東京のベッドタウンとして発展し、海なし・高山なしと自然が少ないイメージの埼玉県。しかし県西部は、秩父山地に囲まれた豊かな自然や美しい渓谷が広がっています。都心から日帰りできる立地の良さと大自然が味わえるとあって、今、埼玉県ではグランピングがブーム!今回は人気施設のひとつである、ときがわ町の「ときたまひみつきち COMORIVER(コモリバ)」の魅力を徹底レポートします。
ときたまひみつきち COMORIVER(コモリバ)とは?
埼玉県中部、外秩父に位置するときがわ町は、人口1万人ほどの小さな町。都心からおよそ90分の場所にあるこの町は、未だ日本の原風景的な面影を残す、水と緑に囲まれたのどかな里山スポットです。
そんなときがわ町を流れる一級河川「都幾川(ときがわ)」沿いに2018年7月にオープンしたのが、リバーサイド・グランピングリゾート「ときたまひみつきち COMORIVER」(以下、コモリバ)です。
ときがわ町は2006年、旧都幾川村と旧玉川村が合併した比較的新しい町。その都幾川村の「とき」と玉川村の「たま」、そして秘密基地のような奥まった立地と、「COMMON RIVER(みんなの川)」の「COMORI(こもり)」を掛け合わせて付けられたのがコモリバの名前の由来です。
写真提供:ときたまひみつきち COMORIVER
馬の蹄(ひづめ)のような形に大きく蛇行する都幾川に囲まれたコモリバ。そのほとりには、グランピングキャビン4室、グランピングテント4張、フリーサイト4区画の計12室のスモールリゾートが形作られています。さらにこの地は、埼玉県ならびにときがわ町の指定を受け、コモリバが管理運営する、いわばプライベート空間なのです。
コモリバが選ばれる人気のひみつ!5つの魅力を徹底解説
国内でもいち早く導入した北欧式アウトドアサウナと清流・都幾川に囲まれた自然環境を武器に、「BBQ×アウトドアサウナ×川遊び」という大満足のキャンプを満喫できるコモリバ。その魅力を5つのポイントに絞って紹介します。
・魅力その1:大自然の中で“ととのう”極上サウナ体験
コモリバ最大の目玉ともいえるのが、2種類の北欧式アウトドアサウナ。加えて、ほてった体を目の前の川でクールダウンできる、そんな本場さながらの“ととのう”極上サウナ体験が楽しめます。
エストニア製サウナ「イグルー」
北欧バルト三国のひとつ、エストニアから直輸入した、国内でもまだ数台しかないかまくらタイプの野外設置型サウナ「イグルー」。本格薪焚きと選べるアロマでセルフロウリュを楽しめるのが魅力。温度は80~90度と比較的マイルドなサウナです。
【イグルーサウナの概要】
利用時間:(午前の部)10:00~12:00
(午後の部)14:00~16:00
定員:4名
※日帰りサウナ可
※水着は要持参
※着替え等でシャワー室利用可
※タオル、ポンチョ、サンダル、ロウリュウ用桶&柄杓、サウナマット、選べるアロマ、薪×3束分、飲料水用ジャグは料金込み
フィンランド製サウナ「mokki」
イグルーと並んで設置されているのが、フィンランド製のサウナ小屋「mokki(モッキ)」。こちらも薪焚きかつセルフロウリュが楽しめる本格サウナです。イグルーより少し手狭な分、熱効率が良く、温度は100度とやや高め。高温サウナがお好きな人におすすめです。
【mokkiサウナの概要】
利用時間:(午前の部)10:00~12:00
(午後の部)14:00~16:00 各120分
定員:3名
※日帰りサウナ可
※水着は要持参
※着替え等でシャワー室利用可
※タオル、ポンチョ、サンダル、ロウリュウ用桶&柄杓、サウナマット、選べるアロマ、薪×3束分、飲料水用ジャグは料金込み
日本初の自走式サウナカー「サウナワゴン写真提供:ときたまひみつきち COMORIVER
こちらは日本初の走る「サウナワゴン」。後部座席を改造して、車の中で本格ロウリュが楽しめます。こんな遊び心もコモリバならでは!
川床スライダーでスプラッシュ!
