浜辺で贅沢 BONFIRE LIT…【体験ハンターどこへ行く #12 葉山で焚き火カフェ体験】

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【体験ハンターどこへ行く!#12 焚き火カフェ編】

体験ハンター現る!

カメラマン:今日は待ちに待った初会合ですね!

 

はい、体験ハンター兼『全ボー連』副司令のリックェです。

全ボー連は、正式名称「全日本ボーッと連盟」。ボーっとする良さを伝えることを目的とした非営利団体です。40秒前に発足しました。

 

カメラマン:ほかの会合参加者は?

来てないけど、どこかでボーっとしてるはずです。

 

カメラマン:今日はどのようにボーっとしていくんでしょうか?

浜辺で焚き火をしながら、コーヒーを淹れて、読書したり、空を見たり、砂浜を歩いたりします。

 

カメラマン:わりと盛りだくさんですね

そうですね。“本当に何もしない”のが、全ボー連の教義なのですが、ブランクがある状態で、いきなり何もしないと痛めたりしますからね。ゆっくりと慣らしていきます。

 

 

それでは、参りましょう。

焚き火の取材なのに、化繊のパーカーを着てきてしまう・・・

 

 

それが、全ボー連 副司令だ!

 

葉山にある一色BASEさんにお邪魔しました

本日は神奈川・葉山にある葉山一色BASEさんでの体験です(焚き火は一色海岸で行います)。

 

焚き火カフェ

焚き火に必要な、薪や焚き火台、コーヒー用のケトルや、椅子など、ボーッとするのに必要なアイテムはこんな感じです。全部浜辺に持っていきます。

アイテム数はあるんですが、カートを貸してくれるので、移動の心配はないです。

 

浜辺に到着

浜辺だ・・・

 

 

浜辺についたら、自由です。
自由に焚き火をしたっていいし、コーヒーを入れて飲んでももいいし、本を読んでもいい

浜辺に椅子をおいてゆっくりしてもいい、裸足を潮だまりにつけたっていい、寝そべってもいいし、立ち尽くしてもいい

そう、浜辺は自由なのです。

 

 

自由だーーーー!!

 

 

 

カメラマン:暗くなる前に、焚き火台と椅子を組み立てちゃってください。

 

はい。

折りたたみ式の焚き火台をセット。
そういえば、焚き火台っていうものの存在を知らなかったな。

なんとなく、風を防いだり、熱を保持したりして、快適な焚き火ライフをサポートしてくれそうな形状な気がします。

次に、盗聴器の発見器みたいなやつを発見。

どうやら、発見器は椅子になるみたいです。

小さいテーブルも置いて、くつろぎの空間ができました。簡単ですね。

太陽と海風が気持ちよくて、このままウトウトしていたい・・・

 

カメラマン:それもいいけど、焚き火も素敵だから、もうちょっとがんばってください!

自由だーーーー!!

 

 

着火で試行錯誤

大きな薪に、最初は火はつかないので小さなものから着火するイメージです。

海岸らしく松の木がそばにあり、落ちてる松の葉や、松ぼっくりがあるので、スターターにちょうどよさそうです。

松の葉の上で、薪を井桁(いげた)に組みます。

いや、松ぼっくりのおかげで「丼桁」ね。丼の「丶」(コア)をめがけて、ガスバーナーを使います。

烈火の炎!!!

ついた!?

消えちゃった。初心者が一発で着火できるほど「焚き火道」は簡単ではなかったか。
これは一筋縄では行かないぞ・・・?

組み方を変えたり、風の通り道を考えてみたりしています。
小学校のときにやった燃焼の3要素を思い出してます。なんだっけ、燃料・酸素・温度、だっけ?
どれかひとつでも奪えば、消火できると習った気がするので、その逆をやる必要があるわけだ。

今度こそどうだ?
友情・努力・勝利、3つとも揃ってるはずだ!

むぅ。あっさり、消えた。儚い。

あきらめない!追い炎!

