見て、触って、嗅いで……。奥深い昆虫の世界を五感で楽しむ「体感するファーブル昆虫展 in 横浜赤レンガ倉庫」で夏の思い出をつくろう!

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色とりどりの美しい羽、たくましいアゴやツノ、摩訶不思議な生態……。時代を超えて人々を魅了し続ける昆虫たち。夏休みは子どもと一緒に、昆虫の世界を堪能してみませんか?

神奈川県横浜市の「横浜赤レンガ倉庫」では、7月13日から8月25日まで「体感するファーブル昆虫展 in 横浜赤レンガ倉庫」が開催中!

「体感するファーブル昆虫展」は、“虫の詩人”と呼ばれたフランスの博物学者、ジャン・アンリ・ファーブルの生誕200年を記念したイベントで、ファーブルが研究した昆虫たちの世界観を体感できる展示とともに、合計100点もの昆虫の標本や、最大20種の生体が展示されています。中には、カブトムシやノコギリクワガタに実際にふれることのできる体験コーナーも! 昆虫好きのお子さんはもちろん、大人もつい興奮してしまう、満足度抜群のイベントとなっています。

この記事では、「体感するファーブル昆虫展 in 横浜赤レンガ倉庫」を実際に体験したレビューをお届けします!

ファーブルの波瀾万丈な生涯に、大人もビックリ!

1823年に南フランスで生まれ、昆虫研究の先駆者や詩人として名を馳せたジャン・アンリ・ファーブル。日本では、『昆虫記』の著者として広く知られています。

「横浜赤レンガ倉庫」1号館の階段をのぼり、大きなキアゲハの幼虫のオブジェが待ち構える会場に足を踏み入れると、まず最初に目に飛び込んできたのは、ファーブルの91年間の生涯を振りかえる展示。

ファーブルはどんな人生を送っていたのか、どのようにして昆虫学と出会ったか、ファーブルにとって虫とは何だったのか、など、ポップな展示で楽しく学ぶことができます。「ファーブルの人生はこんなに波瀾万丈だったんだ!」「ファーブルって、フランスではあまり知られていないの?」など、意外な事実に大人の私も思わず驚き。

子どもたちは「早く虫が見たい!」と足早に通り過ぎてしまうかもしれませんが、ファーブルがどのような人物だったのか、子どもとじっくり話してみるのも楽しそうですね。

100点の標本展示と20種の生体展示に、子どもたちは大興奮!

 


会場をさらに進んでいくと、昆虫の標本がズラリと並ぶエリアに! 子どもたちに大人気のクワガタやカブトムシはもちろん、カマキリやチョウ、コオロギやコガネムシなど、さまざまな昆虫が所狭しと展示されています。その数、なんと100点!

マッチョな見た目の甲虫の標本だけを集めたコーナーや、羽根に目玉のような斑点のあるチョウの標本をまとめたコーナーなど、テーマを分けてユニークな展示がされているのもおもしろいポイント。公園や森など、日常生活の中で出会える見慣れた昆虫も、胸部や腹部などの普段はなかなか見られない“裏側”が展示されていたりと、新たな発見が盛りだくさんのエリアとなっていました。

 

展示されているのは標本だけではありません。さらに会場を奥へ進むと、20種ものクワガタとカブトムシの生体展示が!

オオクワガタやミヤマクワガタなど、日本に多く生息する種はもちろん、ヘラクレスオオカブトなど、国内ではなかなか見つけられないクワガタ・カブトムシもじっくり観察できました。レアな昆虫との出会いに、会場内の子どもたちはみんな大興奮していましたよ。

ヘラクレスオオカブトにさわれるチャンス!

生体展示エリアの一角には、ヘラクレスオオカブトとグリーティングできるコーナーが!

ここではヘラクレスの背中や上アゴをさわったり、記念撮影ができます!普段出会うことができないヘラクレスオオカブトの身体はどんな感触なんでしょうか…?そして、大きな虫カゴのような「カブトムシふれあいケージ」の中には、思い思いに過ごすカブトムシやノコギリクワガタの姿が。この中では、カブトムシの身体にふれたり、手で優しくつかんだりしてもOK! ツヤツヤと輝く固い前バネや、そそり立つ大きなツノなど、あらゆる角度からゼロ距離で観察できるのもうれしいですね。

ケージ内をふくめ、展示会場はすべて撮影OK(※フラッシュ撮影は禁止)なので、カブトムシやヘラクレスオオカブトと記念撮影することも可能。カブトムシたちとふれあう子どもの特別な表情が撮れそうです。

ファーブルの愛した虫の世界がリアルに感じられる体験コンテンツも

会場内には、ファーブルの愛した虫の世界を五感で体験できるさまざまなコンテンツも用意されていました。

たとえば、『ファーブル昆虫記』で一躍“有名昆虫”となったフンコロガシにフォーカスを当てたコーナー。ここには、「フンコロガシを人間と同じくらいのサイズにしたら、運んでいるフンはどのくらいの大きさになるのか?」が体感できる「巨大フン玉」が展示されていました。

その圧巻のサイズ感に、子どもたちは思わず笑ってしまうはず。でも、フンコロガシになった気分で「巨大フン玉」を眺めれば、「こんなに大きいフン玉を運んでるの!?」と、思わずフンコロガシを見直してしまうかも……?

そのほかにも、ファーブルが昆虫の“フェロモン”の存在に気づくきっかけとなったとある夜の現象を再現したコーナーや、蛾のフェロモンの実験の際に使用したとあるニオイを再現したクイズコーナーなど、びっくり・笑えるコンテンツがたくさん用意されていました。

小さな子どもが見ても楽しいコンテンツばかりですが、小学生くらいの子どもなら、きっとますます昆虫について詳しくなり、関心が増すはず。子どもたちの好奇心を刺激しながら、楽しく学べる内容となっていました!

ラインナップ豊富なお土産コーナーも見逃せない!

会場の奥には、昆虫の標本や、かわいいぬいぐるみやおもちゃなどがたくさん並んだお土産コーナーも。リアルでありながらキュートなつくりのぬいぐるみは、見ているだけで思わずテンションが上がってしまいます。

また、ここでは、1本につき「メタリック昆虫」がひとつ特典でついてくるアイスバーも販売されているので、展示を楽しんだあとに、「横浜赤レンガ倉庫」の広場でアイス休憩するのも良さそうです。

見たり、さわったり、においを嗅いだり、昆虫の世界をさまざまな形で楽しめる『体感するファーブル昆虫展 in 横浜赤レンガ倉庫』。親子で楽しめる展示や仕掛けが盛りだくさんで、夏休みのお出かけにぴったりのイベントとなっていました。

会場は屋内なので涼しく、猛暑日や雨の日にも気兼ねなく楽しめるのもうれしいポイント。次回は筆者も、昆虫好きの我が子を連れて訪れてみたいと思います!
 

【スポット詳細】

名称:体感するファーブル昆虫展 in 横浜赤レンガ倉庫

開催場所:横浜赤レンガ倉庫1号館2Fスペース

住所:神奈川県横浜市中区新港1-1

アクセス:みなとみらい線「馬車道駅」または「日本大通り駅」より徒歩約6分

開催期間:7月13日~8月25日

営業時間:10:00~16:30(最終入場16:00)

料金: 【当日券】大人(中学生以上) 1,300円 | 子ども(小学生以下) 1,000円

公式サイト:https://akarenga.yafjp.org/event/fabre/
 

<文=藤間紗花>

※掲載されている情報は公開日のもので、最新の情報とは限りません。最新情報は必ず公式サイトでご確認ください。
 

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