写真提供:ときたまひみつきち COMORIVER
たっぷり汗をかいたら、目の前の都幾川めがけてダイブ!堤に設置された「川床スライダー」でスライディング&スプラッシュも楽しめます。
写真提供:ときたまひみつきち COMORIVER
日差しが照り付ける真夏日でも、川のほとりは体感マイナス5度の涼感スポット。川のせせらぎの音も癒し効果抜群です。
浅瀬で仰向けに寝そべるもよし、川の中にイスを置いてくつろぐもよし。ここなら最高のチルアウトを楽しめますよ。
写真提供:ときたまひみつきち COMORIVER
ちなみに、2023年7月から登場した「ガッシングシャワー」。滝行さながら、ほてった身体を一気にクールダウンしてくれますよ。
お手軽「テントサウナ」
自前の「テントサウナ(モバイルサウナ)」を持参すれば、場所のみレンタルして河原で楽しめます。薪はフロントで購入しましょう。なお、テントサウナはレンタルも可能(16,500円)です。
【テントサウナ設置用河原レンタルの概要】
利用料:一区画6,600円~(※シーズンにより変動制)
利用時間:10:00~14:00(※1時間2,200円で最大17:00まで時間延長可)
定員:8名
※日帰り玉川温泉利用券付き
・魅力その2:おひとり様から大家族まで!シーンで選べる贅沢グランピング&キャンプ
コモリバでは、場所だけレンタルして自分流のキャンプを楽しみたい人、何もかも揃った豪華テントで優雅にアウトドアを楽しみたい人、おひとり様からご夫婦、カップル、グループ、大家族まで、あらゆるシーンに合わせたグランピング&キャンプが楽しめます。
グランピングテント
開放的なキャンプが好きな人におすすめなのが、グランピングテント。サーカステントの中にはエアマットや家具が用意され、外では本格BBQまで楽しめる、実にリッチなリバーサイド・グランピングが楽しめます。コモリバでは、シーンに応じたグランピングテントプランが用意されています。
通常グランピングテント
宿泊場所の設備も充実。エアマットにミニソファ、ミニテーブル、各種アメニティ、電源や無料WiFiまでそろった快適グランピングです。夜間はコットンテントから漏れ出す室内の光が、幻想的な夜の時間を演出してくれます。
ムーミンスペシャルルーム
写真提供:ときたまひみつきち COMORIVER
ムーミンの世界観に浸れる人気のテーマパーク「ムーミンバレーパーク」(埼玉県飯能市)。実は同パーク公認のオフィシャルホテルのひとつがコモリバなのです。しかも、ムーミンとグランピングとの組み合わせはコモリバが日本初!
「ムーミンスペシャルルーム」のテント内には、ムーミンアイテムや北欧雑貨が散りばめられ、そこだけまるで絵本の世界。ムーミンファンにはたまらない宿泊体験です。
ドッググランピングテント
写真提供:ときたまひみつきち COMORIVER
愛犬が主役のグランピングステイが楽しめる、1日1組限定の特別プラン「ドッググランピングテント」。
愛犬用に用意されたウォーターシューズやライフジャケットで一緒に川遊びを楽しめるほか、愛犬を連れてチェックイン手続きを行う「ワンワンチェックイン」も実施中(おやつプレゼント付き)。
愛犬と自然の中でくつろげる最高の時間ですね。
なお、愛犬と泊まるには基本的なしつけがされていることが条件で、チェックイン時に混合ワクチン予防接種証明書及び狂犬病予防注射済証(写し)の提出が必須になります。
デラックスキャビン
キャビンタイプの客室は2種類。宿泊人数や予算に応じてタイプを選べます。
「デラックスキャビン」は、部屋の広さが約37平方メートルとゆったりめで、木のぬくもりが感じられるシンプルモダンなインテリアデザイン。
冷暖房完備、必要な家具やキッチン機材、セパレートの浴室&トイレなども一式揃い、プロジェクターで映画鑑賞も可能という、まさに“すごもり”を満喫できる空間です。
一方、屋根(オーニング)付きウッドデッキには本格派のBBQガスグリルを設置。雨でも自然を感じながら、リッチなBBQタイムが過ごせます。
グランピングキャビン
デラックスよりやや狭く、ベッドや家具類、キッチン設備も大人2名にちょうどよいコンパクト感でまとまったのが「グランピングキャビン」。
