子供に体験させたい5つの理由
「これまで数多くの子どもにボルダリングを教えてきた経験を通じて、私自身が子どもにボルダリングをはじめてほしい理由が5つあります。その1つ目が、成功体験です。ボルダリングは手軽に何度も成功体験が味わえるので、目標に向かってがんばる力が向上。目標に対して諦めない心ややりきる力が養われ、それが自信へと繋がり、目標達成能力が鍛えられると考えています」
「2つ目は、集中力が鍛えられることですね。簡単な課題はなんとなくでも登れてしまいますが、難しくなってくると集中力が必要になります。そのためボルダリングが上達するにつれ、自然と集中力も身についていくんです。もちろん上達に併せて身体能力も向上します。これが3つ目のメリットですね」
「ボルダリングは、腕や足の筋肉をはじめ、腹筋、背筋など全身の筋肉だけではなく、体幹もしっかり鍛えられます。子どもたちにはそんな意識はなくても、知らず知らずに鍛えられているって理想的だと思いませんか?また、全身を頭でイメージしたとおりに動かす能力が必要になるため、必然的に運動神経の向上も期待できるんです。この自分の体の使い方を身につけることは、ボルダリングだけではなく、さまざまなスポーツで活きてきますよ」
「4つ目は、考える力が養われること。ボルダリングでは登り方に正解はありません。身長や筋力、体型により使用する筋肉も違えば登り方も変わってくるため、子どもたちは自分で考え、どのように身体を使って登れば良いかを見つけ出していきます。こういったパズルのような楽しさもボルダリングの大きな魅力なんです」
さらに佐藤さんは、考える力と同時に情報編集力も身に付くと話します。この情報編集力とは、教育改革実践家の藤原和博氏が掲げる社会で活躍するのに必要な能力。正解がひとつではない問題に対して仮説を立て、知識や技術、経験などを組み合わせて、答えを導き出す力といわれています。
「個人的な見解ですが、インターネットなどで大量に情報があふれる今、子どもたちに必要なのはひとつの決まった答えを求める力よりも、自分なりの答えを探していく力だと考えています。ボルダリングは、その情報編集力を身に付けるこれからの時代に合ったスポーツではないでしょうか」
「最後となる5つ目のメリットは、人としての成長ですね。ジム内には大人から子どもまでいろいろな人がいて、自然とお互いに声を掛け合ったり、教え合ったりしています。ボルダリングを通じてさまざまなコミュニケーションがあり、それが人としての成長に繋がると考えているんです。もちろん、人見知りが激しいという子どもも『route f』では大歓迎!ジム内の楽しい雰囲気の中にいれば、きっと心開いていきますよ」
1. 成功体験の積み重ねによって「がんばる力」が向上する
2. 課題に挑戦することで「集中力」が身につく
3. イメージどおりに体を動かすことで「運動能力」が向上する
4. 自分でルートを考えるため「情報編集力」が身につく
5. ジムでのコミュニケーションを通じて「人間力」が期待できる
子どもの成長に繋がるボルダリングの5つのメリット。どれも魅力的で今すぐにでも子どもにはじめさせたくなりそうですが、子どもだけではなく親子でチャレンジしてほしいと話す佐藤さん。
「子どもだけが体験して親御さんが見学する場合、『そっちに足を置けばいいじゃん』とか『何で登れないの!?』とか、どうしても口を出したくなってしまうものです。でもボルダリングは、意外と見てるのと登ってみるのとでは感覚が違うので、実際にやってみないとわからないことが多いんですよ。だからこそ親子で一緒に体験して、楽しさや難しさを共有してほしいと思います。子どもを遊ばせるつもりが、逆にパパやママの方がハマってしまうことも良くありすよ(笑)」
子どもだけではなく、ついつい親子で熱中してしまうこと間違いナシのボルダリング。子どもの運動不足が心配な人や何か子どもの成長につながる体験を求めている人、そして親子で一緒に遊べるアクティビティを探している人は、ぜひボルダリングをはじめてみてはいかがでしょう。最近はボルダリングジムも増えているので、探せば意外と近所で発見できるかも!?
【関連記事】
◆まさかの子どもの熱中ぶりにお母さんもびっくり!小さな成功の連続で笑顔が止まらないボルダリング体験【あそびチャレンジ#14 ボルダリング編】
◆F1日本グランプリを開催するレーシングコースも走れる!「鈴鹿サーキットパーク」で“はじめての運転”にたくさんチャレンジしちゃいました!【あそびチャレンジ#16 鈴鹿サーキットパーク 小学生編】
◆子どもの笑顔が止まらない!「鈴鹿サーキットパーク」ではじめての運転をいっぱい体験してきました【あそびチャレンジ#15 鈴鹿サーキットパーク 未就学児編】