雄大な榛名富士の姿を映す榛名湖は、群馬県高崎市北部に位置するカルデラ湖。山と湖の豊かな自然に恵まれた場所で、日常を忘れてスローな時間にどっぷりと浸れるとっておきのスポットです。四季によって姿を変える美しい景色が見どころで、アウトドアレジャーの種類も豊富!オールシーズンで楽しめる観光名所として知られています。この記事では、榛名湖の自然・アクティビティ・温泉・グルメなど、魅力の数々を余すところなく紹介します。
榛名湖ってどんな湖?
群馬県西部に位置する榛名湖は、上毛三山のひとつである榛名山の山頂に位置するカルデラ湖。標高1,100m・周囲約4.8km・最深部は約12~15mにもなる広大な湖です。四季折々の美しい景観と自然を満喫できる人気の観光地として有名です。
榛名山はひとつの山ではなく、中央火口丘の榛名富士(1,391m)、掃部ヶ岳(1,449m)、烏帽子ヶ岳(1,363m)などをはじめとする複数の山の総称です。約50万年前から噴火を重ね、約22万年前の爆発でカルデラが生じ、榛名湖の原型ができました。さらに4万年ほど前のカルデラ内の噴火により、現在の榛名湖の周囲を囲む外輪山が形成。当時はその内側の全てが湖だったと考えられています。その後もカルデラ内の噴火は何度か起こり、榛名富士をはじめとする山々が生じたといわれています。
榛名湖には数多くのレジャースポットがあり、ボート遊び・ワカサギ釣り・ハイキング・登山・パラグライダー・キャンプなど、多彩なアウトドア体験を楽しめます。
旅のプロローグは「静かな湖畔 」いざ、榛名湖へ!
車で榛名湖へ向かう場合、関越自動車道「渋川伊香保IC」か「前橋IC」を経由するのが代表的なルートですが、往路は渋川伊香保ICから入るルートがおすすめ。その理由は、ヤセオネ峠から榛名湖へ下る「沼の原」を一直線に走り抜けられる「榛名メロディーライン」があるからです。
メロディーラインとは、路上に作られた溝が独特のメロディーを奏でる道路のことで、群馬県内に10ヵ所設置されている珍しいスポット!榛名メロディーラインは時速約50キロで走行すると、道路の溝とタイヤの摩擦音が「静かな湖畔」を奏でます。走る速さが一定でないと心地良い音程にならないので、ぜひ上手に演奏してみてくださいね。
榛名湖はこんなに美しい!榛名湖を彩る花と風物詩
榛名湖の豊かな自然は、訪れる季節・時間帯によって多彩な表情を見せてくれます。特定の時期にしか見られない美しい風景の数々を紹介します。
榛名湖の春を彩る桜と水仙!見頃は5月初旬から中旬
ゆうすげの花を見たいときは、7月中旬から8月中旬頃を狙うのがベスト。おすすめのゆうすげ鑑賞スポットは、県道33号線沿いの沼の原にある「群馬県立榛名公園ゆうすげの道」。30分ほどで一周できる木道を歩くハイキングコースとなっています。ゆうすげの花は夕方4時ごろから咲き、朝方にはしぼんでしまうので注意。「ゆうすげの道」の花は、8月下旬頃から淡い紫が涼やかなマツムシソウに移り変わり、9月にはススキの季節へと移ります。
榛名湖に夏を告げるゆうすげの花
周囲を山に囲まれた榛名湖がドラマチックな花火のステージとなるのが、例年夏に行われる「湖上花火大会」(※2021年は中止)と、12月に行われる「榛名湖イルミネーションフェスタ」(※2021年度は日程未定)。夏の花火大会では、湖に願いを込めて灯篭を流した後、湖面より約3,000発の花火を打ち上げます。カルデラ特有の地形が花火の音を響き渡らせるので、まるで野外劇場のような迫力を体感できます。
榛名湖の夜空に咲く華麗な花!「湖上花火大会」
周囲を山に囲まれた榛名湖がドラマチックな花火のステージとなるのが、例年夏に行われる「湖上花火大会」(※2021年は中止)と、12月に行われる「榛名湖イルミネーションフェスタ」(※2021年度は日程未定)。夏の花火大会では、湖に願いを込めて灯篭を流した後、湖面より約3,000発の花火を打ち上げます。カルデラ特有の地形が花火の音を響き渡らせるので、まるで野外劇場のような迫力を体感できます。
コスモスにうっとり!ロマンチックな秋の榛名湖
抜けるように青い空が湖面に映る秋、9月の湖を可憐に彩るのは風に揺れるコスモスの花。ちょっとロマンチックな気分に浸りたい秋の季節に、胸をキュンとさせてくれる素敵な風景です。
美しい紅葉はやはり一番人気!
榛名湖の紅葉の美しさは有名で、毎年全国からたくさんの人々が紅葉狩りに訪れます。紅葉の見頃は10月中旬から11月上旬頃。湖畔のモミジやカエデが周囲を染め上げる見事な紅葉を楽しめます。特に青い湖に姿を映す「紅葉の逆さ榛名富士」は格別の美しさ!逆さ榛名富士を上手に撮りたいなら、観光案内所の周辺か、榛名「湖畔の宿」記念公園などのフォトスポットがおすすめです。