子どもと一緒に行くアートイベントって、ちゃんと楽しんでくれるのかが気になるもの。驚くほど作品観賞に夢中になることもあれば、一瞬で飽きちゃうなんてこともあります。コロナ禍以降は直接会場に足を運んでアートにふれる機会が減ったこともあり、親子で一緒に何かを感じる体験って想像以上に貴重な時間になりましたよね。
この秋、久しぶりに家族でお出かけしてアートを体験するなら、東京・天王洲で開催される「Unlearning the Visuals」に足を運ぶのがおすすめ。歴史あるデザインスタジオが手がける作品たちが、運河沿いに建つおしゃれな倉庫「寺田倉庫 E HALL」に集結!作品を観て楽しむだけでなく、来場者もアート体験に参加できるユニークな作品が並びます。
設立から25周年を迎えた「ビジュアルデザインスタジオWOW」は、国内外でCM・コンセプト映像・広告を手がけるスタジオ。既存の枠を越えたデザインワークスに定評のある彼らが、約4年ぶりに開催するのが本展です。彼らならではの感性とノウハウを駆使し、今までに学んできたことを分解・再構築。新たな表現を手にするまでの挑戦と結果を美しいアートで見せてくれます。
展示されるのは、新たに制作したオリジナル作品が中心です。ユニークなポイントは、画面の外へと体験を拡張する作品が多いこと。作品のひとつである「Viewpoints」は、視点を変えたり、特定のポイントに焦点を当てたりすることで見える世界を深掘りできるのが特徴です。子どもにとっては、自分が見ている世界以外の視点に気付く良い機会になるかもしれません。
「Refraction」は、曲面アクリルによる屈折を利用した作品。あえて不完全に構成された映像を眺めていると、足りない情報を自分で補完していることに気づけるはず。想像力が持つ無限の可能性には、アートに関心が低い子どもでも感動すること間違いなしですよ。
実際にふれて体験できるインスタレーション作品「回す」では、デバイスを“回す”ことで映像が展開。回す作業と次に起こることのつながりを考えれば、身近な生活の中にもたくさんの“回す”があることに気付けちゃうかも?帰宅後、子どもと一緒にお家の中で“回す”を探してみるなんて遊びも面白そう。
ほかにも「祝祭風祭」では、東北伝統のお祭りをフィーチャーしたり、風の痕跡を表現した「モーション・モダリティ/風の痕跡を持つ通路」などの空間演出も披露。4つのエリアを結ぶ通路もきっちりとアート化されていて、まるで異世界を散歩しているような気分にもなれます。
開催期間は10月15日から30日までの約2週間。平日なら小中高校生、学生・専門学生までは無料で観覧できるのも嬉しいポイントです。芸術の秋にアートを堪能する時間を過ごしたいなら、ぜひ家族で訪れてみてはいかがでしょうか。
<文=相川真由美>
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