清澄庭園内にある涼亭と大正記念館の利用方法
涼亭は岩崎家三代目・久彌の時代に建てられた数寄屋造りの小亭で、東京都選定歴史建造物に指定されています。
大泉水に付き出すように建てられているので、庭園から池越しに見えるその姿も絵になります。
逆に涼亭から池を見れば、まるで水に浮いているような感覚を味わえます。優美で贅沢な眺めを独り占めできる癒しのスポットです。
一方の大正記念館は、大正天皇の葬場殿を移築した建物でした。戦時中に焼け落ちてしまったため、後に「貞明皇后(ていめいこうごう)」の葬場殿の材料で再建されました。
涼亭と大正記念館は、実は事前に申し込みをすることで集会所として利用できます。
特に涼亭は、3時間30分借りて5,500円と大変お手頃なので、ちょっとした親族の集まりや趣味のグループ集会に使うこともできるんです。
申し込み方法の詳細は、清澄庭園公式サイトの「都立文化財庭園の集会施設ご利用について」をチェックしてください。
■申し込みをせずに涼亭・大正記念館を利用するには?
基本的には一棟単位で借りないと入場できない涼亭と大正記念館ですが、イベントが行われるときはその限りではありません。
取材時はたまたま涼亭で期間限定の「清澄茶屋」を営業しており、入園者が涼亭内で抹茶やスイーツを食べられるイベントを開催していました。
また、大正記念館では「アートパラ深川おしゃべりな芸術祭」の会場として公開されていて、やはり期間限定で入園者が自由に見学できるようになっていました。
逆にこうしたイベントが行われる期間中は、集会所としての利用はできなくなります。
清澄白河エリアの魅力とおすすめ観光スポット
近年注目を集めるおしゃれな街「清澄白河」は、レトロな下町の雰囲気とモダンなカフェショップが共存する人気の観光名所です。
2000年に都営大江戸線、2003年に東京メトロ半蔵門線の「清澄白河駅」が開通し、不便で目立たない街から一転しておしゃれスポットへと大変身を遂げました。
ここからは、清澄庭園の帰りに立ち寄りたいおすすめ観光スポットを3ヵ所紹介します。
■清澄庭園に隣接する「清澄公園」
清澄庭園の歴史でも触れましたが、もともと庭園の一部であった西側半分は、現在は「清澄公園」という公園になっています。
芝生広場・運動広場・東屋などがあり、誰でも無料で遊べます。小さな子どもが思いっきり遊べるのはもちろん、大人も自由気ままに過ごしやすいスポットです。
清澄庭園で歩き疲れたら、ここで一休みしていってもいいですね。
■ブルーボトルコーヒーの日本一号店!「清澄白河フラッグシップカフェ」
ブルーボトルコーヒーの日本一号店である「清澄白河フラッグシップカフェ」は、清澄白河を代表するおしゃれスポットとして定着しています。
創業者が本社のあるオークランドに似た雰囲気を感じたことから、清澄白河に出店したと言われています。
ブレンドではなくストレートにこだわったコーヒーは、豆本来のシンプルな味わいを楽しむのにもってこい!ふだんコーヒーをあまり飲まない人でも、苦みや酸味の好みを伝えるとぴったりの一杯を勧めてくれます。
子ども連れで入って良いか迷うかもしれませんが、幅広い年代のお客さんが利用しているので心配は無用。「ベビチーノ」「キッズ ホットチョコレート」など、子ども向けメニューも充実しています。
■ふわふわチーズスフレが絶品!「藤堂プランニング」
「藤堂プランニング」は、清澄白河の小さな路地にある工場直売のケーキショップです。ケーキはホール単位での販売で、一番人気はふわふわのチーズスフレ!
元々はレストランやホテルにケーキを卸す工場のみだったのですが、「わけありケーキなどがあれば売ってほしい」という近隣の方たちの要望に答え、ホール単位のみの直売を始めたところ、いつしか人気店に成長。最初は2~3種類からスタートして、気が付くと販売するケーキの種類もバラエティ豊かになっていたそうです。
以前は購入前にケーキの試食ができたのですが、現在は諸事情により試食はできません。
今は試食の代わりに、手作りフィナンシェを食べられます。このフィナンシェがまた美味しいんです!特に縁のサクサクとした歯触りが楽しめる焼きたては大好評。
難点は焼き上がり時間が決まっているわけではないので、出来立てが手に入るかは運次第というところ。
チーズスフレとほかのケーキを半分ずつ組み合わせたハーフ&ハーフもありますので、清澄庭園の帰りにぜひ立ち寄って、おうちでゆっくり召し上がってくださいね。
(※掲載されている情報は公開日のもので、最新の情報とは限りません。最新情報は必ず公式HPでご確認ください)