千葉市動物公園は、千葉県の都心部から近い場所にある県民憩いの癒しスポットです。ダイナミックに動き回る動物の姿を見られる「平原ゾーン」や、珍しい動物たちの生態に迫れる「動物科学館」など、見どころが盛りだくさん! かつて一世を風靡した立つレッサーパンダの「風太くん」がいることでも有名です。今回はそんな千葉市動物公園を、編集部のスタッフが実際に訪れてみました。数々の魅力に迫る体験レポートをご覧ください。
千葉市動物公園ってどんなところ?
千葉市動物公園は、千葉駅から都心モノレールに乗って約10分程度の場所にある動物公園です。
広大な園内は7つのゾーンに分かれていて、それぞれコンセプトの異なるユニークな展示を楽しめるのが特徴。動物と間近でふれあえる体験イベントが充実しているので、小さな子どもと一緒に遊ぶにはぴったりのスポットです。
中学生以下は入場が無料になるのも嬉しいポイント。リピーター率が高く、千葉県民をはじめ、周辺住民が多く訪れることで知られています。
ここから先は、各エリアごとに人気の動物たちや見どころを詳しく解説していきます。
園内を効率良く回るなら公式アプリがおすすめ!
動物園を楽しむ前の準備として、公式アプリ『ZOOFull』のダウンロードがおすすめ! アプリ上では、園内の最新情報や、園内マップ、お得なクーポン、動物紹介、動物クイズなどを楽しめるマガジンを無料で閲覧できます。事前にダウンロードしておけば、園内散策がより充実したものになるでしょう。
また、動物公園ボランティアが作成している定期冊子 『見どころ7+』では、ボランティア目線の詳しい動物解説や、見逃してしまいがちな情報を紹介しているので、こちらも要チェックです。
乳幼児や小さなお子さんを連れている方は、「子連れでZOO!マップ」と「子連れでZOO!一覧表」は必見。園内の役立つ施設や備品を一目で確認できます。
「見どころ7+」「子連れでZOO!マップ」「子連れでZOO!一覧表」は、ホームページに掲載されていますが、公式アプリでも閲覧可能。散策しながらトイレやベビーシートをすぐに探したい場合は、アプリを利用するほうが便利です。
事前準備が整ったら、さっそく園内を回ってみましょう。
人気の動物が大集結!ふれあいも楽しめちゃう「子ども動物園」
まずは、子どもに人気の動物たちを展示する子ども動物園から紹介します。
エリアに入ってすぐに見えてくるのが、気持ち良さそうに泳ぐフンボルトペンギンたちの姿!スタッフに聞くと連日大人気の展示だそうで、当日も子どもたちに囲まれて大盛況でした。
ペンギンのすぐ近くには、カピバラの展示場があります。のんびりとエサを食べるカピバラはみんなの人気者。
展示場は小さな島状になっているので、より近い距離で観察できるのが嬉しいですね。子どもの目線に合わせて、見やすい高さに調節されているのもポイントです。
ほかにも、テンジクネズミや、オグロプレーリードッグ、ウサギ、ニホンリスなど、たくさんの動物を展示。小動物たちの愛くるしい見た目には、癒されること間違いなしです。
「ヤギとヒツジのひろば」では、ふれあい体験も実施しています。
エリア中央の奥にある飼育センターでは、日本で一番小さなネズミ「カヤネズミ」を飼育しています。世界で一番大きなネズミであるカピバラと見比べてみるのも楽しそうですね。
飼育センター内には、身近に生息する生き物たちの展示と雑学コーナーがあります。日本に多く生息する蛇「アオダイショウ」の展示も人気です。
体験イベントが盛りだくさんの人気エリア「ふれあい動物の里」
ふれあい動物の里では、ふれあい体験・エサやり体験・乗馬体験と、さまざまなイベントを用意しています。
年齢別の体験プログラムが豊富なので、小さな子どもでも安心して楽しめるのが魅力。こちらも子ども動物園に負けず劣らずの大人気エリアだそう。
ふれあいゾーンに行くときは、「えさ売り場」を通って入場しましょう。エサやり体験を行う場合も、こちらでエサを購入してから入ります。
中に入ると、低めの柵で仕切られたスペースで、アルパカ・ヒツジ・ウサギなどの可愛らしい動物たちがあなたをお出迎え!近い距離で大満足のふれあいを満喫できちゃいます。
