「あ、知ってる!」がココに。25周年を迎えた「文化庁メディア芸術祭」で懐かしのエンタメ文化と新しい芸術にふれよう【東京】

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大好きなキャラクターに、忘れられないエピソード。小さいころは「毎週楽しみなアニメの新作を見るために、テレビの前でワクワクしながら待っていた」「好きなマンガは発売日すぐに本屋へ駆け込んだ!」なんて思い出のある人も多いはず。とはいえ、アニメやマンガって、小さいころからあまりにも身近にあったからこそ、日本が誇る文化ということになかなか気付けないもの。

そんな日本文化に焦点を当て、毎年賞の授与や鑑賞機会を提供してきた「文化庁メディア芸術祭」が、今年でスタートから25周年を迎えます。

それを記念し、この四半世紀に渡って人々を魅了してきた受賞50作品を一気見できる企画展 「A Quarter-Century of Japan Media Arts Festival」を東京・寺田倉庫にて開催。ちょっと懐かしい作品から話題をさらったアート作品までが一堂に介します。

インターネットやPCが少しずつメジャー化してきた1997年にスタートした「文化庁メディア芸術祭」。最先端のデジタル技術を活用した新たな表現を育む場としてはじまり、25年のあいだに一般化した技術や愛される作品となったものまで、さまざまなクリエイションを選出してきました。

第5回アニメーション部門大賞『千年女優』(今敏)

受賞対象はアート、エンターテインメント、アニメーション、マンガの4部門より選出。第3回デジタルアート(インタラクティブ部門)大賞「エンターテインメントロボットAIBO(ERS-110)」、第4回マンガ部門大賞『バガボンド』(井上雄彦/原作:吉川英治)や、第5回アニメーション部門大賞『千年女優』(今敏)、第12回エンターテインメント部門大賞「TENORI-ON」(岩井俊雄/『TENORI-ON』開発チーム ・代表:西堀佑)など、「あっ!知ってる!」と思った人も多いはず。まさにその時代を代表する作品・アート・技術が集まる芸術祭なんです。

第17回アート部門大賞『crt mgn』(Carsten NICOLAI) 

2月4日よりスタートする「A Quarter-Century of Japan Media Arts Festival」では、25年間の歩みを作品たちとともに振り返ります。歴代の受賞作品を通して、時代の変化やテクノロジーの革新、さらには芸術表現の多様性にまでフォーカス。過去だけでなく、現代、そして未来の芸術を考える場は、子どもの創造力にも大きな刺激を与えてくれそうです。

第20回アート部門優秀賞『Alter』(『Alter』制作チーム 代表:石黒浩、池上高志)

もちろん、難しいことは考えずに作品と向き合って、新しい興味やワクワクと出会う場所としても最適です。パパママは懐かしい気持ちに浸り、子どもたちは「これが気になる!」から「やってみたい!」まで繋がってくれたらうれしいですよね。

第25回アート部門優秀賞『四角が行く』(石川将也、杉原寛、中路景暁、キャンベル・アルジェンジオ、武井祥平)

なお、25回目となる本企画展では、3,537点もの作品が世界95の国と地域より応募があったそう。まさに日本だけでなく、国際的な評価の場としても成長した芸術祭。会場では、「令和4年度メディア芸術クリエイター育成支援事業」の成果プレゼンテーションなども行われるので、併せてチェックして、芸術の今と未来を先取りしてみてはいかがでしょう。

<文=相川真由美>
※掲載されている情報は公開日のもので、最新の情報とは限りません。最新情報は必ず公式サイトでご確認ください。

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