袋田の滝は四度楽しみたい名瀑!絶景スポットや紅葉の見どころ、行き方をご紹介

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袋田の滝を観光するときに知っておきたいポイント

袋田の滝は、大迫力の滝を間近で見られる「第一観瀑台」と、高所から滝の全景を一望できる「第二観瀑台」の2つのエリアに分かれています。

見学ルールや所要時間、混雑具合はエリアによって異なるので、観光する前にいくつかのポイントを抑えておきましょう。

ペットを連れて見学は可能?

ペットと一緒に袋田の滝を訪れた方は、第一観瀑台までならペット同伴で散策できます。第二観瀑台に通じるエレベーターはペットの乗車ができません。

バリアフリー設備について

見学ルートのほとんどはバリアフリー構造になっているので、足が不自由な方・車椅子の方でも安心して散策を楽しめます。第二観瀑台の第二・第三デッキのみ階段でしかアクセスできないため、車椅子の方は見学できません。

所要時間と混雑シーズンの待ち時間

土日祝日は第二観瀑台へのエレベーターは混雑しやすい

見学の所要時間は大体40分前後。ゆっくりと景色を楽しみたいなら、そのぶん多めに時間を見積もっておきましょう。

混雑しやすいゴールデンウィークや土日を挟んだ連休では、第二観瀑台に行くためのエレベーターが30分〜1時間待ちになることもあります。

混雑を回避したいなら、できるだけ早い時間帯に訪れるか、第一観瀑台の周辺のみを散策するのがおすすめだそう。

ちなみに、紅葉シーズンの朝の滝は逆光になると言われていますが、そもそも秋から冬にかけては日照時間が短く、滝全体が順光で明るく照らされる時間帯を狙うのは難しいものです。

混雑を避けてゆっくり散策するも良し、時間帯を決めて最高の景色を狙いに行くも良し。自分や家族の希望に合わせて、観光プランを作ってみてください。

袋田の滝の見どころは?見学ルートを回りながら観光スポットを紹介

ここからは、実際の見学ルートを回りながら袋田の滝の見どころを紹介します。

最初に観瀑トンネルに入り、第一観瀑台を見学、次にエレベーターで上り、第二観瀑台に行くのが定番の見学コース。

トンネルの入口には料金所があるので、入場料を支払って中に入りましょう。

トンネルを抜けて別世界が広がる観瀑台へ
 

薄暗い洞窟でちょっとした冒険気分を味わえるのが、袋田の滝の入口から続く「観瀑トンネル」です。

「滝を見に行くのにトンネル?」と不思議に思う人もいるでしょう。もともとこの辺りは山岳信仰の地で、トンネルがない時代、修行者たちは滝の正面にある「四度瀧不動尊(よどのたきふどうそん)」に参拝するために、長く険しい道を行くしかなかったのです。

現在は全長276mのトンネルを5分程度歩くだけで、滝を真正面から見られるようになりました。

第二観瀑台から見える「四度瀧不動尊 奥の宮」。現在は参拝ルートの老朽化により通行禁止になっています。

トンネル内は左側通行で進みましょう。通常は殺風景ですが、秋から冬にかけて行われるライトアップイベント「大子来人〜ダイゴライト〜」の開催時期には、賑やかに装飾されます。

恋愛のパワースポット!「恋人の聖地」で縁結び

トンネル最初の分岐を右に曲がると、恋人の聖地モニュメントがある場所に到着します。

この銅製モニュメントは、大子町の鳥でもあり、仲睦まじい夫婦の例えとして使われるオシドリをデザインしたもの。

ぱっと見ただけでは、「3つのハートマークを組み合わせた形かな?」と思ってしまいますが、実は向き合ってくちばしの先を合わせている二羽のオシドリなのです。

まだ滝は見えませんが、モニュメント左側のモミジの木が秋に真っ赤に色づく光景は見もの! 特にカップルにおすすめの記念撮影スポットです。

吊り橋と横から見る袋田の滝
 

トンネルに戻り、次の分岐を右に曲がるといよいよ滝が姿を表します。

滝までは少し距離がありますが、それでも思わず「おお!」と声が上がる瞬間。トンネルを出て右に進んだ先には吊り橋があり、大迫力の滝を下から見上げる光景を楽しめます。

ちょっと揺れるので高所恐怖症の人は注意が必要ですが、スリリングな冒険気分を味わいたいならぴったりです。

吊り橋を渡った先には、月居山登山コース入口階段が現れます。

ちなみに吊り橋先の遊歩道を進んでいくと、駐車場やバス停まで戻ることも可能。実はトンネル内のみが有料区間で、吊り橋から先は無料エリアなのです。そのため、吊り橋側のトンネル入口にも料金所が設けられており、どちらのルートからでも第一観瀑台に行けるようになっています。

