京都府から鳥取県にわたる「山陰海岸国立公園」は、東西約75㎞の海岸部に広がる国立公園。なかでも人気を集めているのが、日本最大級の砂丘として有名な「鳥取砂丘」を有する鳥取エリアです。遥か彼方まで広がる砂丘とキラキラと輝く海、そして頭上に広がる大空が織り成す絶景は、数ある国立公園の中でも唯一無二です。この幻想的ともいえる景色を眺めに、毎年多くの観光客が訪れています。
また、観光名所はもちろん、山海のアクティビティが充実しているのも鳥取エリアの特徴です。ほかにも「山陰海岸国立公園」には魅力的なエリアがたくさんありますが、今回は1泊2日の家族旅行をテーマに鳥取エリアに注目!その魅力をたっぷりご紹介していきます。
美しい自然景観に心弾む「山陰海岸国立公園」とは?
「山陰海岸国立公園」は、京都府・京丹後市から鳥取県・鳥取市まで、日本海の海岸部に沿って約75㎞にわたって広がる国立公園。もともと国定公園に指定されていましたが、1963(昭和38)年に国立公園に昇格しました。
大きな見どころは、圧倒的なスケールを誇る鳥取砂丘ですが、日本海の荒波や潮の流れによって作られた海食地形も見逃せません。“海岸地形の博物館”とも称される「山陰海岸国立公園」は、日本を代表するダイナミックな海食崖(波の侵食によって作られた崖)や、海食洞(海食崖の下部にできた洞窟)、美しい砂浜などが随所で見られるのも大きな特徴。鳥取県の浦富海岸や兵庫県の但馬海岸ではその地形を間近に見られる遊覧船も出ており、夏場にはカヌーやSUP、スノーケルなど、マリンアクティビティを通じて海岸美が望めます。
多彩な地形や自然、それらをいかしたアクティビティが揃う「山陰海岸国立公園」。何度訪れても発見と感動がある全国屈指の国立公園です。
「山陰海岸国立公園」へのアクセス方法
「山陰海岸国立公園」(鳥取エリア)へのアクセスは、飛行機で鳥取県東側にある「鳥取砂丘コナン空港」へ降り立つのが便利。電車の場合は新幹線で「岡山駅」まで行き、特急(スーパーはくと、もしくはスーパーやくも)に乗り換えて「鳥取駅」で下車しましょう。鳥取砂丘周辺で観光名所めぐりをするなら、空港または駅でレンタカーを借りるのがおすすめです。
家族揃ってストレス発散!「山陰海岸国立公園」の大自然で大さわぎの1泊2日旅行
今回は鳥取エリアを巡るため、「鳥取砂丘コナン空港」から出発します!おすすめするプランは、鳥取砂丘がある鳥取市内〜美しい海が広がる浦富海岸エリアを中心とした1泊2日の旅。定番の観光地はもちろん、鳥取の自然を体感できるアクティビティが充実した内容となっています。
2時間で鳥取砂丘の自然を一挙に楽しめる! ファットバイクツアー体験
鳥取砂丘コナン空港から観光の中心地である鳥取砂丘周辺へは、車で約10分という好アクセス。こうして旅の起点から観光地が近いというのも、鳥取エリアの魅力です。
鳥取砂丘に到着したら、まずは「ファットバイクツアー」を体験。ファットバイクとは、極太のタイヤで走るマウンテンバイクのような自転車のこと。名前だけ聞くとプロが乗るような自転車なの?と感じますが、一般的な自転車に乗れる人ならまったく心配ありません。
ツアーの魅力はなんと言っても、2時間で砂丘、山道、ビーチと、3つのコースで鳥取の自然を一気に楽しめること!まず鳥取砂丘近くで集合し、砂地で乗り方のレクチャーを受けつつ肩慣らし。舗装された道と砂浜とでは走り方が異なり、しっかり重心をかけてハンドルを切りすぎないことが砂丘を走破するコツなのだそう。
運転に慣れたら砂丘を出て山道へ。鳥取砂丘周辺の緑をたっぷり堪能しながら、ビーチを目指します。道中の“映え”ポイントで、写真上手なインストラクターが写真を撮ってくれるのもお楽しみ(ツアー終了後、共有してもらえます)。
海を横目に、涼やかな風を受けながら進みます。だんだんと移り変わっていく景色に、わくわくが止まりません!
山道を抜けるとビーチに到着!海風を感じながら走り抜ける気持ち良さに、パパとママもこの笑顔です。海辺で“砂上ライド”を存分に楽しんだら、遊歩道を通って帰路に。次なるスポットへ向かいます。