あそびチャレンジ＃23 四万湖カヤック編
インディゴブルーやターコイズブルー、コバルトブルーなど、季節や天候によって変化する色鮮やかな青い湖面が特徴の「四万湖」。その青の美しさは“四万ブルー”とも呼ばれ、群馬県屈指の絶景スポットとして人気を集めています。
そんな四万湖に家族で思い出づくりにやってきたのは、小学6年生の咲希（さき）ちゃんと小学5年生の咲里（えり）ちゃんの姉妹。ツアーに参加して、はじめてのレイクカヤックに挑戦します。
来年に中学校への進学を控え、すっかり大人っぽい雰囲気が漂う咲希ちゃん。きれいな“四万ブルー”を見てみたいという思いからこの日を楽しみにしていましたが、「沖縄でシーカヤックに挑戦したときは波に揺られながらだったので、気持ち悪くなっちゃいました。湖なら大丈夫かなぁ…」と、ちょっぴり不安そうな一面も。
おしとやかなお姉ちゃんとは対照的に、妹の咲里ちゃんはサッカーチームに所属するアクティブ派。休日は練習や試合で忙しいこともあり、久しぶりの家族そろってのレジャーに朝からワクワクが止まらないようすです。
「うわぁ～すごい！見て見て！」と声を上げた咲里ちゃんの目に飛び込んできたのは、霧に包まれた幻想的な湖の姿。実はこの日は朝から雨がちらつくあいにくの天気だったので鮮やかな“四万ブルー”が望めなかったのですが、そのぶん日中ではなかなか見られない珍しい景観を望めることに。
「朝方は霧が出ることが多いのですが、この時期の日中にこんなに霧がかかるのは珍しいですよ」とガイドさん。そんな特別感あふれる景観に、「晴れた日の景色も見たかったけど、これはこれでいいよね！」と咲希ちゃんも大喜びです。
湖の畔でレクチャーを受けて、咲希ちゃんはお母さんと、咲里ちゃんはお父さんとカヤックに乗り込みます。ふたりとも沖縄観光の際にシーカヤックの経験はあるものの、湖で乗るのははじめて。「揺らさないでね！」「うわっ、ドキドキする」と、最初はふたりとも緊張したようすが伺えます。
「あれ？海で乗った時より全然簡単だね！」
少しカヤックを漕いでみて、笑顔が見えはじめた咲里ちゃん。波の影響を受けやすい海とは違う、水面が穏やかな湖ならではの快適さを実感したようすです。
「ほんとだ～！海よりも揺れないから船酔いも大丈夫そう！」
咲希ちゃんもすぐに笑顔になり、スイスイと湖でのカヤックを楽しみはじめます。
シーカヤックを経験したことがあるふたりは、パドルの扱い方がすごく上手。「あっちに行ってみましょう！」とガイドさんが指さす方向へも難なく進んでいきます。
「水もとってもきれいだよね～」
「見て見て！あっちの方が霧がかかっててきれいだよ！」
ふたりとも周囲を見渡す余裕もできて、ゆったりと湖上クルージングを楽しみます。
「うわ～！樹のトンネルだ～」
ガイドさんの後に続いて、湖畔からのびる樹の下を冒険家気分で潜り抜けていく咲里ちゃん。「水面にも緑がいっぱい映り込んできれいだよね～」と、四万湖の湖の美しさだけではなく、豊かな緑も気に入ったようすです。
「ねぇねぇ、この樹は水の中にまで繋がってるよ！すごくない！？どうなってるのこれ？」
と咲希ちゃんもすっかり四万湖の大自然に夢中。普段あまり目にしない光景が忘れられない思い出になりそうですね。
その後もそれぞれのペースで湖上散策を楽しむふたり。折り返し地点から戻る最中で「ちょっと～！ちゃんと漕いでる？」というお母さんの声が湖に轟きます。
実は咲希ちゃん、漕ぎ疲れていたので漕いでいるように見せかけながら、お母さんにすべて任せていたんです。バレたか！という表情とともに、「ごめん、ごめん（笑）」と謝りながら再び濃ぎはじめます。
一方の咲里ちゃんは体力に自信があるのか、漕ぐ気は満々！競っているわけではないですが、つねにお母さんとお姉ちゃんチームよりも前に出るように漕ぎ進めていきます。実はかなりの負けず嫌いなのかも！？
約2時間ほどで湖でのカヤック体験は終了。「楽しかったけど疲れました～。波がないぶん湖の方が漕ぎやすくて、シーカヤックのときよりも面白かったです！」と咲希ちゃん。
「腕が疲れた～！天気は悪かったけど、霧がかかった湖が幻想的で楽しかったです。今度は晴れた日にも遊びに来たいですね」と咲里ちゃんも、湖でのカヤック体験に大満足でした。
「私自身が泳ぐのが苦手なこともあって、なかなか子供をウォーターアクティビティに連れていくことがなかったんですけど、湖でのカヤックなら気楽に楽しめていいですね。四万湖は紅葉もきれいらしいので、できれば秋にもう1回来てみたいですね～」
咲希ちゃんは来年中学生、咲里ちゃんはサッカーで大忙しと、休日に家族みんなで出掛けられる機会が減っていくのが残念というお母さん。今回のツアーは、とても良い家族の思い出になったようでした。
この日の体験を振り返りながら、家に帰ったあとにふたりで思い出をスケッチ。咲希ちゃんは緑のトンネルの下で過ごしたひとときが思い出深かったようです。
咲里ちゃんが描いたのは、広々とした湖を漕ぎ進むようす。エメラルドグリーンに輝く四万湖の美しさが印象的だったようです。
都心から車で約2時間30分ほどで遊びに行ける群馬県の四万湖。今回参加した「FEELGOOD CANOE TOURS（フィールグッドカヌーツアーズ）」のカヤックツアーは、10月いっぱいも開催されているので、ちょっとした休日に子供と遊びに行ってみてはいかがでしょう。“四万ブルー”の美しさとカヤックの楽しさを同時に味わえる体験は、きっと忘れられない思い出になりますよ！
<写真＝中里慎一郎＞
【関連記事】
◆夏休みの自由研究にもおすすめ！桧原村の里山探検で自然のアートをいっぱい見つけてきました【あそびチャレンジ＃22 裏山アート探検隊 みっけるん編】
◆あの人気番組『SASUKE』に初挑戦！？名物アクティビティの攻略に親子で大興奮しちゃいました！【あそびチャレンジ＃21 SASUKE キッズアドベンチャー編】
◆はじめて見る熱々でやわらか～いガラスにびっくり！5歳の女の子がガラスカップづくりに挑戦してきました【あそびチャレンジ＃20 吹きガラス体験編】
吾妻郡中之条町（群馬県）周辺の遊び・体験・レジャー情報はこちら！
- 1
