森や林に足を踏み入れたときに、ザワワーッと木々が風で揺れることがありましたよね。まるで森と対話しているようなファンタジーな感覚って、子どものころにはよくあったもの。絵本の物語のように森の木々が主人公に話しかけたり、植物たちが楽しそうに歌ったりと、ワクワクするような空想の世界を想像していた方も多かったのでは?
そんな“森が歌い鳴る空想世界”を現実にするイベントが、のこぎり奏者・サキタハヂメさんの「森のパイプオルガン2022」。12月10日・11日に大阪・観心寺にて演奏会が開催されます。会場となるのは、なんと現実の森の中!水や風の音、木々のざわめき、生きものの鳴き声が響く大自然の中で、今まで体感したことがない不思議な演奏会に参加できちゃうんですよ。
開催のきっかけは、同氏が推し進める「地球オルガンプロジェクト」。その名の通り「世界中の森の木々を楽器のように鳴らしてしまおう!」という地球規模のプロジェクトです。その序章として実施されるのが、実験演奏会「森のパイプオルガン2022」なんです。
同演奏会では、独自のパイプオルガン機構を木々に設置。機構内のファンを使い、サイレンと同様のシステムで音を発生させて操作します。演奏自体を電気信号(MIDI信号)に変換し、ネット経由で情報を届けることで木々が鳴り歌うという仕組み。普段は耳にしない不思議な音を聞けば、子どもも思わず驚いてしまうはず。
このシステムを活用すれば、日本で演奏した音がネットを通じて世界中の森に届けられ、地球規模で森が歌うことも可能なんです。今後世界へとプロジェクトを広げていくので、もしかしたら近い将来、日本ではベース、エストニアでは主旋律、そしてドラムは…なんて、地球規模のセッションができるかもしれません。
さらに、2025年開催の「大阪万博」では、サテライト会場を使った演奏も予定。接点が少なくなってきた森とのつながりをより身近に感じ、森と人との共生を改めて考える機会を作っていきたいとのこと。「近くで森や木々が歌ってる」なんて未来も、そう遠くはないのかもしれませんね。
会場では人間が奏でる音だけでなく、その土地の木々が聞いてきた音も集音してミックスしています。川や風の音とともに奏でるハーモニーは、きっと今まで聞いたことのない音楽になりそう!本物の木々が歌い、周囲が音に包まれる瞬間を、ぜひ親子で楽しんでみてはいかがでしょう。
<文=相川真由美>
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