いよいよ、関東で桜の開花が宣言されました。暖かい日も増え、ハイキングに出かけたくなってきた人も多いのではないでしょうか?今回は、花見を楽しみながらハイキングできるおすすめ低山を編集部の林がご紹介。都内から日帰りで行ける場所ばかりなので、ぜひ気軽に訪ねてみてください!
1.都内定番の登山スポットで桜を満喫!「高尾山」|東京都
登山客だけでなく観光客にも人気の山といえば、東京都八王子市にある高尾山です。平成19年には、富士山と並び、ミシュランの三ツ星に指定されました。標高599mの低山で、ケーブルカーも運行しているため、気軽に登れるのが魅力です。
高尾山で花見とハイキングを楽しむなら、4月上旬から中旬がおすすめ。この時期は、高尾山周辺で満開の桜を見られます。高尾山には7つのコースがありますが、桜を楽しむなら1号路の表参道コースが最適!全長3.8㎞で、トイレは5ヶ所あります。
京王線「高尾山」駅から薬王院までは道幅が広く、すべて舗装されているため、ハイキング初心者でも安心です。歩きやすい道ではありますが、ヒールのある靴は避け、トレッキングシューズや運動靴などを着用しましょう。
3月18日から5月14日まで開催される「春の高尾山ビア・ビュッフェ」も要チェック!
「Mt. TAKAO BASE CAMPやタカオネなど新しい施設が増えて活気のある高尾エリア。山のイベントも多いのでいつ行っても楽しめます【編集部・林】」
2.長瀞観光で外せない「宝登山(ほどさん)」|埼玉県
長瀞の桜は「日本さくら名所百選」に選ばれた名所で、長瀞周辺にはなんと約3,000本余りの桜が植えられています。さまざまな桜が楽しめますが、せっかく長瀞に行くなら、標高497mの宝登山(ほどさん)ハイキングもいかがですか?
長瀞駅から宝登山神社へ向かう参道沿いは、「日本さくら名所百選」に選ばれている花見の名所として人気です。約600本のソメイヨシノがおよそ4kmにわたって続いている様子は、必見!
宝登山の手前にある山麓駅からロープウェイを利用すると、約5分で山頂駅に到着します。山頂駅から山頂まですぐなので、ハイキング初心者でも問題ありません。
もっとハイキングを楽しみたい人は、秩父鉄道「野上」駅からスタートして宝登山、長瀞駅に向かうコースをおすすめします。長瀞アルプスと呼ばれるコースで、約3時間半と少し長めですが、尾根歩きを楽しめますよ。
「豚みそ丼やかき氷などグルメが充実しているのも長瀞の魅力。ハイキングで体を動かした後にぜひ立ち寄ってみてください【編集部・林】」
3.富士山やスカイツリーまで眺められる絶景スポット「大山」|神奈川県
丹沢にある大山は、都心からの日帰りハイキングで人気のスポット。新緑や紅葉の季節も魅力的ですが、見逃せないのが大山桜を楽しめる春です。
大山桜は、大きな山桜という意味で、山のふもとに樹齢400年の大木が4本立っています。この大山桜を巡るハイキングコースの所要時間は、約1時間。
これだけでも十分楽しめますが、時間のある人は、大山の山頂を目指してみましょう。ケーブルカーを利用すれば、山頂まで約1時間半です。急な階段を登り切ったら、本格的な山道になります。急坂や迫力ある大木もあり、一気に雰囲気が変わります。
途中、夫婦杉や天狗の鼻突き岩などの名所や富士山の絶景スポットである富士見台もありますよ。鳥居をくぐったら、山頂です。
晴れていれば、山頂から相模湾や横浜の街並み、富士山やスカイツリーまで眺めることができますよ。帰り際には、ぜひ、こま参道で大山名物の豆腐を食べてみてくださいね。
「ケーブルカー手前のこま参道は、古き良き日本の風情たっぷり。都心からの日帰りで、しっかり旅行気分を味わえますよ!【編集部・林】」
4.道幅が広く、散策気分で気軽に歩ける「弘法山(こうぼうやま)」|神奈川県
春におすすめしたいのは、小田急線の秦野駅から弘法山(こうぼうやま)公園を通ってから山頂、そして鶴巻温泉へと下るコースです。
弘法山公園は、浅間山・権現山・弘法山の3つの山一帯を指します。四季折々さまざまな花が楽しめると大人気!