新兵器!追い酸素!

 

※ 火吹き棒: モデル私物

・・・険しきは「焚き火道」。
湿った青い煙だけが立ち上る。

ここまでの全ての試行と同じように、ガスバーナーは木材を分解し、発生したセルロースが空気中の酸素と混ざり合い熱を生んだ。その熱はバーナーに比べれば無視できるほど小さく、冷たい空気に溶けて消えるだけであった。が、今回は違った。そのほんの数カロリーは新たに木材の熱分解をうながしたのだった。この熱分解は先程のものよりほんの少しだけ苛烈であり、ほんの少し多くの可燃性の気体を生みだした。

分解と混合が交互に手渡され、それは胎動のようであった。静かな命がゆっくり目を覚ますようにきらめく。空気は揺らぎ、さながら揺り籠のようであった。十重二十重に束ねられた連鎖反応は加速し、巨視的な現象と認識されるに至る。酸素を喰らう光と熱の赤い舌。プロメテウスが天界から盗んだもの。人類の文明の起こり、

燃焼だ!!

 

 

コーヒーを淹れよう

わーっはっはっ!!!やればできるもんですわ。自分でつけた炎は暖かさが段違いですね!誇らしいね!

 

この調子で、次はコーヒーを淹れてくつろごうと思います。
まずは、ミルでコーヒー豆をゴリゴリ挽いていきます。

外でコーヒー豆を挽くのも初めてかもしれない。
のんびりしながらコーヒー豆を挽くというより、コーヒー豆を挽くこと自体がのんびりしてるんだな。

 

うまく挽けてるかしら。
潮風に混じって、コーヒーの香りがするのは不思議な感じがします。

 

 

火をつけて、お湯が湧くまで待ちます。
早く飲みたいと、せっかちな気持ちになってはいけません。

 

まあまあ、焦んなさんなって。
ちょっとずつ、わかってきたかもしれない。このステップのひとつひとつでリラックスを進めていくのだな。

「の」の字でお湯を注ぐんでしたっけ。
お湯を注ぐときの「コココココ・・・」って音ってゴージャスですね。上質な休日。大人の時間だぜ。

それでは味見を。

〜〜〜〜ッ!

コーーーーヒーーーーー!!!うっめぇ〜〜〜〜!!!!

はあっ!はあっ!はあっ!

水冷てぇ〜〜〜!!!
※ 10月取材

 

大人の時間って言ったばっかりなのに、はしゃいで海に突っ込んでしまったので、改めてコーヒーの感想を述べさせて欲しいです。

 

『極上!』

シチュエーションってやっぱり大事です。海風が顔をなで、足元にはほの温かい炎。
椅子を組み立てたり、着火に悪戦苦闘したり、小さな積み重ねをして心地よいまどろみの中で飲む、淹れたてのコーヒーは、海に向かって駆け出すほどなんです。

 

まとめ

「ボー」ができています。ボーが。忘我が。

この魔法の椅子と魔法の焚き火のおかげで、思い切ってボーっとできるのがいいですね。普通なら、浜辺といえど外なのである程度はきちんとしようって無意識に緊張するんですが、それがないんです。なんだろう、天井のない自室というか。パブリックとプライベートのいいとこ取りって言うんでしょうか。とにかく堂々とボーっとできるんです。

そうそう、読書も素敵ですね。本気の一冊を持ってきたら、きっと楽しい。詩集や短編集がいいでしょう。それも一度読んだことのあるやつ。好きなフレーズや好きなシーンを読むともなく読む。眺めるともなく眺めるってのはいかがでしょう。

自然の中の読書体験は格別です。見てよ、この薄明光線!絵画みたい!

読者のみなさんもぜひ、思い思いの方法で、ボーっとしてください。全ボー連の”司令官”はあなたたちなのですから。

 

 

全ボー連 副司令 戦士の休息これにて了!! 

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<文=リックェ>

 

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