「THE NORTH FACE 屋久島」がオープン!世界自然遺産・屋久島の新たな魅力にふれる旅がここからはじまる

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アウトドアウェアの王道ブランドとして確固たる地位を築いてきた「ザ・ノース・フェイス」。その機能性とデザイン性に優れたアイテムは幅広い層に支持され、今やタウンユースとしても絶大な人気を誇るブランドとなりました。

そんなザ・ノース・フェイスのフィールドショップが、2024年3月16日に世界自然遺産の島「屋久島」に誕生!オープン記念として開催されたレセプションパーティと屋久島のメディアツアーに参加してわかった、新店舗の魅力、そしてザ・ノース・フェイスが伝えたい“屋久島のすばらしさ”を紹介していきます。

屋久島の新たな魅力の発信基地!「THE NORTH FACE 屋久島」オープン

 

新店舗「THE NORTH FACE 屋久島」が根を下ろしたのは、屋久島空港からバスで25分、宮之浦港からは徒歩5分の場所に位置する「宮之浦環境文化村センター」内。

これまでも屋久島観光の総合インフォメーションを担う施設として知られていましたが、新たにザ・ノース・フェイスが加わったことによって、より観光の基点としての存在感が強まったのではないでしょうか。

 

スタイリッシュな空間美と木製ディスプレイの温かみがほど良く調和した、落ち着きのある店内。大きな窓から自然光がたっぷり入ってくるので、日中は照明の色合いに邪魔されることなく、ナチュラルな色味で商品選びができるのが地味にうれしいポイントです!

 

ひと際目立つ大きなテーブルは、屋久島の標高500mを超える山地に自生している“屋久杉”を使用した一枚板テーブル。その大きさもさることながら、年輪の数や自然に形成されたうねり、色合いなど、長い歴史の中で培われたアートな模様に心が踊ります。

ちなみに、そのほかの木製棚は“地杉”と呼ばれる屋久杉の種の苗木や接ぎ木から植林された杉を使用しているので、違いを見比べてみるのもおもしろいですよ。

 

商品はシーズンものを中心に、メンズ、レディース、キッズのアイテムがバランス良く用意され、家族連れもしっかり楽しめるラインナップ。“1ヶ月のうち35日は雨が降る”といわれるぐらい屋久島は雨が多いので、レインウェアが充実しているのが大きな特徴です。

また、寝袋やドライパッド(バッグの中で濡れては困るものを入れる袋)、簡易トイレ、レイングローブなど、専門店でないと集めにくいアウトドアレジャー用のアイテムもしっかり取りそろえられているのがうれしいところ。しっかり簡易トイレまで用意されているのは、山登り中は簡易トイレの使用を強く推奨している屋久島らしさかもしれませんね。

 

屋久島の緯度経度がプリントされたTシャツとボトルは、ここでしか買えない限定商品。今後はさらに限定商品の種類を増やしていくそうなので、ザ・ノース・フェイス好きな方は要チェックですね。

 

世界自然遺産を拠点とするフィールドショップとしては、知床国立公園内の「THE NORTH FACE/HELLY HANSEN知床店」に次ぐ2店舗目となるTHE NORTH FACE 屋久島。スタッフは皆さん親しみやすく、この地に精通した方も多いので、観光の際は旬なおすすめスポットなどを教えてもらいに立ち寄ってみてはいかがでしょう。

屋久島のディープな魅力に迫るツアーに参加!

 

屋久島を訪れる多くの観光客が、有名な屋久杉の中でも最大級の老大木「縄文杉」や映画『もののけ姫』のシシ神の森のモデルになった「白谷雲水峡」を見るだけで帰ってしまうという現状の中、新店舗をオープンしたザ・ノース・フェイスが目指すのは「屋久島の新たな魅力や価値の発信」です。

そのため、今回参加させていただいた2つのツアーは、どちらも一般的な観光ツアーでは行かないようなスポットを巡る内容。島の北東岸に位置する「宮之浦集落」で屋久島の歴史や文化を学ぶ「里のエコツアー」では、好奇心を刺激するひとときが過ごせました。

歴史と文化を深堀すればもっと屋久島が好きになる!「里のエコツアー」

 

地元の里の語り部ガイドさんとともに、宮之浦集落を散策する里のエコツアー。長年、この地で自然に寄り添って暮らしているからこそわかる、屋久島にまつわる貴重な豆知識をたくさん教えてもらえます。ガイドさんはとっても気さくな方なので、ツアー中はまるで親戚に案内されているような気分!

