サッカーボールでゴルフをプレイ！手軽に楽しめる「フットゴルフ」で白熱の親子対決が展開！【あそびチャレンジ＃27 フットゴルフ編】

あそびチャレンジ＃27 フットゴルフ編

「昔はよく休日に家族でキャンプに行っていたんですけど、子どもが本格的にバドミントンをはじめてからは、土日も試合や練習があってなかなか一緒に遊びに行く機会がなくて。今回、ようやく二人の予定が合ったので、フットゴルフに挑戦してみることにしました」

そう話すお父さんと一緒に、栃木県さくら市のゴルフ場にやってきたのは小学4年生の涼介（りょうすけ）くん。バドミントンは、全国大会の関東地区予選に出場するほどの腕前で、運動神経が優れたタフな少年です。

フットゴルフは、サッカーとゴルフを融合した新しいスポーツ。基本的なルールはゴルフそのもので、ゴルフボールではなくサッカーボールをカップインさせます。本物のゴルフ場を使ってプレーするので、ホールによってはバンカーやウォーターハザード（池や小川）もあり、攻略する楽しさも醍醐味のひとつです。

「サッカーは学校の体育の授業で少しやったことあるぐらいだから、うまく蹴れないかも…。でも、お父さんには負けないけどね！」
笑いながら早くもお父さんに挑戦状を叩きつける涼介くん。今回プレーするのは9ホールで、もちろん最終的にボールを蹴った数が少ない方が勝利です。
「いやいや、バドミントンでは勝てないかもしれないけど、フットゴルフなら涼介に勝てるよ！」
お父さんも勝負を受けて立ちます。

カートで最初のホールまで移動して、いよいよフットゴルフの親子対決がスタート！
「僕もお父さんと同じところから蹴るからね！ハンデもらって勝ってもうれしくないし」
子どもがプレーする際のハンデとして大人よりも少し前からスタートできるのですが、涼介くんはそれを拒否！お父さんと同条件でも勝てる気満々です。
「本当にいいの？負けたときに言い訳するなよ～！」
涼介くんの言葉を受け、お父さんも闘志を燃やします。

涼介くんもお父さんも本格的なサッカー経験がないだけに、1番ホールは小手調べをしているような様子。思い切り蹴るというよりも、ボールが変なところに飛んでいかないように慎重に蹴っていきます。

二人とも難なくカップの近くに寄せたものの、カップインに手こずってスコアは5-5のイーブン。お互いに「まぁこんなもんだろう」といった感じでウンウンとうなづいています。
実際にプレーしてみて「短い距離を狙うと力加減が難しいよね。思ってもいない方向に曲がっちゃうし」と、涼介くんは長距離よりも短距離のコントロールの難しさに気づいたようです。

それなりに感覚をつかんで挑む2番ホール。
「うわぁ、しまったぁぁぁ」
ちょっと自信ありげに強く蹴り出したお父さんのボールはとんでもない方向に。ホールに悲鳴が轟きます。
「何やってんの～！これなら余裕で僕が勝てるよ」
そんな涼介くんの言葉どおり、2番ホールは6-9と圧勝。このまま大きく差をつけたいところですが…。

続く3～4番ホールはお父さんが勝利。涼介くんは、バンカーにボールを蹴り込んだりして苦戦を強いられ、トータルスコアは22-23とほぼイーブンとなりました。
「いい勝負だね～！こっから一気にお父さんがリードするからね」
どちらかの一方的な展開も考えていたお父さん。子どもと繰り広げる熱い勝負が楽しくてしかたない様子です。
「まだ僕の方が勝ってるからね！もうコツをつかんだから負けないよ」
涼介くんもすごい楽しそうです。

5番ホールは、お父さんがカップ近くで大苦戦。無駄に蹴る数を増やし、涼介くんが4-6でこのホールをものにします。
「これで僕の勝ちは決まりでしょ！！！」
トータルスコアで26-29と差を広げた涼介くんは勝利のアピール。
「やばい！マジメにやらないと負けちゃう！！」
お父さんの表情は今まで以上に真剣になります。

6～8番ホールのスコアはほぼ互角となり、残すは最終ホールのみ。トータルスコアは44-46と、涼介くんがリードを守っている状態で最終決戦がスタートです。
「失敗しろ～！失敗しろ～！！」
お父さんの一蹴目から涼介くんのミスを誘う声がホールに響き渡ります。
「あああっ！」
そんな声に影響されたのか、お父さんは大きく狙いを外すミスキック！それに対し涼介くんは順調にボールを飛ばし、勝利をグッと引き寄せます。

最初の失敗を取り戻すことができず、最終ホールは6-7で涼介くんのものに。トータルスコア48-51で、はじめてのフットゴルフ対決は涼介くんが勝利しました！

「お父さんに勝つこともできて、すっごい楽しかったです！ほかにもコースがあるみたいなので、また対戦したいですね。もちろん次も僕が勝つけど！！！」
勝利を手にしてすっかり上機嫌の涼介くん。翌週にでも遊びに来たいほど、フットゴルフが気に入ったようです。

「ゴルフもサッカーもやったことがなかったので最初は不安でしたが、9ホールだけでは物足りないほど楽しかったですね。大人の方が圧倒的なスコアで勝てると思っていましたが、子どもとの手に汗握る接戦が楽しめたのも良い思い出になります」
負けたことを素直に悔しがりながらも、親子で熱い戦いができたことがうれしいようすのお父さん。とっても良い休日が過ごせたようです。