神奈川県川崎市にある「夢見ヶ崎動物公園」は、レッサーパンダやペンギンなど、かわいい動物たちを間近で見られる憩いのスポットです。小高い丘の上に位置する動物園には、富士山を眺められる絶景展望デッキや、子供向けの複合遊具など、家族で楽しめるスポットもいっぱい! 入場料無料と懐に優しいのも魅力です。今回は夢見ヶ崎動物公園を訪れてみてわかった、数々の見どころを紹介します。
夢見ヶ崎動物公園とは
夢見ヶ崎動物公園は、川崎市幸区にある市立動物園。昭和47年(1972年)に川崎市が政令指定都市になった記念に開園しました。
入園料は無料で、営業時間は9時から16時まで。年中無休のため1年中いつでも利用できます。
端から端まで5分程度で歩けてしまう小さな動物園なので、ゆっくりと見ても1時間もあれば園内を回れるでしょう。
コンパクトにまとまった展示スペースは、小さな子どもと一緒に回っても疲れにくいちょうど良い広さ。平坦な道が多いので、ベビーカーの移動も楽々です。
動物園の隣は公園になっているので、家族で一緒に出かけるなら2時間はたっぷり遊べます。
“夢見ヶ崎”の名称は、江戸城を築いた室町時代の武将「太田道灌(おおたどうかん)」がこの場所に築城しようとしたところ、鷲に兜を持ち去られる不吉な夢を見たことで断念したという話に由来します。
標高約30mほどの加瀬山の山頂に位置し、付近からは11基もの古墳が発掘されているのも有名な話。昔から地域の重要な拠点だったことが想像できます。
夢見ヶ崎動物公園へのアクセス方法
都市部に位置する夢見ヶ崎動物公園は、交通手段の選択肢が豊富に用意されています。公園までのアクセス方法を、車・電車・バスに分けてそれぞれ紹介します。
【車の場合】
車ルートの目標となる場所は、「夢見ヶ崎動物公園入口交差点」。5つの道が集まる交差点なのでわかりにくいですが、交番がある道を進んだ先に公園への入口が見えてきます。
入口からロータリーを回った先には駐車場があり、無料で利用できる駐車スペースが19台分あります。営業時間は9時から16時半までで、1回の利用につき2時間使用できます。
土日祝日は開園してから早い時間帯に満車になることが多いそうなので注意。9時までは駐車場内に入ることができず、待機の列も禁止のため、9時少し前に到着するように行くと良いでしょう。
坂道を歩いて上ることになりますが、付近の有料コインパーキングに駐車するのもひとつの手です。
ロータリーのトーテムポールを通り、まっすぐ上っていくと動物公園事務所前に到着します。
平日でも遠足の幼稚園バスで駐車場が埋まることもあるそうなので、なるべく公共交通機関を利用して行くのがおすすめです。
【電車の場合】
夢見ヶ崎動物公園の最寄り駅は、JR横須賀線・湘南新宿ライン「新川崎」駅です。駅からの所要時間は徒歩で15分ほど。JR南武線の「鹿嶋田」駅からも、歩いて20分ほどで到着します。
新川崎駅から続く徒歩ルートの途中には、「JR貨物新鶴見機関区」という車両基地があります。こちらは”機関車の聖地”と呼ばれるマニア必見のスポットで、役目を終えてひと休みしている機関車がずらりと並びます。鉄道好きな子どもなら大喜びすること間違いないでしょう。
駅からのアクセスですが、夢見ヶ崎動物公園までの徒歩ルートは、「おしみず坂コース」「富士見コース」「七曲りコース」「百段階段コース」の4つがあります。
どのルートにも緑の案内板が出ているので、迷うことは少ないはず。4つのルートのうち、七曲りコース・百段階段コースの2つは階段があるので、ベビーカーだとちょっと厳しいです。
早く到着したいという人は、最短距離の七曲りコースがおすすめ。案内板に沿って歩き、突き当たりを右折。公園の横にある階段を上ると到着です。
おしみず坂コースは、車で駐車場に行くときと同じ道。ゆるい坂が続きますが、公園まで少し距離があります。
私のイチオシは富士見コース!新川崎駅からJR貨物新鶴見機関区を渡ってまっすぐ進み、複合商業施設「コトニアガーデン新川崎」の手前の坂道を上ります。
急な坂なのですが、道中には足跡クイズがあったり、上るにつれて視界が開けて富士山が見えたりと、ワクワクした気持ちで散策を楽しめます。
上った先には、絶景が広がる「富士見デッキ」が登場。新川崎駅から徒歩15分ほどで到着します。
【バスの場合】
川崎駅西口ふれあい広場の54・55・57乗り場から、川崎市営バス(川63・川64・川66)・臨港バス(川56)に乗車して約20分程度。「夢見ヶ崎動物公園前」バス停で下車しましょう。
バス停からは、車ルートと同じおしみず坂コースを上って徒歩7分ほどで公園に到着します。