乗馬にチャレンジしたい方は、えさ売り場の隣にある受付でエントリーしましょう。ポニーもしくは馬の乗馬体験ができます。
1歳以上の小さな子どもは保護者が同伴して乗馬、身長が100cm以上ある子どもは、ポニーに一人乗りしても大丈夫です。
身長125cm以上であれば、一般的な体格の馬でも一人乗りを楽しめます。乗馬体験はすべて、園内のスタッフが手綱を持って馬を誘導する引馬になります。
馬が興奮して暴れたり、急な動きによって落馬したりすることが少ないので、小さな子どもでも安心して遊べるのが嬉しいですね。
動物とのふれあい施設のほか、小さな子どもに人気のアトラクション広場も充実。園内散策に疲れたら、屋外のレジャーエリアで思い切り遊ばせてみるのも良さそうです。
天然石を掘り起こす珍しい体験に挑戦できる「ザクザク採掘場」では、親子で夢中になって石を探す姿が目立ちました。
レアなハート型の天然石を見つければ、誕生石のブレスレットをプレゼント!親子で楽しめるワクワクの宝探しを、ぜひ体験してみてくださいね。
お腹が減ったときは、カルツォーネやチキンといった軽食を販売する「Wild Kitchen(ワイルドキッチン」へ!開放的な芝生の上で、ワイルドロコモコ・ナンドッグ・お子様ランチなどの個性豊かなメニューを味わえるほか、事前予約をしておけばバーベキューも楽しめます。
ふれあい動物の里には、「動物公園西口ゲート」または「モンキーゾーン方面」より入園できます。
ふれあい動物の里と園内中央の展望デッキをつなぐ「ぐるっとライナー」を利用すれば、エリア間の移動が楽になります。片道約10分程度なので、快適に移動したい方はぜひ活用してみましょう。
世界のサルたちを間近で観察!人気者のゴリラもいる「モンキーゾーン」
正門から一番近い場所にあるモンキーゾーンには、多彩な顔ぶれのサルたちが大集合!1985年の開園当初から世界各国のサルを育成してきただけあり、種類の豊富さは相当なものです。
大型類人猿舎では、ゴリラやチンパンジーの姿を見られます。その中でも特に人気なのが、ニシゴリラの‟ローラ‟。タイヤを揺らして遊んだり、幼虫を探してお友達にしたりと、なにかと愛くるしい仕草と人間顔負けの表情の豊かさに、ファンが続出しているのだとか。
運が良ければ、屋外でご機嫌に遊ぶローラの姿を見られるかもしれません。活動時間が多い日はシャッターチャンスがたくさんあるので、ぜひレアな写真撮影にチャレンジしてみては?
サル比較舎では、生活形態の違いによるサルの特徴を、比較・観察しやすい展示が並んでいます。
その中でも、熱帯雨林や沼地林の樹上に生息するブラッザグェノンの‟マドカ”に注目!2021年の9月9日に出産したばかりで、可愛らしい赤ちゃんを抱える姿が見られます。
実に31年ぶりの繁殖になるそうで、非常におめでたいですね。貴重な赤ちゃん時代の姿をぜひ見に行ってみてください。
サル島では、フクロテナガザルが長い手足を活かして雲梯(うんてい)を伝う姿が見られます。
当日はお休み中でじっとしていましたが、いつもはアクロバティックな雲梯さばきを見せてくれるとのこと。
サル山では、ニホンザルが群れで生活する姿を見られます。親ザルの周りを飛び跳ねる元気いっぱいな子ザルがとてもかわいらしいです。
当時一世を風靡した立つレッサーパンダがいる「小動物ゾーン」
西口ゲートを登った先にある小動物ゾーンは、レッサーパンダの‟風太くん”を見られることで有名なエリアです。
風太くんといえば、2005年に愛くるしい立ち姿が新聞・テレビなどのメディアで報道され、一躍有名になりました。そんな風太くんも、2021年には18歳になりました。ひ孫・やしゃごにも恵まれ、今も現役で来園するお客さんを出迎えています。
現在は高齢により立つことはほとんどないそうですが、その可愛らしさは今も健在です。
また、すぐ近くにあるコツメカワウソとアメリカビーバーの展示場には、泳ぎを披露するためのプールが設置されており、タイミングが合えば優雅に水遊びをする様子を観察できます。