江戸時代の面影が今も残る!護国寺の魅力と境内のパワースポットを紹介

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東京都文京区にある「護国寺」は、江戸時代の貴重な建築物が創建当時のまま残る珍しいお寺です。広大な境内には、都内最大級の木造建築物「観音堂」や、元禄時代の貴重な国宝、江戸の面影を残す自然風景、開運パワースポットなどの見どころが盛りだくさん。二度の大災害に見舞われながらも、多くの建物が当時の姿のまま残っています。今回、護国寺を訪れてわかった魅力や、参拝するときに訪れたいおすすめスポットを紹介します。
 

江戸の風景が今も残る護国寺

近代的な建物が立ち並び、多くの車が行き交う「音羽通り」。賑やかな都会の風景に突如として現れる街のシンボル的存在が「護国寺」です。

護国寺は、天和元年(1681年)に徳川幕府の五代将軍徳川綱吉(とくがわつなよし)が創建した祈願寺です。徳川綱吉の生母である桂昌院(けいしょういん)のために僧侶を招いて開山し、本堂を建築しました。

関東大震災・太平洋戦争の空爆という二度の大災害に見舞われた東京にありながら、多くの建物が奇跡的に被害を免れたため、参拝しながら江戸の歴史を追体験できる貴重な場所になっています。

まずは本堂に向けて、歩みを進めてみましょう。

音羽通りから歩いて最初に目に入るのが、護国寺参拝の入口にあたる「仁王門」の姿です。

巨大な切妻屋根を持つ八脚門の造りで、丹塗仕立ての風格漂う装飾が特徴的。創建は元禄10年(1697年)で、本堂よりも少しあとに完成したと伝えられています。

護国寺の表門として、古来から境内の建築物や寺宝を守る役割を担っていました。

本堂と同様に創建当時の姿が残る珍しい建物で、元禄期の建築美を感じられる立派な門構えです。

八脚門の両側には巨大な金剛力士像が安置されており、右側は阿形(あぎょう)、左側は吽形(うんぎょう)の姿をしています。背面には二天像の仏法を守る仏像が安置されています。

仁王門に施された隠れハートの装飾。

仁王門をくぐった先は、音羽通りの喧騒とは対照的に静寂な空間が広がります。
広大な境内は美しい自然風景とパワースポットで溢れていて、まるで別世界に迷い込んだかのような神秘的な空気に包まれます。

近くのベンチでは、談笑を楽しんだり、写真撮影をしたり、参拝の合間に休憩したりと、ゆっくりとした時間を楽しむ人々で賑わっていたのが印象的でした。

澄んだ空気を感じながら、境内の自然散策も楽しみましょう。

境内左手にある案内図で参拝ルートを確認しておくと便利。
手水舎で身を清めてから本堂参拝へ。

蓮の葉をかたどった美しい手洗水盤は、桂昌院の寄贈によるもの。大きな水盤に四季の自然風景が映ることから、撮影スポットとしても人気が高いです。

境内奥の階段を登った先に現れるのが、仁王門と本堂の中間に位置する「不老門」。

昭和期の美術商、三尾邦三氏の寄進によって、昭和13年(1938年)の4月に完成しました。

建築様式は京都の鞍馬寺の門を基本として設計。門の額面に飾られた「不老」の二文字は、徳川家建公の直筆によるものです。

階段の両脇には美しく手入れされた草木が生い茂り、訪れた季節によって色とりどりの花を咲かせることでも有名です。

境内に安置された仏像や寺宝の多くは、徳川綱吉と桂昌院によって寄贈されたもの。

昭和期に入ってから建築・寄贈されたものも多く、歴史背景の異なる建築物や仏像の数々を鑑賞できるのが魅力です。

不老門の近くでは、当時の総代が集めた20基もの燈篭コレクション「名物石燈籠(めいぶついしどうろう)」も見られます。

護国寺は都内でも有数の「猫寺」といわれるだけあり、境内では数多くの野良猫を確認できます。

全盛期と比べて数は減ってしまったものの、環境の良さから境内に住みついている猫が多く、過ごしやすい気温になると至る所で気持ち良さそうに昼寝をする猫の姿を見れるのだとか。
 

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