全身を使って表現できるダンスって、踊っている側も見ている側も高揚感あふれる気持ちになるもの。もちろん伝統芸能だって同じ。聞き慣れたお囃子や太鼓のリズムが流れてくるだけでなんだかワクワクしてきて、自然と体が動いちゃいますよね。
久しぶりに”あの熱を帯びた感覚”を味わいたいならば、まもなくスタートする「三陸国際芸術2022 彩」がおすすめ。幕開けとなる9月には、まさに“ダンス天国”といえるほど数多くの伝統芸能イベントが各地で開催されます。三陸各地の踊りを紹介する見本市的プログラムで、観光を楽しみながらさまざまな伝統芸能&地元に伝わる踊りを体験できちゃうんですよ。
2023年3月までの約半年に渡り開催される「三陸国際芸術2022 彩」。最大の特徴は、三陸エリアの舞踊・芸能が中心であること。「鹿踊り(ししおどり)」「剣舞(けんばい)」「虎舞(とらまい)」「神楽(かぐら)」などから「さんさ」「ナニャドヤラ」まで。なんとなく想像できる踊りから、名前を聞いただけでは「どんな踊り?」と考えてしまう郷土舞踊まで盛りだくさんなんです。
実は開催エリアはリアス式海岸に隔てられた地形のため、各地に点在する小さな集落で独自に舞踊が進化。場所ごとに個性的な舞踊が見られ、今に伝わるそう。東日本大震災後に被災地を訪問したアーティストとの交流がきっかけで始まった芸術祭だから、ダンスが中心なのも納得です。
開催エリアは青森県八戸市から岩手県陸前高田市までと、広域がイベントの舞台となります。太平洋に面する全長600kmのエリアが一丸となって行う芸術祭では、プロではなく一般市民がダンスを披露。暮らしの延長に“踊ること”が根付いた地域だからこその、まさに三陸ソウルが宿った芸術祭といえるでしょう。
9月24日には、エリアの舞踊が一堂に介す「三陸篝火芸能彩」を「大船渡市防災観光交流センター おおふなぽーと 多目的広場」で開催。三陸を代表する7チームが篝火(かがりび)の幻想的な空間の中で踊る神秘的な舞は、きっと心に深く刻まれるはず。
10月には三陸エリアの芸能祭事とともに、地元の食を紹介するイベントも実施されます。コンセプトの「彩(さい)」と「REVIVE(再生)」を織り交ぜたイベントは来年3月まで開催予定。日本に伝わる舞踊と伝統の素晴らしさを再確認したいなら、ぜひ家族を連れて訪れてみてはいかがでしょう。
<文=相川真由美>
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