日本が世界に誇る浮世絵師・葛飾北斎。生涯で描いた作品は34,000点に及ぶといわれており、作品の多彩さや革新的なアイデアは、没後170年経つ今も高く評価されています。
北斎が晩年に逗留したとされる信州・小布施に経つ美術館「北斎館」には、肉筆画を中心に、北斎のさまざまな作品が展示されています。11月18日から1月14日までは、北斎の絵手本(スケッチ画集)『北斎漫画』に描かれた作品を厳選し、いろは順に紹介する企画展「浮世絵いろは」も開催中。この機会に、北斎の残した唯一無二の世界を堪能してみてはいかがでしょうか?
北斎の代表作のひとつである『北斎漫画』は、人・動物・植物・建物・風景はもちろん、目には見えない自然現象や、幽霊や妖怪などまで、ありとあらゆるものが描かれた「絵の百科事典」。西洋の芸術家たちの中には『北斎漫画』に大きな影響を受けた人物も多く、海外で最も有名な芸術家となった理由のひとつでもあります。
『北斎漫画』には約4,000点もの絵が残されており、「浮世絵いろは」で展示されるのは、その中から厳選された作品たち。北斎の魅力に引き込まれる、個性豊かな作品がいろは順に並びます。
北斎の作品と聞いて、耽美で大胆な浮世絵を思い浮かべる人は多いかもしれませんが、北斎の描く動物は愛らしい表情をしており、見ているとなんだか心が安らぎます。一方で、それぞれの動物の毛並みやフォルムなど、北斎ならではの着眼点には思わず舌を巻くはず。
人物画では、顔を縦横に引っ張る達磨や、曲芸を披露する天狗、帽子がくっついて離れなくなってしまった男たちなど、現代で言うところの“ギャグセンス”を感じられるユーモアたっぷりの作品も!
さらに、歴史や伝説にまつわる物語や、登場する人物を題材にした作品も登場しています。背景などをよく見てみると、それぞれの内容を表現した部分が見つかるかもしれません。
ほかにも個性豊かな作品が数多く展示されているので、ぜひ北斎の世界観を存分に味わってみて。期間中に着物で来場すると入館料が半額になる「着物割」も実施されているので、江戸時代にトリップした気分で、着物で楽しんでみるのもおすすめですよ!
<文=藤間紗花>
※掲載されている情報は公開日のもので、最新の情報とは限りません。最新情報は必ず公式サイトでご確認ください。
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