。

 

画狂老人「葛飾北斎」とは?

北斎は宝暦10年(1760年)、すみだ北斎美術館からほど近い、本所割下水(現在の墨田区亀沢付近)で生まれました。90年に及ぶ生涯のほとんどを、現在の墨田区内で過ごしながら優れた作品を残した北斎。同美術館で展示される住居兼作業場を再現した模型『北斎アトリエ』からは、北斎の絵画にかける情熱と、北斎同様に優れた浮世絵師であった娘の阿栄(おえい)との暮らしぶりを知ることができます。

描くこと以外にあまり関心がなかった北斎。片付けも得意ではなかったようで、書き損じの紙が部屋中に溢れるたびに引っ越しを繰り返したといわれています。あるときは自ら「画狂老人(がきょうろうじん)」と名乗るなど、北斎のユニークな一面を忍ばせる展示もこの美術館の魅力のひとつです。

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