今年も残すところあとわずか。2023年のお正月をお祝いしたのもついこの間だったのに、もう1年たったなんて!と、時間が過ぎる早さに思わず驚いてしまいますよね。
本企画「極私的おでかけ百景」では季節に合わせてさまざまなスポットを紹介してきましたが、中でも今年人気だったのが、気軽に季節の自然を感じたり絶景を眺めたりできる「低山ハイキング」関連。コロナ禍でなかなかお出かけできない時期を過ぎ、少しずつ運動習慣を取り戻したい人も多かったのではないかと思います。
今回は、今年紹介した記事を中心に「関東で人気の低山」をまとめました。初日の出から紅葉までそれぞれの季節を楽しめる内容です。ぜひ2024年のお出かけの参考にしてみてください!
1.年の初めに「日の出山」から関東平野の夜明けを眺めよう|東京都
青梅市と日の出町にまたがる日の出山は、気軽にハイキングしたい人に人気!御岳山ケーブルカーを利用すれば標高800mまであっという間。ここから標高902mの日の出山まで、約1時間です。
御岳山の山頂から日の出山に向かう途中から舗装道路ではなくなりますが、歩きやすい道が続きます。危険個所は特にないので、ハイキング初心者でも安心です(※登山道が凍っている時や積雪時は軽アイゼン等の装備がおすすめです)。
晴れていれば、山頂からは奥多摩の山々だけでなく関東平野、スカイツリー、都心の高層ビルなども眺められます。東の空がオレンジ色に染まり始めるなかでの絶景に感動すること間違いなし!
初日の出を楽しんだ後は、登山口近くにあるつるつる温泉で寛いでいくのもおすすめです。
初日の出を見るならここ!関東の低山ハイキングスポット3選【極私的おでかけ百景 #14】
2.関東を代表する名低山で梅のお花見「筑波山(筑波山梅林)」|茨城県
日本百名山として知られる筑波山は、標高877m。ケーブルカーやロープウェイで山頂近くまで気軽にアクセスできるため、ハイキング初心者にも人気です。
登山コースは8つあり、インパクト抜群の奇岩が連続する白雲橋コース、静かな山歩きが楽しめる迎場コースなど選べるのが魅力的です。
ひと足早く春の訪れを感じたい人には、毎年2~3月に開催される「筑波山梅まつり」がおすすめ。筑波山の中腹にある梅林には、約1,000本の白梅や紅梅が植えられており、最上部にある「展望あずまや」からは梅早林全体を見渡せます。
3.約4,000本もの梅が圧巻!「幕山(湯河原梅林・梅の宴)」|神奈川県
約4,000本もの梅が咲き誇る「梅の宴」は、湯河原の春の風物詩です。ほのかな梅の香りに包まれた園内には、約4,000本の紅梅・白梅が咲き、まるでレッドカーペットならぬピンクカーペットのよう。
幕山公園を通って梅の花を見ながら幕山を登るコースは、春に最適!梅のトンネルや菜の花など、あちこちで春の訪れを実感します。標高626mとほど高くない上、斜面も緩やかなので、初心者にもおすすめ。
山頂からは、相模灘と真鶴半島を一望できます。下山途中にも、楠林や若い桜林などがあり、写真を撮りたくなるポイントがいっぱいです!
いよいよ満開!梅のお花見を満喫できる低山ハイキングスポット3選【極私的おでかけ百景 #18】
4.都内定番の登山スポットで桜を満喫!「高尾山」|東京都
登山客だけでなく観光客にも人気の山といえば、東京都八王子市にある高尾山です。平成19年には、富士山と並び、ミシュランの三ツ星に指定されました。標高599mの低山で、ケーブルカーも運行しているため、気軽に登れるのが魅力です。
高尾山で花見とハイキングを楽しむなら、4月上旬から中旬がおすすめ。この時期は、高尾山周辺で満開の桜を見られます。高尾山には7つのコースがありますが、桜を楽しむなら1号路の表参道コースが最適!全長3.8㎞で、トイレは5ヶ所あります。
京王線「高尾山」駅から薬王院までは道幅が広く、すべて舗装されているため、ハイキング初心者でも安心です。歩きやすい道ではありますが、ヒールのある靴は避け、トレッキングシューズや運動靴などを着用しましょう。
5.長瀞観光で外せない「宝登山(ほどさん)」|埼玉県
長瀞の桜は「日本さくら名所百選」に選ばれた名所で、長瀞周辺にはなんと約3,000本余りの桜が植えられています。さまざまな桜が楽しめますが、せっかく長瀞に行くなら、標高497mの宝登山(ほどさん)ハイキングもいかがですか?
秩父鉄道「長瀞」駅から宝登山神社へ向かう参道沿いは、「日本さくら名所百選」に選ばれている花見の名所として人気です。約600本のソメイヨシノがおよそ4kmにわたって続いている様子は、必見!
宝登山の手前にある山麓駅からロープウェイを利用すると、約5分で山頂駅に到着します。山頂駅から山頂まですぐなので、ハイキング初心者でも問題ありません。
6.道幅が広く、散策気分で気軽に歩ける「弘法山(こうぼうやま)」|神奈川県
春におすすめしたいのは、小田急線の秦野駅から弘法山(こうぼうやま)公園を通ってから山頂、そして鶴巻温泉へと下るコースです。道には山桜やソメイヨシノなど約2,000本の桜が咲き誇ります。
弘法山公園で花見を満喫してから、ハイキングスタート。急坂を登って広場になっている浅間山に到着したら、富士山を目の前に眺められます。
その後、いったん車道を横切り、再び登山道へ。展望台が見えてきたら、権現山です。途中、道幅が狭い箇所もあるので、気を付けてくださいね。
権現山から弘法山までは、約20分です。標高は235mと低山ですが、絶好のお花見スポットである山頂でのんびりしてから、吾妻山・鶴巻方面へ。アップダウンを繰り返して、下山します。ハイキング後は、鶴巻温泉で身も心もリフレッシュ!
【桜の絶景ハイキング】関東近郊でお花見を楽しめる低山6選【極私的おでかけ百景 #19】
7.ほどよく歩いて紅葉満喫、最後は温泉でほっこり「大高取山」|埼玉県
「大高取山」はハイキング初心者でも気軽に楽しめる山。整備された登山道ながら、急傾斜やアップダウンもほどよくあり、飽きずに歩けるのもポイント。また、山頂には多数のベンチがあるので、ゆっくりお昼を食べたりコーヒーを飲んだりするのにもぴったりです。
ルートの見どころは「桂木観音」。行基(奈良時代の僧)が創建したといわれる観音堂の前の展望台からは、天気がよければスカイツリーまで見渡せるのだとか。秋晴れの澄んだ空気の下、紅葉と抜群の眺望を満喫しましょう。
下山後は「オーパークおごせ」に立ち寄るのがおすすめ。グランピングをはじめさまざまな里山アクティビティを楽しめる施設で、温泉やスパの内容も充実しています。
埼玉県でおすすめの低山ハイキングスポット3選【極私的おでかけ百景 #24】
低山ハイキングで健康的な1年を!
「1年を通して楽しめる」「公共交通でアクセスできるスポットも多い」「適度な運動が心地よい」など、低山ハイキングはおすすめのポイントが盛りだくさん。来年はぜひ、お近くのエリアから山歩きをはじめてみてください!
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