【2021年版】すみだ北斎美術館の企画展完全レポート&下半期に見逃せない企画展ご紹介

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すみだ北斎美術館は企画展も充実しています。年に数回様々な切り口で開催され、2021年4月20日から7月10日までは、「しりあがりサン北斎サン -クスッと笑えるSHOW TIME!-」と題し、マンガ家でありアーティストのしりあがり寿さんと北斎のコラボレーション展示が行われていました。

その展示を振り返るとともに、下半期に見逃せない企画展を紹介します。

漫画家とのユニークなコラボ作品も登場!

2021年4月20日から7月10日まで開催されていた「しりあがりサン北斎サン -クスッと笑えるSHOW TIME!-」。

『冨嶽三十六景』『東海道五十三次』『諸国瀧廻り』といった、北斎の名だたる代表作をしりあがり流に解釈。いたずら心と遊び心満載の、思わずクスッと笑える北斎ワールドが展開されていました。

注目は、実物の『冨嶽三十六景 神奈川沖浪裏』と並んで展示された『ちょっと可笑しなほぼ三十六景』シリーズ。不条理をゆる~く表現する画風で知られるしりあがり寿さんの作品ですが、このシリーズからは、北斎へのリスペクトや絵画への愛情を存分に感じることができました。

目を引いたのは、北斎の肉筆画『朱描鍾馗図(しゅがきしょうきず)』と並んで展示されていた、しりあがりさんの『コロナ退散2021』。厄病除けの神の鍾馗様は伝統的な絵画のモチーフですが、しりあがり寿氏の作品にはマスクやワクチンが描かれるなど、コロナ禍を乗り越えようとする思いが込められています。一対の掛け軸を眺めていると、江戸時代の人と同じように災いを乗り越えられる気がしてきます。

一見ふざけているようで、実はものすごく真面目。現代を代表するアーティストと北斎の代表作の共演は、250年以上絵画に影響を与え続ける北斎作品史の1ページになるはず。貴重な北斎作品と現代アートを同時に味わえる絶好の機会なのです。

下半期も見逃せない!すみだ北斎美術館の企画展

次回の企画展は、2021年7月20日から9月26日まで行われる予定の「THE 北斎 ―冨嶽三十六景と幻の絵巻―」です。

すみだ北斎美術館が所蔵する二大名品「冨嶽三十六景」シリーズや、約100年ぶりの再発見として開館記念展で話題となった幻の絵巻「隅田川両岸景色図巻」を中心に、北斎作品の版木が使われた初公開の火鉢など、人気作約100点が前期・後期に分けて登場。「ザ・ベスト・オブ北斎」と呼ぶに相応しい豪華さです。

展示の内容は前期・後期で一部入れ替わる予定。前期日程では冨嶽三十六景から「山下白雨(さんかはくう)」の異なるバージョンを並べて展示。後期は同じく冨嶽三十六景の中でも特に人気の「凱風快晴」「神奈川沖浪裏」が登場するなど、見どころ満載となっていますのでお見逃しなく!

日程

前期:7月20日(火)~8月22日(日)
後期 8月24日(火)~9月26日(日)
※毎週月曜日と8月10日(火曜)、9月21日(火曜)は休館(8月9日と9月20日の月曜日は開館)

観覧料

一般:1,200円
高校生・大学生・65歳以上:900円
中学生:400円
障がい者:400円
小学生以下:無料
※会期中観覧日当日に限り、AURORA(常設展示室)も鑑賞できます。
※中学生・高校生・大学生(高専、専門学校、専修学校生含む)は生徒手帳または学生証を提示。
※65歳以上の方は年齢を証明できるものを提示してください。

※身体障がい者手帳、愛の手帳、療育手帳、精神障がい者保健福祉手帳、被爆者健康手帳などをお持ちの方及びその付添の方1名まで障がい者料金で観覧可能(入館の際は、身体障がい者手帳などを提示してください)

【2021年版】すみだ北斎美術館の常設展の見どころ完全レポート

すみだ北斎美術館の入館料・営業時間・行き方・割引クーポンは?

<取材・構成・文=杉山元洋、撮影=恩田拓治、一部写真提供=すみだ北斎美術館(撮影=尾鷲陽介)※展示作品は全てすみだ北斎美術館蔵>

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