国語の教科書をはじめ、目にすることの多い童謡詩人・金子みすゞさんの作品。具体的な作品がパッと頭に浮かばずとも、凛とした著者像や「みんなちがって、みんないい」「こだまでしょうか」というフレーズを聞けば「あっ!知ってる」となる人も多いはず。
そんな金子みすゞさんの出身地・山口県長門市に位置し、600年もの歴史を持つ長門湯本温泉では、1月19日から2月19日まで「音信川うたあかり2023」がスタートします。温泉街では金子みすゞさんをテーマにしたさまざまなイベントを実施。冬の長門湯本温泉の夜を幻想的に映し出す、スペシャルなイベントを早速チェックしていきましょう。
2018年から開催され、今年で5回目となる同イベント。温泉街を流れる音信川を中心に、光の演出で訪れる人々を魅了してくれるのがポイントです。「金子みすゞの詩」の朗読に合わせ幻想的な光が楽しめる「うたあかり幻燈輪舞(げんとうロンド)」では、音楽に合わせ影絵が踊り、竹林をライトアップ。竹林の階段から恩湯・雁木広場まで、まるで詩の世界に入ったかのような空間が広がります。
また、「みすゞのお庭エリア(恩湯・雁木広場)」と「お魚たちの夢エリア(音信川河川公園)」では、長門市内すべての幼保小中学校の生徒たちが「子どもたち総出でのあかりのうつわづくり」として制作した“ひかりのうつわ”を展示。「私と小鳥と鈴と」「落ち葉のカルタ」「さくらの木」「大漁」の4つの詩をモチーフに、約3,000個のうつわが淡い光を放ちます。
なお、「土あかりエリア(雁木広場)」でも、小学生が作った山口の名産品萩焼のランプシェードが柔らかな光で迎えてくれます。さらに新たに追加された「engawa YUMOTO」横の「みすゞさんのモザイク壁画」、“折紙あそび”がテーマの「折り紙あかり 」など、見どころも盛りだくさん。
ナイトイベントに併せて「うたあかりスタンプラリー」やフォトコンテスト、さらに川沿いのレストラン「恩湯食」では作品にちなんだフィンガーフード&ドリンクのスペシャルメニューも販売。見るだけでなく、お腹も作品世界で満たしてくれます。さらに「金子みすゞ記念館」では、1月31日まで特別企画展「詩で辿るみすゞの眼差し」を開催中です。
期間中の土曜日に開催される「OSOTOマルシェ」では、スープやドリンクなどのほっとメニューも提供。2月4日には、照明デザイナー長町志穂氏と“あかりの魅力”を学ぶガイドツアー「照明デザイナーと巡るうたあかり現地ツアー」(3,000円)が実施されるなど、さまざまなイベントに参加できます。
日本の童謡に影響を与えた金子みすゞさんの作品をテーマにした、和のライトアップと楽しいイベント。冬のキリッとした空気の中に浮かび上がる光と言葉の力強さを受け止めに、ぜひ家族みんなで訪れてみてはいかがでしょう。
<文=相川真由美>
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