“ジビエ”って知っていますか?言葉を耳にする機会が増えたし、「食べたことある!」なんて人もいるかもしれません。簡単に説明すると、自然界で生きる鳥獣を狩猟により得た食材のこと。イノシシ・シカ・クマ・カモなど、日本の専門店やレストランで目にすることも多いでしょう。
とはいえ、食材に姿を変えた動物たちはどのように捕獲され、捌かれたのかを知る機会は少ないもの。そんな食と命の大切さを学べるのが、「ホテルグランフェニックス奥志賀」にて3日間限定で開催される「ジビエ狩猟体験ワークショップ」。罠作りから狩猟、解体、そして実際に食するまでの流れを学べる貴重な食育プログラムとなっています。
7月23日、8月20日、10月1日の3日間限定で開催される「ジビエ狩猟体験ワークショップ」は、志賀高原ユネスコエコパーク(生物圏保存地域)内で本格的な狩猟とシカの解体教室が体験できるプログラム。
日本では農作物被害の影響から年間約60万頭ほどのシカが害獣として殺処分されており、SDGsの観点からも“ジビエ狩猟”への注目が高まっています。狩猟体験を通じて、未来を担う子どもたちにも自然や命との向き合い方を教えられるのが魅力です。
プログラムでは、奥志賀高原で動物の痕跡を探すだけでなく、実際に本物のくくり罠を仕掛けるのに挑戦。仕掛けるときは、捕獲対象に見つかりにくくする技術を自分で考えたり、コツを伝授してもらったりと、罠猟を通じて獲物との駆け引きを学んでいきます。
さらに、エアソフトガンによる銃猟も擬似体験できます。構え方から狙いの定め方まで丁寧に指導してくれるので、終了するころには目標に命中させられるほどに上達するそう。
そしてラストは、血抜きされたシカの解体に挑戦。基本的には体験者たちだけで捌くことになりますが、専門スタッフによるアドバイスも行われるので安心して取り組めます。
皮を剥ぐところから始まり、体の構造や骨・肉のつき方をじっくりと観察。食材へと生まれ変わる瞬間を自分の手で感じられる特別感あふれる体験です。パッケージされた肉だけを見ていた子どもにとっては、きっと驚きと刺激に満ちた体験になること間違いなし。もちろん、パパ・ママにとっても貴重な体験になるはずですよ。
ワークショップの参加のみだとここまでですが、1泊2日プランの場合は、ディナーにフランス料理のスペシャルコースで信州ジビエ肉を提供。自分たちで捌いた一頭ではありませんが、家族で体験を振り返りつつ「どの部位なのかな?」と話しながら味わってみるのもいいかもしれません。
4時間かけて狩猟から解体まで一通り体験すれば、いつも口にしている食材への感謝も深くなるはず。子どもにしっかりと相談・意思確認をしてから、申し込んでみてはいかがでしょうか。
<文=相川真由美>
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