利根川の原流域にあり、谷川岳がそびえる群馬県の水上(みなかみ)は、春夏秋冬いつでもアウトドアを楽しめる場所。川、湖、野山、それぞれのフィールドで体験できるおすすめのアクティビティをご紹介!都心から車で2約時間半、東京駅から新幹線で約1時間半で行けてしまうアウトドアの聖地!遊ばない手はありません。
アウトドア愛好家から関東でもっとも熱い注目を集めている場所といえば…、群馬県の最北端にある利根郡みなかみ町!
利根川の最上流に位置し、日本百名山の1つである谷川岳の登山口もあるみなかみ町。水と緑に恵まれた豊かな自然を活かし、町全体でアウトドアに力を入れています。都心から車で2約時間半、東京駅から新幹線で約1時間半で行けてしまうアウトドアの聖地!遊ばない手はありません。
まだ“みなかみ”を知らない、体験していない方のために、一年を通してみなかみでどんなアウトドアアクティビティを楽しめるのか、おすすめツアーとともにご紹介します。
スリルと爽快感抜群の川遊び
日本三大河川、さらに日本三大暴れ川にも数えられる利根川の原流域に位置するみなかみ。利根川やその支流での川遊びは、みなかみを訪れるならぜひ体験したいもの!特にラフティングは、2001年にラフティング世界大会のアジア・オセアニア予選も行われた場所。そんなワールドクラスの激流を、ぜひ体感してみませんか。
1.チームワークが重要!ボートに乗って激流を下る「ラフティング」
「ラフティング」とは、ラフトと呼ばれるゴムボートに複数人(8人乗りが多い)が乗り込んで川を下るアクティビティ。ガイドの号令に従い、参加者みんなが力を合わせてパドルを漕ぎ、ボートをコントロールしながら下っていきます。
ライフジャケットとヘルメットを装着するので、泳げない人でも安心!みなかみでは春から晩秋にわたって楽しめますが、雪解け水で川が増水する4月から6月はスリリングなラフティングを楽しめるとあって特に人気です。
みなかみでさまざまなアクティビティツアーを開催する「マックス」の“ラフティングツアー”は、多彩なコースが特徴。1番人気は、3時間弱でコンパクトにラフティングの醍醐味を味わえるコースです。陸上でしっかり安全講習を受けたあと、いざ川へ!激流ポイントを越えながら、川遊びも楽しめますよ。
そのほか、レベルの異なるキャニオニングとセットになったコースもあるので、好みに合わせて選んでみてください。持ち物は、水着とタオル、スポーツサンダルがあればOK!JR上越線「水上」駅までの無料送迎サービスも利用できます。
2.自分のパドルさばきひとつで川を下る「パックラフト」
「パックラフト」とは、空気を入れて膨らませる1~2人乗りのゴムボートのことで、使用しないときは折りたたんで収納することができます。まさに“パッキングできるラフト(ゴムボート)”なのです。
ラフティングとの大きな違いは、ガイドが同乗しないこと。自分のパドルさばきひとつで川を下るのがパックラフトの醍醐味です。
小型で軽量なパックラフトは、パドルに少し力を入れるだけで右へ左へと方向転換できます。操作性を増すために、パドルはダブルブレードを使用。複雑な川の流れを読んで、的確にボートをコントロールできるようになるころには、きっとパックラフトに夢中になっていますよ。
「冒険小屋」が開催する“パックラフトツアー”は、16歳から参加可能。川岸でパックラフトを膨らませるところからスタートです!トロ場(流れが穏やかな場所)で練習して慣れてきたら、急流ポイントに挑戦しましょう。
体験場所となるのは、荒々しい断崖や豊かな木々が迫る水上峡。パックラフトに乗りながら、そんな渓谷美も楽しんでくださいね。JR上越線「水上」駅までの無料送迎サービスを利用する場合は、事前に予約しておきましょう。
3.SUPとラフティングを融合した乗りもの「クラーケン」
まだ国内でも、ツアーとして体験できる場所は少ないといわれる「クラーケン」。SUPボードの上にゴムチューブが取り付けられた乗りもので、大きさはラフトボートとパックラフトの間くらいです。
SUPの操作性はそのままに、安定感を増したクラーケンなら、激流もなんのその。SUPと同じように立った状態でダウンリバーを楽しみます。不安定に思ったり、疲れたりしたら座ればOK。
「R-LABO(アールラボ)」が開催する“クラーケン1日ツアー”は、ベースでのランチタイムをはさんで1日たっぷり挑戦する内容。
午前中は立った状態でクラーケンに乗ることを練習し、午後からはいよいよ川を下っていきます。みんなで力を合わせ、迫りくる瀬(流れの急なところ)を乗り越えたときの爽快感は格別!