春には、山桜やソメイヨシノなど約2,000本の桜が咲き誇ります。弘法山公園で花見を満喫してから、いよいよハイキングスタート。急登を登り切って広場になっている浅間山に到着したら、富士山を目の前に見ることができるかも?
その後、いったん車道を横切り、再び登山道へ。展望台が見えてきたら、権現山です。途中、道幅が狭い箇所もあるので、気を付けてくださいね。
権現山から弘法山までは、約20分です。標高は235mと低山ですが、絶好のお花見スポットである山頂でのんびりしてから、吾妻山・鶴巻方面へ。アップダウンを繰り返して、下山します。ハイキング後は、鶴巻温泉で身も心もリフレッシュ!
「弘法山は登山道の標高差が少なく道幅も広いので、子どもを連れてハイキングするのにぴったりなんですよね。普段在宅ワークで、いきなり登山するのが不安な人にもおすすめ【編集部・林】」
5.ダイナミックな山容と桜のコントラストは必見「妙義山(みょうぎさん)」|群馬県
妙義山(みょうぎさん)は、赤城山・榛名山と共に群馬県の上毛三山として知られています。ダイナミックで荒々しく山容が、この山の特徴。南側の表妙義と北側の裏妙義に分かれていて、表妙義の最高峰は相馬岳で1,104m、裏妙義の最高峰は谷急山で1,162mです。
春は、妙義山ふもとにあるさくらの里にぜひ足を運びたいもの。県立森林公園でもあるさくらの里は、なんと東京ドーム10個分の広さがあります。
約45種類の桜が約5,000本植えられていて、見応え抜群!最も多いのはソメイヨシノですが、八重桜も豊富です。妙義山と桜のコントラストは、ここでしか見れません。
しっかりと登山したい人には、妙義山の中間道コースをおすすめします。山頂には登らないコースですが、難易度が高くないので、初心者でも楽しめますよ。鎖場(鎖に掴まって登るポイント)や岩場などもあり、ほどよくスリリング。花見とスリル満点のハイキングで、充実した1日になること間違いなしです。
「岩がむき出しの妙義山は水墨画のような景観が印象的。珍しい山容は、眺めていて見飽きないですよ【編集部・林】」
6.富士山と桜のコンビネーションが美しい「香貫山(かぬきやま)」|静岡県
沼津市のシンボルとして知られる香貫山(かぬきやま)は、「新日本百名山」に選ばれた名山です。標高193mの低山ですが、花見が楽しめるスポットでもあります。山の中腹にある香陵台は、春になると桜が満開に!
ソメイヨシノのほか、ヤマザクラやオオシマザクラもあります。満開の頃ももちろんよいけれど、散り始めの頃も桜吹雪や花びらの絨毯も魅力的です。野鳥も多いので、バードウォッチングも楽しめますよ。
登山口から香陵台までは約800mで、香陵台から山頂までは2つのルートがあります。約1㎞の登山ルートと約2㎞の周遊ルートがあるので、行きと帰りで別々のルートにしてもよいですね。
周遊ルートには、遊具や広場もあるので、休憩スポットにも最適!山頂や山頂付近の展望台からは、駿河湾や沼津市街地、天気のいい日は富士山や南アルプスも一望できます。静岡で、春の自然を満喫したいときは香貫山へ。
「この建築と桜、富士山の景色は唯一無二!ポスターやポストカードとしてもよく見かけますよね。外国からのゲストに紹介してあげるのもおすすめです【編集部・林】」
<文=阿部裕子、編集=林創>
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