楽しみいっぱいの展示エリアを一挙に紹介
えのすいには、これまでに紹介した「相模湾ゾーン」「深海I・Ⅱ」「クラゲファンタジーホール」「ウミガメの浜辺」のほかにも、魅力的な展示がまだまだあります。各エリアの特徴やお楽しみポイントを紹介します。
・カラフルな魚たちと出会える「太平洋」
クラゲサイエンスの向かいにあるのが太平洋ゾーン。えのすいの前に広がる相模湾は、北から流れてくる寒流「親潮」と、南から流れてくる暖流「黒潮」の影響を受ける湾。ここでは相模湾の先に広がる太平洋の魚たちが泳ぐ姿を楽しめます。天狗のような鼻ならぬ“角”を持つ魚「ヒメテングハギ」の姿も見られますよ。
・天皇ご一家の生き物研究を見られる「皇室ご一家の生物学ご研究」
秋篠宮皇嗣殿下のナマズ類の研究はよく知られていますが、そのほかにも天皇ご一家はさまざまな生き物の研究をしています。えのすいには、その中でも葉山の御用邸から相模湾周辺の海を中心とした生き物が展示されています。
・海の人気者が勢揃い!「ペンギン・アザラシ」
フンボルトペンギンや、ゴマフアザラシの愛らしい姿を見られるエリア。それぞれの個体には目印が付いていて、モニターから名前などの情報が確認できます。
・湘南海岸の自然を学ぶ「なぎさの体験学習館」
なぎさ(波打ち際)に棲む生き物や自然環境の大切さを学べる「なぎさの体験学習館」。1階は湘南発見ゾーン、2階は湘南体験ゾーンとなっており、ユニークな展示を見ながら直感的に学びを深められます。当面の間、プログラムへの参加は事前予約・入替制となっています。
・リニューアルを遂げた「イルカショースタジアム」
湘南の海・富士山・江の島周辺などを施設の一部に見えるように設計された「イルカショースタジアム」。7月16日から新しく生まれ変わったイルカショー「「Wave ~きみの波になりたい~」が始動しました。
これまでのイルカショーはエサをあげながら行うのが基本でしたが、新しいショーではエサなしでトリーターとイルカが戯れるコーナーもあり、より自然なイルカの様子が楽しめます。
また、イルカショースタジアムのサブプール地下1階には、えのすいの目の前にある海や相模湾、江の島の磯に棲む生き物に直接触れる「タッチプール」(無料)があります。こちらではネコザメとのふれあいも楽しめます。
成長すると体長が1mほどになりますが、ここで触れるのはまだ子どものネコザメ。故意に人を襲うことはあまりない性格なので、安心してふれあえます。
・かわいらしい仕草にファン続出!「カピバラ~陽だまりの草原~」
川近くの草原や湿地帯で、水辺の植物を食べて暮らすカピバラ。「世界最大のネズミの仲間なのに、なぜ水族館に?」と思う方もいるかもしれませんが、実は泳ぎが得意な生き物なのです。5分ほどの潜水も可能。えのすいでは寒さが苦手なカピバラのために、空調付きの小屋が用意されています。
・水族館の人気者「カワウソ~木漏れ日のオアシス~」
カワウソ類では最小種のコツメカワウソは、オーシャンカフェの近くで楽しめます。ハンモックで寝ていたり、岩の上で横になっていたりするので、よくチェックしてみてください。
えのすいの公式キャラに会える「あわたんカフェ」に行こう!
えのすいの公式キャラクター「あわたん」は、えのすいで生まれた「あわの妖精」。丸くて大きなしっぽと、ぽよぽよのお腹がチャームポイントです。あわたんは暗いところが苦手なので、まだ「深海I・Ⅱ」には怖くて行けていないそうです。そんな愛されキャラのあわたんを存分に楽しめるのが、「あわたんカフェ」。
おすすめメニューの「あわたんドリンク(ケース付き)」をいただきました。爽やかな炭酸が心地いいドリンクです。あわたんケース付きなので、水族館の思い出に購入してもいいですね。
好奇心旺盛なあわたんは、今後も「“えのすい”の魚のお友だちのことを、みなさんに発信していきたい」と思っているそうで、9月30日から11月20日までサンリオとのコラボイベントを実施予定。興味のある方は参加してみては?
ちなみにあわたんカフェは、水族館には入らずにカフェのみの利用も可能です。開放的なオープンテラスもあるので、ぜひゆったりと過ごしてみてください。
なお、館内からあわたんカフェに訪れる際は、スタッフの方から受け取る「出口再入場券」が再入館時に必要となります。捨てないように気をつけてください。
さまざまな楽しみ方ができる、えのすい。リニューアルして新しく増えた展示も多いので、ぜひ親子で訪れてみてはいかがでしょうか。きっと素敵な思い出がつくれるはずです。
古くから親しまれるえのすいの歴史
映画会社「日活」の社長・堀久作氏が湘南海岸をドライブした際、相模湾の海と富士山、江の島を一度に望めるこの地を気に入り、1954年にえのすいの前身となる「江の島水族館」が開館しました。
1988年に世界初のクラゲ展示館「クラゲファンタジーホール」を開設。2000年には世界で初めて飼育下でのバンドウイルカの四世が誕生し、2012年には五世も生まれるなど、命のつながりを大切にしている水族館です。
2004年で江の島水族館はフィナーレを迎えますが、同年4月16日に「新江ノ島水族館」がグランドオープン!約5ヶ月後の9月9日には来場者100万人を突破し、翌年以降は来場者が前年よりも100~200万人(多いときで300万人)増加し続けました。2021年には来場者数2,500万人を達成。多くの人に愛される水族館として、今なお成長し続けています。
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