福島の“いま”を子どもたちに伝えよう!震災復興フェスで歴史バスツアーや避難所運営ワークショップなどの学びを体験【福島】

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3月11日で東日本大震災から12年が経ちます。さまざまな想いが複雑に絡み合い、毎年この日が近づくと気持ちがキュッとなる人も多いのではないでしょうか。県内でさまざまな復興イベントが開催されていますが、その中でも“これからの未来”について考える場所を作ろうという試みが、3月10日から3日間開催されるイベント「SONG OF THE EARTH 」なんです。

震災から12年を迎える福島の経験と可能性を、世界へ届けることをテーマに実施される同イベント。福島県双葉郡の「ナショナルトレーニングセンターJヴィレッジ」を中心に、さまざまな催し物が行われます。「Jヴィレッジ」の名前を聞いて「あ、知ってる!」と思った人も多いはず。そう、東京五輪の聖火リレーのグランドスタート地となった、まさに復興のシンボル的な場所が舞台なんです。

3月11日の黙祷後に大空へと舞い上がるのは、広野市で生産されるバナナの茎を原料にした「六角凧 」。「3.11夢の大凧あげ」では、福島の子どもたちの夢や希望をメッセージとして乗せ、空へと勢いよく上がっていきます。19張もの大凧が舞う光景は、きっと家族の思い出に深く刻まれるはず。

「ふたば巨大だるま引き合戦」は、江戸時代から続く双葉町ならではのお祭りイベント。巨大だるまを主役に参加者が力を合わせて団結するパフォーマンスは、たくさんの笑顔を生んでくれます。

“振り返るための311ではなく、ここから始める311にするために”をコンセプトに「SOTEシンポジウム」も実施。これからの街づくりのために、省庁や企業、行政、そして未来を担う学生らが同じテーブルで意見を交わす貴重な時間となることでしょう。

まさに“福島のいま”を知るための「ふたばふたたびツアー(3月11日にふくしまの今を見に行きませんか?ツアー)」(29,800円~31,000円)も大注目のプログラムです。宿泊先付きのバスツアーで東京駅発なので、都心からもスムーズに現地へと足を運べます。震災の歴史や復興への取り組みを見て・感じて体験できるので、子どもにとっても良い社会勉強になりそう。

2日目の行程では「避難所運営体験ワークショップ」として「東日本大震災・原子力災害伝承館」や、全員が無事に避難できた奇跡の学校と呼ばれる「震災遺構・浪江町請戸小学校」の見学にも参加できます。大人だけでなく、子どもの参加もOK。現地で何を感じ、どう考えたのか、参加後はぜひ親子で話し合ってみて。

日暮れ後には、福島の人々の想いや子どもたちの願いが書かれたキャンドルケースに火が灯り、追悼の想いをサーチライトに乗せて飛ばす「CANDLE 11th」も実施されます。被災地で活動を続けてきたアーティストによるライブ「ONG OF THE EARTH 311 FESTIVAL-FUKUSHIMA 2023-」なども同時開催されるので、ぜひ1日かけて福島の今を感じてみてはいかがでしょうか。

<文=相川真由美>
※掲載されている情報は公開日のもので、最新の情報とは限りません。最新情報は必ず公式サイトでご確認ください。

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