 

山岳信仰のご神体である一品法寿大権現が奉納されている「益救(やく)神社」。その歴史は古く、全国の神社を一覧にまとめた平安時代の資料「延喜式神名帳」には、最南端に位置する神社として名前が記されているそうです。

本殿や拝殿など、境内の建物は建材資材に屋久杉を使用しているのが特徴的なところ。屋久杉の丈夫さや美しさを、自生する姿とは違った面から実感できる貴重なスポットでもあります。

 

ツアー中によく見かけたのがヒビが入った亀の甲羅のような石。これは、花崗岩や堆積岩が長い年月の間に風雨や太陽光などによって風化したもので、島では「亀石」や「亀甲石」と呼ばれています。昔から縁起物としてあがめられているため、今でも玄関先や庭に飾っている家が多いそうです。

 

T字路の突き当りに「石敢當(せっかんとう)」と呼ばれる石柱が置かれているのも、屋久島らしい光景かもしれません。かつてT字路は“縁起が悪い道”とされていて、魔物や悪い風が道を直進して飛び込んでくるのを防ぐために石敢當を配したとのこと。そんなエピソードを通じて、島民の信仰心の厚さが伝わってきます。

 

歴史的な面で驚かされたのは「やくしま」という漢字の変化。今でこそ「屋久島」ですが、かつては「益救島」や「養久島」といった、貴重な産物などを表す漢字が使用されていたことも。その種類は実に多彩で、名前ひとつとっても人々の生活と深い関わりがあることを実感させられました。

深掘りすればするほど、好奇心をくすぐる屋久島の歴史。このツアーで今まで知らなかったことをたくさん知ることができ、より一層、屋久島を身近に感じられるようになりました。

縄文杉でも苔むす森でもない新たな屋久島の自然美を体験!「西部林道日帰りハイク」

 

ザ・ノース・フェイスが企画したもうひとつのツアーは、屋久島灯台入口から大川の滝周辺を結ぶ「西部林道」周辺の日帰りハイクです。

西部林道は単なる沿岸道路なので、観光の際は車で素通りしてしまう方がほとんどだと思いますが、この一帯は日本有数の規模を誇る照葉樹林の森が広がる隠れた自然景勝地。縄文杉のある高塚山周辺とはまた違った、ダイナミックな自然をたっぷり満喫できるエリアなんです。

 

西部林道一帯は、海岸近くの亜熱帯から山岳の亜寒帯まで多様な植生が見られるのが大きな特徴。多種多様な生きものが生息していますが、その中でもヤクシマザルやヤクシカといった屋久島固有の野生動物との出会いは貴重な瞬間です。

今回のツアーでも、森に入ってすぐにヤクシカと遭遇。人間を怖がらずしっかりとこちらの目を見つめる姿に、人間と自然が共存する屋久島の神秘的な歴史を感じます。

 

春を迎え、より青々しさに磨きがかかる自然の美しさに心を奪われ、風に揺れる草木の音や天然のアロマともいえる森の香りに癒やされるひとときは、なんとも言えない気持ち良さ。冷たい川の水に手を浸してみれば、さまざまな生命を育むこの森と一体になったような気分が味わえます。

 

どこか厳かな雰囲気が漂っている高塚山や白谷雲水峡は違って、この西部林道一帯は“あらゆる生命の底知れない活力”が感じられるのが大きな魅力。中でも内に秘められた力を放出するかのごとく、気根や幹を大きく広げているガジュマルやアコウといった高木の姿は圧巻です!

 

いくつもの枝が絡まり合い、1本の巨大な木として成長している姿は、まるでひとりの人間の人生を描いているよう。ただ眺めているだけで“底知れない活力”が自分の中に湧き上がってくるのを感じます。

 

歩きはじめて2時間ほどで、ツアーの折り返し地点に到着。目の前に海が広がる高台の淵でランチタイムです。お弁当は、屋久島でハイカーご用達として知られる「手作り弁当かもがわ」の「竹の葉弁当」!梅と昆布おむすびは塩加減が絶妙で、ほんのりとした竹の葉の香りが食欲を駆り立てます。

 

ランチ後は再び森の中へ。縄文杉でも苔むす森でもない、新たな屋久島の自然の魅力をしっかり記憶に残しつつ、ツアーは幕を閉じました。

「NEVER STOP EXPLORING」!それが屋久島をもっと楽しむキーワード

 

THE NORTH FACE 屋久島の誕生によって、ますます注目を集める屋久島。今後は、島民の方と協力してツアーやイベントなども開催していくそうなので、ぜひ皆さんも新たな屋久島の魅力を探しに行ってみてはいかがでしょう。

「NEVER STOP EXPLORING=飽くなき探究心」は、ザ・ノース・フェイスのタグラインであり、ブランドとしての在るべき姿を物語った言葉。
屋久島に遊びに行く際は定番の観光スポットだけではなく、この“飽くなき探究心”をもって島全体を楽しんでください!

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