ラフトボートよりも小型なので、小さな瀬や波でも、体感的には大きなものとして感じられるのもクラーケンのポイントです。春に比べ水量が落ち着く夏でも、エキサイティングな川下りを楽しめますよ。
4.爽快さはピカイチ!渓谷を下りながら遊ぶ「キャニオニング」
「キャニオニング」とは、体ひとつで渓谷を下るアクティビティ。滝を滑り降りる体験は、まさに天然のウォータースライダー!滝つぼにダイブしたり、泳いだりと遊びのバリエーションがたくさんあります。
キャニオニングとは逆に、下流から上流に向けて水しぶきを浴びながら登って行くのが「シャワークライミング」です。どちらもヘルメットやウェットスーツ、ライフジャケットを着用するので、泳げなくても、初めてでも挑戦できますよ。
「フィールドアース」では、10歳から参加できる“みなかみキャニオニングツアー”を開催。序盤に高さ約20mのフォックスの滝を滑り降りたらもうアクセルは全開!曲がりくねったツイスターの滝、豊富な水量が流れるアビスの滝など、数々の滝でスライダーを体験します。流れが穏やかなポイントでは、周囲の風景を堪能しましょう。
フィールドアースは、広々とした座敷を待合室として利用可能。持ち物は水着とタオルだけでOKなので、特別な装備を用意する必要はありません。暑い季節は、爽快なキャニオニングで涼を感じましょう!
5.フランス発祥のスリリングなリバースポーツ「ハイドロスピード(リバーブギボード)」
フランス生まれのリバースポーツ「ハイドロスピード(リバーブギボード)」は、川専用のボディボードにうつ伏せに乗り、フィン(足ひれ)を装着して川を下るアクティビティ。
視線がほぼ水面と同じになり、自らボードをコントロールして川を下って行くのでスリル満点!みなかみは国内では数少ない、ハイドロスピードを楽しめるスポットの1つです。
日本で初めてハイドロスピードのツアーを企画したのが、みなかみにベースを構える「カッパCLUB」。“ハイドロスピード半日コース”では、まずボードの乗り方を練習したあと、川を下っていきます。川の流れを全身で感じられるのがハイドロスピードの醍醐味!回数を重ねるごとに川の流れをよめるようになり、テクニックも上達していきますよ。
ボードと自分の体だけで川を下っていくので、体験できるのは中学生から。とことん川で遊びたい人には、ラフティングやキャニオニングとのセットコースもおすすめです。
ゆったり癒やされる湖遊び
みなかみは関東の水源地にあたり、町内にはいくつものダムが点在。ダムによってできた藤原湖、ならまた湖、奥利根湖、洞元湖、赤谷湖などではアクティビティを楽しめます。同じ水上のアクティビティでも、川と湖では違った魅力があります。ゆったり遊びたい方、小さな子供と体験したい方は、湖がおすすめですよ。
6.のんびりと湖を散策できる「カヌー・カヤック」
腰を下ろした状態で、パドルを漕いで進むカヌー・カヤックなら、のんびりと自然散策を楽しめます。
「ネイチャーガイド ファンテイル」が開催する“洞元湖カヌーツアー”は、風や波の影響を受けにくい洞元湖が舞台のため、4歳から体験可能!気温が高い日には、カヌーから降りて沢遊びをする時間も。箱メガネを使って川の中をのぞいてみると、ヤマメや小さな魚が泳いでいますよ。
