出産祝いのマナー
出産祝いを贈る際には守るべきマナーがあります。それを知らずにマナー違反をしてしまうと、相手の不興を買うことにもなりかねません。いざという時に慌てずにすむように、出産祝いにおける基本マナーについて解説していきます。
出産祝いを贈るタイミング
出産祝いを贈るタイミングは、赤ちゃんが生まれてから1週間~1カ月を目安です。遠方に住んでいるなどの理由から、1カ月を過ぎてから出産した事実を知った場合は、「遅くなって申し訳ありません」といった謝罪の言葉を添えて贈ります。
1年以上過ぎてから出産祝いを贈る場合は「誕生祝い」と言葉を変えるようにしましょう。
相手が忌中の場合に出産祝いを贈るのはマナー違反です。四十九日が過ぎるのを待ち、相手が落ち着いたタイミングで贈るのがよいでしょう。
出産祝いでお金を包む場合のマナー
出産祝いでお金を包む場合は、新札を用意してください。お札の向きはご祝儀袋の中袋の表と肖像画が描かれているお札の表を合わせます。ご祝儀袋は「紅白で蝶結びの水引」を使いましょう。
出産祝いで品物を贈る場合のマナー
出産祝いをギフトとして贈る場合、緑茶などの弔事に用いられる品物は、祝い事の贈り物にはふさわしくないとされています。洗剤や石鹸などの香典返しを連想させるものも避けましょう。
「苦死」を連想させるクシや「縁を切る」につながる刃物、布と書いて「てぎれ」と読むことができるハンカチも出産祝いにはふさわしくありません。塩も「お清めの塩」を連想させるため、岩塩やハーブソルトといったプレゼント用のおしゃれな塩であっても出産祝いの品には不向きです。
のしのマナー
お祝いの品に添えるのし紙に名前を書く時は、毛筆が基本となります。毛筆がなければ筆ペンでもかまいません。墨は必ず濃いものを使用しましょう。
「御祝」か「御出産御祝」と書き、その下に自分の名字を書きます。 家族が別々に贈る場合は、贈り主が同じ名字ばかりになってしまうことを避けるために、フルネームで名前を書きましょう。
お金を包んで渡す場合には、中包みの表面中央に「金 壱萬円」のように、旧字体で金額を記載します。裏面の左端には、住所と名前を書いてください。
連名で贈る場合は3名まで名前を記入できます。右から順番に目上になるように書き、上下関係のない友人同士のような場合は五十音順で記入。崩し文字は避け、楷書で丁寧に書くのがマナーです。