“加賀”と聞いたら、みなさんは何を想像しますか?歴史の授業で習った“加賀百万石”なんてフレーズが思い浮かぶ人も多いはず。そんな加賀藩ゆかりのお城といえば金沢城。石川県を代表する庭園・兼六園なども併設し、見どころがたっぷり。まさに誰もが一度は訪れたい人気の観光エリアです。
そんな金沢城・金沢城公園で、9月30日から11月26日まで開催されるのが「チームラボ 金沢城 光の祭」。夜の金沢城がアート集団・チームラボの手により、さらに幻想的で美しい佇まいを魅せてくれるんですよ。
同展では、金沢城のシンボル「五十間長屋」の石垣に花々で形作られた動物たちが歩く「金沢城の石垣に住まう花と共に生きる動物たち」をはじめ、お城という場所や土地の文化を活かした展示が見どころ。
実はチームラボ、デジタルテクノロジーにより建造物や場を物理的に変えることなくアート空間を生み出す「Digitized City」というアートプロジェクトを行なっており、今回の展示もそのひとつなんです。
金沢城の石垣を匿名で多様な肖像群が歩き続ける「Walk, Walk, Walk - 金沢城」は、リアルタイムで変化する一期一会の作品。ウサギやカエルなどさまざまなモチーフが延々を歩き続ける様子は、お城が経てきた長い時間にも繋がります。デジタルアートと一緒に歩いてみるのも楽しそうですね。
さらに「古えの石垣の円相」では、1590年代に創建された石垣をキャンバスにぐるりと光で黒い円相を描きます。長い風化で作られた石垣の影と区別のつかない黒の円相。眺めているだけで吸い込まれるような不思議な感覚になりそうです。
「お絵かき武将」では、前田利家をはじめ、金沢に縁深い歴史上の武将らを描くと絵に命が吹き込まれ、目の前の草原を歩き始めます。彼らに触れると、その人物ならではの名言が飛び出すのも面白いポイント!ちょっとした学びの時間にもなりそうです。
巨大な卵形体「ovoid」が密集する「自立しつつも呼応する生命の森」では、周囲の木々が輝き、風で動いたり、倒れたりするたびに音色や色の変化を楽しめます。見るだけでなく、ぜひ触れて体験してみてくださいね。
長い歴史をもつ金沢城ならではの佇まいに、現代を生きる人々とアートが交わることで唯一無二の体験が叶う、そんな貴重な時間を過ごせる「チームラボ 金沢城 光の祭」。昼間とはまったく異なる世界観を堪能しに、夜の金沢城へ足を運んでみるのもいいかもしれませんね。
<文=相川真由美>
※掲載されている情報は公開日のもので、最新の情報とは限りません。最新情報は必ず公式サイトでご確認ください。
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