多様性ってコトバ。最近よく聞くし、頭ではなんとなくわかっていても実際のところ「なに?」って急に子どもに聞かれたら、どう答えますか? それなりに例を挙げることはできても本質って見えずらいですよね。特に人間の場合は! ならば客観的に見てみるのもひとつの手。人類をちょっと離れて動物や海洋生物からの観点から紐解けば、ぼんやりしていたものの輪郭がハッキリしてくるかも!? そんな子どもと一緒に“考える”の手助けをしてくれるのが大阪府・EXPOCITY内の「NIFREL(ニフレル)」なんです。
「NIFREL」は、既存の概念を超えた斬新な展示が話題の水族館。生きているミュージアムというキャッチコピーとともに展示コンセプトを”多様性”とし、”色彩”や”行動”そして”形態”などの視点から地球上の生き物たちが持つ個々の魅力を気づかせてくれます。
展示は360度どこから見てもOK。オリジナリティあふれるテッポウウオの攻撃からホワイトタイガーの肉球まで、かっこいい部分からキュートな表情までじっくり観察できちゃいます。特に「うごきにふれる」は、動物たちと同じ目線で歩き、見て、ともに時間を過ごせるスペシャルゾーン。
そこで浮かび上がるのは、生き物それぞれの個性と彼らの社会。のびのびと館内を闊歩するカピバラに横をすり抜けるワオキツネザル、案内板上で来館者を観察するカラフルな鳥たちをはじめ、のんびり屋さんに慎重派、即行動派。色も体型もさまざま。彼らも人間と同じ部分をたくさん持っているんだってわかるはず。もちろん違うトコロも同じくらいたっぷり。そして気づけば彼らのことが大好きに!? 人間を含む生き物の持つ個性を認め合う気持ちを育むことを、子どもと一緒に自然にできるのが「NIFREL」なんです。
そんな同館では新ゾーン「ひびきにふれる」を2022年9月まで限定公開中。臨場感あふれる12チャンネルの立体音響と、会場に張り巡らされた糸に映る美しい映像で私たちの身の回りにある生き物や環境の多様性を表現しています。
足音や鳴き声、風の音から都会の雑踏まで、当たり前すぎて意識が向かなかった”いつもの音”に触れ、浴びることで、想像以上に多彩な環境の中で多くの生き物が暮らしていることがわかるはず。
ぜひ「NIFREL」を訪れて、生き物たちのとっておきの個性に気づき、人間だけでなく、もっと広い視野で”多様性”を考えるキッカケにしてみてはいかがでしょうか。
<文/相川真由美>
※掲載されている情報は公開日のもので、最新の情報とは限りません。最新情報は必ず公式HPでご確認ください
【関連記事】
◆今年のテーマは”VIVID”!色鮮やかな屋外スケートリンクで都会の夜にとっておきの時間を!
◆「伊豆高原グランイルミ」スタート!見るだけじゃないアトラクション感覚の体験型イルミが新しい
- 1