皆さんはサーフィン、やったことありますか?颯爽と海に入り、優雅に波を乗りこなすサーファーたちの姿は、とてもカッコいいですよね。「一度でいいから、サーフィンをやってみたい!」と思ったことはありませんか?今日は、これからサーフィンをはじめたい初心者やビギナーの方に向けて、サーフィンの楽しさや注意すべきポイントをご紹介します!
もちろんアソビューではサーフィンスクールやサーフィン体験をできるショップもたくさん紹介しているので、ぜひ気軽な気持ちでサーフィンをはじめてみてください。(文◯はらだいち)
サーフィンの楽しさ
サーフィンは、「いい波」が来たタイミングを捉えるための駆け引きが一番の醍醐味です。波が来るタイミングを読み、波が来たタイミングに合わせて即座に立ち上がり、波に乗る。サーフィンにはプロが披露するようなアクロバティックな技もたくさんありますが、まずは波に乗れるようになるだけでも楽しいものです。
サーフィンに挑戦する中で、ボードごとひっくり返ってしまったり、波に振り落とされてしまうこともあるかもしれませんが、それもいい思い出。泳ぐだけとは違う、海の厳しさと楽しさを感じることができます。
海に行く前に知っておきたいこと
海は公のものと思われがちですが、どこでもサーフィンができるというわけではありません。漁港やヨットハーバー、プライベートビーチなど、私有地の「海」も多くあり、それらの場所ではもちろん「サーフィンNG」となります。
最も注意すべきは、夏期の海水浴場です。場所によって異なりますが、スタンダードは7月1日から8月31日までの期間中で、時間は9時~17時。この時間帯は海水浴場となるため、サーフィンは禁止行為のひとつとなります。
波の種類など
サーフィンではミスをして海に投げ出されることは稀ではありません。その時、最もケガの可能性が少ないのは、砂がクッションになってくれるビーチ。初心者の方はビーチのポイントを選ぶ方が安全です。
ただしビーチは、台風など海が大きくかき回された後は海底の地形が変わり、以前とは大きく異なる波の立ち方をします。「前に来た時と全然違う!」ということも多分にあるため、注意が必要です。
一方、ゴツゴツした岩場のポイントは「リーフ(ブレイク)」と呼びます。砂浜ではないけれど、鋭利な岩場でもない、丸い石が敷き詰められているようなところは「玉石」と呼ばれます。ちなみにサンゴのポイントは「コーラル(ブレイク)」、河口は「リバーマウス」と呼ばれます。
リーフは地形が安定しているので「いつ行っても、いつもと同じようなサイズなら、いつもと同じようにブレイクして、カレントも同じように流れている」のである意味安心なのです。もちろん、転んだ時のリスクはビーチとは比べ物にならないので注意。
波乗りをするポイントを選ぶ
どのポイントでサーフィンをするかは、「どこでどんな波が立っているか」を教えてくれる波情報のサイトを活用しましょう。「∔BCM波情報」や「なみある?」、「波伝説」が広くに使われているサイト(アプリ)です。
朝は催行に良かったのに昼を過ぎたらクローズアウト(サーフィンができない状態)なんてザラに起こります。事前にチェックして、いい波が来ているポイントを探しておきましょう。
サーフィン、スタート!
ポイントに着いたら、慌てず騒がず海をじっくりと眺めながら準備運動をします。関節を回したり、筋肉を伸ばしたり。ラジオ体操を思い出すのもいいかもしれません。サーフィンでは「反る」態勢をとることが多いのですが、実は「反る」という動きは日常生活(特に机に向かっていることが多い人)ではあまりしない動作なので、しっかりと準備をしましょう。
準備運動中にチェックするべき海の様子は、1.波がどこから寄せ、どこから引いていくか 2.どこが人で混んでいるか 3.風向きはどうか(波待ちをしている人は、どういう風に流されているか) です。
例えば人が左から右に流されているとしたら、海には左の方から出ていきます。その際「引き波(カレント)」に乗れると、沖にすんなりと出られますが、カレントは安全とは限らない(むしろ危険なことの方が多い)です。
沖に出ていくことを「ゲティングアウト(通称:ゲット)」と言います。ゲティングアウトの際にするのが「パドリング」という腕で漕ぐアクションです。
パドリングは、サーフボードの上に腹ばいになって、両手をクロールのように動かします。打ち寄せる波に対向する形となりますので「ずっとパドリングをしているのにほとんど進んでない!」と感じる時もあると思いますが、めげずに頑張りましょう!
波が崩れているところよりも5~10mぐらい沖が「波待ち」をするのにいい場所です。
いい波が入ってきたら、岸に向かってパドリングを開始します。この際、多くの人が同じ波を狙っていたら気を付けるようにしましょう。 サーフィンは「1波1人」が基本で、最初にテイクオフをした人(正確には波のピークに最も近い人)に波に乗る権利があります。
波にボードがグッと押された感覚を得られたら、いよいよテイクオフ! その瞬間に再び左右を見て、自分より先に立っている人がいないかを確認します。自分より先に立っている人がいたら、最大のマナー違反である「ドロップイン(前乗り)」を避けるために、パドリングをただちに停止して急ブレーキ(板に座りノーズを上げる)をかけます。
上達の近道はスクールを頼ること!
これまでいろいろな説明をしてきましたが、大切なことを分かりやすく、しかも手取り足取り教えてくれるのが、サーフィン体験や、サーフィンスクールです。「サーファーは教えてあげるといいつつ、教えてくれない」という笑い話があるように、いざ海に着くと自分の楽しみを優先してしまう人も多いのです。
初心者だけでサーフィンをするのは上達という観点でも、安全管理という観点でもあまりおすすめしません。海には目に見えない危険や、慣れないと分かりづらいルールがいろいろあります。最初はインストラクターと一緒にサーフィンをはじめた方が、安心してサーフィンを楽しめます。
- 1