湘南台駅から徒歩約2分という立地にあり、天然温泉のお風呂や炭酸泉、サウナ、露天風呂が揃う便利な日帰り温泉「らく」。おしゃれな足湯カフェや2万冊のマンガが読み放題の休憩室もあるので、快適に1日ゆっくり過ごせちゃうオアシスのようなスポットです!そんな便利な日帰り温泉、湘南台温泉「らく」をじっくりと体験してきたので、施設の魅力を詳しく紹介します。
湘南台温泉「らく」とは?
湘南台温泉「らく」は、神奈川県藤沢市の温浴施設で、非常に交通アクセスの良い場所にあります。小田急電鉄・相模鉄道・横浜市交通局という私鉄・地下鉄3路線が乗り入れる「湘南台駅」から、歩いてたったの2分ほど。正面玄関には和の風情を醸し出す赤い鳥居がずらりと並び、遊び心を感じさせます。
館内は駅前のビルの中とは思えない充実度。3階建てで屋上にもお風呂があります。フロアごとに簡単に紹介すると、1階は受付と「百年ダイニング」など食事処とリラクゼーション、2階は2万冊以上のマンガが揃うお休み処、3階は温泉浴槽もある大浴場、屋上はサウナと露天風呂です。
なお、2階エリアを利用する場合は、300円で館内着をレンタルして着用する必要があります。
朝10:00から翌日8:00までの22時間営業なので、別途夜間滞在費などが必要となりますが、リーズナブルに宿泊できるのは大きな魅力!リクライニングシートの仮眠室しかない施設とは異なり、半個室を使ったエアウィーヴのマットレスでゆっくり横になって休めるのも特徴です。
それではさっそく入館してみましょう。下足ロッカーに靴をしまい、受付を済ませます。2万冊のマンガも気になるので、今回は館内着もレンタルしました。ストレッチ性のある生地なので、着ていてかなり楽ちんです。
名湯「奥湯河原の湯」やジェット・バイブラバスのあるお風呂エリアを紹介
お風呂に入るには、まず3階の脱衣所に行きます。脱衣所のロッカーは受付時に受け取ったリストバンドの番号のものを使用。ちなみにこのリストバンドのICタグで、館内の飲食やペットボトル自販機を使えます。これらは退館時に機械で清算するので、入館中はお財布を持ち歩く必要がありません。
・脱衣所のアメニティをチェック!
脱衣所も非常に気が利いています。ロッカーのドアはミラーと眼鏡台付き。洗面台のアメニティは、男湯ではヘアトニック、ヘアリキッド、アフターシェーブローション、女湯では化粧水、乳液など。それぞれの性別で需要の高いものを備えてあります。
脱衣所と浴室の間には洗面台があり、湯上がりのタオルなどを絞る時にも便利です。
・洗い場と給水器の使い勝手が良い
お風呂の洗い場は個別の仕切りがあって、お隣にしぶきが掛かりにくい仕組みになっています。設置されているアメニティは、シャンプー、コンディショナー、ボディーソープの3種類。
さらに女湯にはクレンジング兼フェイスウォッシュもあるので、お化粧を落としてさっぱりしたい時に助かります。
脱衣所から浴室に入ってすぐのところに給水器もあるので、お風呂に入る前に水分補給しておくと良いでしょう。給水器は3階だけでなく、屋上のサウナの近くにもあります。サウナ後すぐに水分補給できるのはうれしいポイントですね!
・名湯「奥湯河原の湯」を湘南台で楽しめる!