トンネルですでに入場料を払っている人は、チケットを提示するだけで自由に出入りできます。

また、階段を上っていくと、片道20分ほどで「国名勝 生瀬滝」に到着します。

さらに道は月居山から奥久慈男体山を繋ぐ登山ルートへと続きますが、こちらは激しい急勾配を登る上級者向けのハードコース。1日で踏破するのは厳しいので、時間がある人は生瀬滝を見て戻ってくるのがおすすめです。

寄り道ルートの紹介はここまでにして、再びトンネルの分岐に戻りましょう。

トンネル手前から滝を見上げると、コンクリート製シェルターのような第一観瀑台や、切り立つ岸壁が見えてきます。

下を見ると、トンネルが無かった時代に使われていた旧道の石段も発見できます。

滝の水量に圧倒!大迫力の「第一観瀑台」

トンネル最後の分岐を右に曲がると、いよいよ最初の観瀑台に到着。遠くからでも確認できる滝の流れと轟音は迫力満点で、トンネルを抜ける前から気持ちがワクワクします。

第一観瀑台からは、四段目の滝を真正面から見られる。

目の前に広がる大迫力の滝は、全部で四段ある滝の四段目です。この後に向かう第二観瀑台では四段全ての滝を見渡せますが、迫力でいえば第一観瀑台のほうが圧倒的!水量が多い日にはしぶきも飛んでくるほど、滝を間近に感じられるスポットです。

上にちらりと見えている部分が一段目と二段目、左右2本の筋になっているのが三段目、正面で豪快に流れ落ちているのが四段目です。

第一観瀑台には、袋田の滝を詠んだ文人の歌が刻まれた石碑がはめ込まれています。

四度の滝の由来になったとされる「西行法師」のほか、明治期の詩人「大町桂月(おおまちけいげつ)」や、水戸黄門こと「徳川光圀(とくがわみつくに)」まで、多くの文豪・著名人がこの地を訪れて歌を詠んでいたのです。

トンネル内に祀られる「四度瀧不動尊」

第一観瀑台からトンネルに戻ると、突き当たりのトンネル内に「四度瀧不動尊」が祀られています。

山岳信仰で崇拝された四度瀧不動尊は江戸時代に建立されましたが、現在は道が不通となっていて参拝できません。そのため、トンネル内に新たに参拝所が設けられたのです。

薄暗いトンネルの奥にぽつんと佇む不動尊では、神秘のパワーを漂わせる不思議な空気を感じられます。当時の修行者を想いながら、ぜひ一度参拝してみてください。

3つのデッキから滝の全景を見渡せる「第二観瀑台」
 

袋田の滝最後の見どころは、2008年にオープンした第二観瀑台。第一観瀑台とは反対方向の道を進むと専用エレベーターがあるので、これに乗って上を目指します。

第二観瀑台が完成したことで、袋田の滝の一段目から四段目までの全体像をはっきりと見下ろせるようになりました。

第二観瀑台の最大の特徴は、第一・第二・第三と観覧デッキが三段に分かれていること。

エレベーターを降りてすぐの場所が第一デッキ、そこから階段を登ると第二デッキ・第三デッキに移動できます。

角度はほぼ同じですが高さが違うため、デッキごとに異なる美しい景色を見られるのが魅力!第一デッキからはほとんど見えない四段目の滝も、第三デッキまで上ればしっかりと確認できます。

第二観瀑台・第三デッキからの眺め

滝との距離や轟音の凄まじさなど、迫力面では第一観瀑台に負けるかもしれませんが、段を重ねる滝の美しさとスケール感は、第二観瀑台でしか味わえない貴重な光景。

袋田の滝の雄大さは、岩盤の造形美、段ごとの個性、白糸のごとく幾本にも分かれる小滝によって成り立っていると、改めて実感させてくれる場所です。

第二観瀑台の近くには、幸運のハートが見つかるパワースポットも存在!一般的に二段目の中央の岩がそう見えるのですが、見ようによってはほかの隠れハートも発見できます。

二段目の滝のほぼ中央に小さなハートが、その下に大きな斜めのハートがあるそう。恋人と一緒にワイワイと探すのも楽しそうですね。

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