屋根付きウッドデッキもデラックスに比べればコンパクトですが、BBQを楽しむには十分過ぎるほど快適です。
ちなみに、大人3名以上のグループやファミリー向けには、グランピングキャビンを2部屋くっつけた「コネクティングキャビン」がおすすめ。隣り合わせの2つのキャビンの仕切り壁を取りはらった間取りであり、ウッドデッキが広く使えて楽しさも倍に膨らみそうです。
なお、キャビンタイプの利用客には、お酒やおつまみを持って好きな場所でくつろげる「夜ピクニック」、埼玉県産の珍しいウィスキーやワイン、エストニア製クラフトジンなどが味わえる「ドリンクフリーフローサービス」、「薪割り&焚き火体験」や美肌の湯で知られるご当地温泉「昭和レトロな温泉銭湯玉川温泉」利用券が付帯するなど、さまざまな宿泊特典があります。
日帰り:グランピングテント(手ぶらでBBQ)
また、1日2組限定(大人6名まで)で日帰りグランピングテントも利用可能。食事やグリルも付いた「手ぶらBBQ」コースがセットになった、お手軽コースになっています。
気心の知れた仲間や友人たちと、ちょっとリッチなお手軽グランピングもいいですね。
【日帰りグランピングの概要】
利用料:10,780円/1名 (食材・場所代込)
利用時間:11:00~14:00
定員:8名
日帰り:デイキャンプエリア(持ち込みBBQ)
こちらは、木製パレットが敷かれた場所のみ提供の「デイキャンプエリア」。タープ以外はすべて持ち込み(もしくはレンタル)で、とりあえず河原でBBQや川遊びを満喫したい方におすすめです。
【デイキャンプエリアの概要】
利用料:一区画5,500円~(木製パレットのサイズ3.3×3.3m)※シーズンにより料金変動制
利用時間:10:00~14:00(※1時間2,200円で最大17:00まで時間延長可)
定員:8名(車は2台まで)
※場所のみレンタル
※日帰り玉川温泉利用券付き
日帰り:川床BBQエリア(持ち込みBBQ)
こちらは川のほとりに日よけ用タープとテーブル、イスがセッティングされた「川床BBQエリア」。場所と設備のみのレンタルで、BBQなどは持ち込みになります。一歩踏み出せば川に入れるので、川遊びに集中したい方や、川の涼感に癒されたい方などにおすすめ。
【川床BBQエリアの概要】
利用料:一区画6,600円~(タープのサイズ3×3m)※シーズンにより料金変動制
利用時間:10:00~14:00(※1時間2,200円で最大17:00まで時間延長可)
定員:8名(車は2台まで)
※日帰り玉川温泉利用券付き
区画テントサイト
駐車場の前に広がるのが「区画テントサイト」エリアです。A~Cの3区画があり、こちらも場所のみの提供で、キャンプ機材はすべて自前となります。
「川遊びがしたいけど、キャンプは自分のスタイルでやりたい!」などのこだわりがある方におすすめ。
【区画テントサイトの概要】
利用料:一区画4,400円~(広さ6.5×11m)※シーズンにより料金変動制
利用時間:11:00~翌10:00
定員:10名
※サイト内に車横づけ可能
※日帰り玉川温泉利用券付き
※ペット同伴可(リード付き)
※AC電源無
区画テントサイト「D」は「ソロキャン専用サイト」。自然の中で、自分だけの時間を大事にしたい方、自分の世界に没入したい方におすすめ。
※区画利用料、利用時間その他は区画テントサイトと同じです。
・魅力その3:こだわりの焚き火体験で得られる自分時間
コモリバのあるときがわ町は、その約7割を山林が占める里山地域です。古くからスギ・ヒノキを中心とした林業が盛んで、その木材は「秩父材」「西川材」とともに埼玉県産の木材として知られています。
コモリバでは、地域貢献の一環としてときがわ産の間伐材を積極的に利用し、キャンプの醍醐味である「焚き火」にこだわっています。
写真提供:ときたまひみつきち COMORIVER
暗闇の中、パチパチと音を立てて、ゆらめく赤い炎。炎の揺らぎは、人の心を落ち着かせる、自分と向き合える時間が作れる、また仲間との円滑なコミュニケーションに役立つなど、理屈では図れないさまざまな効果が謳われていますよね。
そうした「焚き火を囲んだ時間」を大事にしてもらおうと、コモリバでは焚き火体験に注力しているそうです。
コモリバでは現在、ときがわ町産の薪を5種類用意しています。