ここからはお風呂の紹介に移ります。3階の一番大きな浴槽が、天然温泉を100%使った「奥湯河原の湯」。毎日現地から運んできて、新しいお湯に入れ替えています。
泉質はpH8.2のナトリウム・カルシウム―塩化物・硫酸塩温泉。弱アルカリ性の性質が肌の角質を落としてすべすべにしてくれます。塩化物イオンや硫酸イオンが保温・保湿などの働きで肌をいたわり、全身を温めてくれます。
入ってみると驚きますが、こちらのお風呂は水深が90cmとかなり深い。深いといっても手すりの近くにはちゃんと階段があるので、心配は無用ですよ。
浴槽をあえて深くすることによって、入浴時に水圧を押し上げる効果が期待できます。つまり水圧によるマッサージ効果やデトックス効果がアップするということ。段差にゆったり座るだけで首元までお湯にすっぽりと入れるので、大きなお風呂の贅沢感もたっぷりと感じられます。
・ジェットとバイブラの両方がいっぺんに使えちゃう
3階にはジェット・バイブラバスのお風呂もあります。ジェットバスとバイブラバスは別々の浴槽になっている施設が多い中、ここはひとつの浴槽内に設置されています。
壁側にジェットバスのノズルがあり、3人まで並んで使用できます。背中や腰にジェット水流を当てながら、足はバイブラバスでマッサージできちゃうのがうれしいポイント。まさに全身が揉みほぐされる、一石二鳥のマッサージ風呂ですね。
イベント風呂や炭酸風呂のある屋上露天風呂エリアを紹介
次は屋上のお風呂を紹介します。ここはエレベーターでは上がれないので、3階のお風呂から裸で階段を上る必要があります。ここだけは頑張って自分の足で上ってください。
さて、屋上は露天風呂エリアになっています。ここには炭酸風呂、イベント風呂の「らくの湯」、寝ころび湯などのお風呂と、サウナ、水風呂があります。サウナ関連については次項で詳しく紹介するとして、まずはお風呂の方を見ていきましょう。
・泡の細かさが炭酸ガスの浸透率を上げる「炭酸風呂」
なかなかの広さの炭酸風呂は、ゆっくり入れるように比較的ぬるめに温度が調整されており、テレビもあるので退屈しません。
炭酸(二酸化炭素)ガスを注入した炭酸風呂に入ると、皮膚から二酸化炭素を吸収することにより毛細血管などが拡張し、全身の血の巡りが良くなります。ぬるめでも十分温まり、さらに血圧を下げる働きもあります。
「らく」の炭酸風呂は、入るとふわっと細かい泡が全身の皮膚に付いてきます。泡が細かいことで、あまり効果が無いのではと心配になる人がいるそうですが、むしろ細かい方が炭酸ガスの吸収が良いとされています。つまり「らく」の炭酸泉は見た目の泡の大きさよりも、働きを重視しているということですね。
炭酸風呂に入る時は、泡を壊さないようにそっと浴槽に入り、泡の出る場所を塞がないように注意して入浴しましょう。
・イベント風呂にも使う露天風呂「らくの湯」
屋上のお風呂の中でもひときわ大きな浴槽が「らくの湯」です。ここは日によっては替わり湯に入れるお風呂で、たとえば有馬温泉や乳頭温泉郷の人工温泉などが楽しめます。
また季節のイベント風呂に使うこともあり、冬至の日には香りの良い柚子を浮かべた柚子湯になっていました。シンプルに露天風呂を楽しむのにもぴったりのお風呂です。
・サウナのととのいにも使えちゃう「寝ころび湯」
ほどよく浅い寝ころび湯は、寝転がって身体の背中側半分をお湯に浸してゆっくりするのにも良いのですが、サウナ、水風呂の後のととのいスペースとしても秀逸です。寒くなりすぎず、でも体の力を抜いてリラックスできます。
石でできた枕もちょうど良い感じ。ぜひお試しください。
らく」の屋上で本格的なサウナも楽しんじゃおう
さて、「らく」の屋上にはサウナもあります。本格的なドライサウナで、男湯は90度前後、女湯は83~84度前後と設定温度も初心者からベテランまで使いやすい熱さ。
実際に使ってみて「これは良い!」と感じたのは、男湯も女湯もともに、まずサウナ室の入口が二重になっていること。外気が入りにくく高い温度が保てます。
次にサウナのすぐ近くに給水器が設置されていること。これは役に立ちます。サウナ前後の水分補給は大切です。喉が渇いていないと思っても、サウナに入る前には積極的に水分を摂取しましょう。
サウナハットが受付でレンタルできるのも嬉しいサービス(レンタル料110円)。もし気に入ったらそのまま2,500円で購入できます。こうして気軽にお試しができると、サウナハットデビューにも助かりますね。
・本格的な熱さのドライサウナ
ビートバンタイプのマットを持って入ります。男湯は2段、女湯は3段。サウナ室の広さは男湯の方が少し広く作られています。
上の段を選んで座ると、かなり本格的な熱さが感じられ、じんわりと汗が拭き出してきます。サウナ室内にはテレビがあるので、退屈することはありません。
・男湯の「水風呂」には赤富士が!
水風呂の位置は男湯と女湯で違います。男湯は二重ドアの内側にありますが、女湯は外側の炭酸泉の隣です。
水風呂は少し深めで手すりのところに階段があるため、段差を下りながら無理なく水の中に入れるようになっています。
設定温度は15~16℃ですが、とくに女湯は外気に触れるスペースに水風呂があるので、外気温によっては少し変動するかもしれません。
なお特徴的なのは男湯の水風呂で、なんと壁一面に葛飾北斎の赤富士が!お風呂から富士山を見るなんて、まるで昔ながらの銭湯のようですね。冷たさを感じながら見上げる富士山は新鮮ですよ。
・ポップなカラーがかわいい「ととのいスペース」
「らく」のととのいイスは元気の出るポップカラー。男湯はオレンジ色で、女湯は赤です。サウナと水風呂のある屋上エリアのほかに、3階にも置いてあるので、サウナの時だけでなくお風呂で温まったあとにくつろぐのにもぴったり。このほかにベンチもあります。
また3階エリアには畳の寝ころびスペースもありました。完全に脱力して横になりたい時におすすめです。