凛とそびえる天守閣を見上げて、その造形や歴史から常にロマンを感じさせてくれるお城。全国にはさまざまなお城が現存しますが、お城の敷地内に宿泊できるのが、「丸亀城キャッスルエクスペリエンス」。1日1組限定・1泊2名利用で、なんと126万5,000円とお殿様も驚きの価格！いったいどんな体験が待っているのか…さっそく詳細をチェックしましょう！
7月1日よりスタートする「丸亀城キャッスルエクスペリエンス」は、名物・うどんが人気の香川・丸亀エリアの「丸亀城」敷地内に宿泊できるいわゆる“城泊”。1泊2日の行程は、まさに城主になった気分になれる至れり尽くせりのスケジュールなんです。ゲストは宿泊に加え、丸亀城の長きにわたる歴史を紐解きつつ、現代風にアップデートされたおもてなしでくつろぎのひとときが過ごせます。
到着日1日目は、まず人力車によるお出迎えでスタート。丸亀駅からお城まで颯爽と移動します。旧城下町も眺めつつ、お城が近づくにつれて“殿気分”がグングンと高まってくるのがわかるはず。
丸亀城・大手二の門から一の門では、到着時に時太鼓でお出迎え。城主の帰りを心待ちにしていた家来たち…そんな物語のワンシーンも彷彿とさせてくれますよね。チェックインスペースの大手一の門でも、地元丸亀で活動する和太鼓奏者らが歓迎の音色を響かせ、いよいよエクスペリエンスのメインへ！
まずは城主として築城400年もの歴史を有する「丸亀城」について知識を深めます。四国最古の木造天守を貸し切って行われるガイドでは、藩主京極家から土地の歴史までを網羅。お城を独占して行われる解説は唯一無二の経験となるでしょう。
お城や敷地内の見学後には、宿泊場所である「延寿閣別館」へ。丸亀藩京極家の江戸屋敷の一部を移築、改修した宿泊施設は、日本の伝統が隅々にまで光ります。庭園越しに広がる借景もまた見事。さらに京極家の四つ目結紋入りの御膳でいただくディナーは、まさに贅沢の極み！丸亀ならではの旬の食材を使った美食の数々から京極家ゆかりの一皿まで、繊細な味わいをじっくり堪能できます。
夕食後は再び「丸亀城 天守」へと戻り、晩酌を城内のラウンジで楽しみます。しんっと静まった空間でのひと時は、まるでタイムスリップしたかのよう。こちらではフルーツカクテルや地酒など、地元名物を使った一杯が揃います。藩主気分でほろよいを楽しんでみましょう。遠くから聞こえる和楽器の音色も華を添えますよ。
なお、翌日は樹齢650年の大傘松の木を眺めながらゆったりと朝食を楽しんだ後、「松帆亭」にて伝統工芸・うちわ作りを体験。さらに、庭園を巡った後は「観潮楼での煎茶道体験」と日本文化を嗜みます。お殿様の一日を体験するような感覚で充実のお城ステイが叶う「丸亀城キャッスルエクスペリエンス」。一生に一度は体験してみたいですよね。
<文＝相川真由美>
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