針葉樹と広葉樹、さらに木の種類によって「薪の硬さ」「火つき」「火持ち」「焚き火の音」など異なる特性を持っています。ぜひ、その時の気分に合った薪を選んでみましょう。もし、迷うようであれば気軽にスタッフに相談してみてください。
この「焚き火台コレクション」もコモリバのこだわり。焚き火台ひとつとっても、その形や大きさ、メーカーなどによって、炎の燃え上がり方が異なるそうです。
現在は12種類の焚き火台を用意。1台につき一律1,100円でレンタル可能。いろいろ試したい方は「何度でも取り換え放題プラン」(2,200円)がおすすめです。
写真提供:ときたまひみつきち COMORIVER
もうひとつのこだわりが「薪割り体験」。サウナ用の薪も、焚き火用の薪も、自分で一から準備したら一層ワクワクしますよね。また、気持ちよく叩き割れば、ストレス発散、気分爽快です。
ちなみに、コモリバの薪割りは、重たい斧を振り下ろすタイプではなく、ハンマーと「キンドリングクラッカー」という専用道具を使った方法を採用。これは、力の弱い子どもや女性でも安全かつ楽々薪が割れるという優れものです。ぜひお試しあれ。
写真提供:ときたまひみつきち COMORIVER
余談ですが、コモリバでは珍しい「スウェーデントーチ」も楽しめます。
スウェーデントーチとは、丸太に切れ込みを入れて燃やすだけのシンプルな「かがり火」。薪をくべる必要がなく、一度燃えると数時間燃え続けるので、とても便利。興味のある方はスタッフに尋ねてみてください。
・魅力その4:川遊びにヤギとのふれあい、満天の星空といった里山体験
写真提供:ときたまひみつきち COMORIVER
都会では体験できない、里山の自然を満喫できるのもコモリバの魅力です。そんな自然に恵まれた環境を活かしたさまざまなアクティビティが用意されています。
写真提供:ときたまひみつきち COMORIVER
子どもに人気が高いのが川遊び体験。サウナ後のクールダウンで利用した「川床スライダー」のほか、川ボートもレンタル可能です。
川は透明度がすこぶる高く、流れは穏やかで比較的浅瀬なので、子どもでも安心して遊べますね。ただし、一部流れの速いところ、少し深い淵もあるのでご注意ください。
清流の都幾川には、アユやヤマメ、ウグイやオイカワなど川魚がたくさん生息しています。釣りをするには釣り券の購入が必要なので、興味のある方はフロントに尋ねてみましょう。
また、カエルやとんぼ、夏にはセミなど、子どもたちがワクワクする昆虫探しも体験できます。必要に応じて、虫取りセットもレンタル可能です。
コモリバ敷地内の小屋で飼われているヤギの「ヘルマさん」。元々は町内の牧場で発見された迷いヤギでしたが、紆余曲折を経て、現在はコモリバの看板ヤギとして活躍しているのだとか。
食いしん坊のヘルマさんへの餌やり体験が可能です。ただし、季節によって体験できる時間が異なるため、興味のある方はスタッフへ尋ねてみてくださいね。
写真提供:ときたまひみつきち COMORIVER
森に囲まれ、街灯りによる光害が少ないコモリバのエリアからは、都会では味わえない満天の星が楽しめます。天体望遠鏡も絶賛レンタル中です。
・魅力その5:地場産食材を活かしたBBQコース料理を堪能
コモリバでは、BBQの食材にときがわ産、あるいは埼玉県産の野菜や肉加工品などを積極的に取り入れ、地産地消を推進しています。
写真提供:ときたまひみつきち COMORIVER
写真提供:ときたまひみつきち COMORIVER
コモリバでは、厳選した食材で事前に下ごしらえを済ませた、“あとは焼くだけ・煮込むだけ・和えるだけ”などの調理済み食材を提供してくれます。そして、最後の仕上げ・盛り付けは、宿泊客自らがシェフになって調理を完成させるセルフ方式をとっています。
自分たちのペースで食事を楽しめるよう、宿泊客のプライベート空間を大事にしています。
写真提供:ときたまひみつきち COMORIVER
食事メニューは、東欧料理にインスパイアされたBBQスタイル。あとはレシピ通りに焼くだけ・温めるだけで、レストラン並みの料理がお手軽にいただけます。
ちなみに、キャビンタイプの宿泊客には、埼玉県深谷の名産・深谷ネギで作られた極上ドレッシングがプレゼントされるそうですよ。