風が吹かないことが多い早朝にカヌーができるコースもあります。風がなければ湖面はまるで鏡のよう!朝霧が立ち込める中、カヤックで霧を切るようにして進むのも幻想的です。
ワンちゃんが参加できるコースも人気。いつもと違った思い出作りに最適。どのコースも湖上でのティータイムが用意されています。非日常の風景の中、ガイドが用意したおやつでほっとひと息つきましょう。
7.湖面が穏やかな湖で自由自在に楽しむ「レイクSUP」
「SUP(サップ)」とは「Stand Up Paddleboard(スタンド・アップ・パドルボード)」の略称で、サーフボードよりも大きなボードの上に立って水上散歩を楽しむアクティビティ。パドルをひとひとかきするだけでスイスイ進めるので、力に自信がない人でも大丈夫!カヌーとは異なる、立った状態の高い視点から風景を堪能できるのもSUPの魅力です。
ただし、ボードの上に立った状態では風の影響を受けやすいため、思うように進まなかったり、バランスを崩したりする場合もあるので注意が必要です。
その点「IRIE ON(アイリーオン)」が開催する“洞元湖SUPツアー”は、ブナ林に囲まれ、風や波の影響を受けにくい洞元湖で行われるので、SUPをするにはうってつけ。
静かな湖畔で、野鳥の声やパドルから滴る水音に耳を傾けたり、目をつむって木々の香りを楽しんだりと、のんびりとした時間を過ごせます。SUPデビューの方には特におすすめですよ!
緑豊かな野山で遊ぶ!
町のシンボルである谷川岳をはじめ、山々に囲まれたみなかみ。野山でもさまざまなアクティビティが待っていますよ。
8.山道を颯爽と駆け抜ける!「マウンテンバイク」
山道用の自転車(マウンテンバイク)に乗って、山道を颯爽と豪快に走り抜ける遊びです。ツアーではまず、ガイドが練習コースでしっかりと乗り方を教えてくれるので、ダウンヒルが初めての人でも安心してチャンレンジできます。
「MTBジャパン」が開催する“MTBダウンヒルツアー”では、世界的に有名なマウンテンバイクメーカー「スペシャライズド」のマウンテンバイクを使用。7歳(身長125cm〜)から乗れるサスペンション付きキッズバイクの用意もあるので、ファミリーで体験することもできますよ。
スタート地点まで車で移動したら、まずは基本の操作を練習。慣れたら本格的なダウンヒルコースを進みましょう!子供連れには木漏れ日が美しいファミリーコースへ、経験者には走りごたえのあるスーパーロングコースへと、参加者に合わせてコースを選んでくれるのもうれしいポイント。
ガイドが写真を撮ってくれるので、参加者は山道を走り抜ける爽快感に没頭できますよ。
9.ロープワークを使った本格木登り「ツリーイング(ツリークライミング)」
「ツリーイング(ツリークライミング)」とは文字通り木登りのことですが、木によじ登るのではなく、枝にかけたロープを使い、林業などで使われる手法「ダブルロープテクニック」で木に登っていくアクティビティ。主に脚力を使って登るので、子供や女性でも無理なく体験できるのが特徴です。
「猿山-モンキーマウンテン」では、利根川沿いにあるケヤキを使った“木登りツアー”を開催。ヘルメットやハーネスを装着したら、2本のロープを交互に使って登っていきます。
地上6mまで登ったらチェアハンモックでひと休み。ここでも十分非日常の風景を楽しめますよ!さらに上へ上へと登ったら地上10m地点がゴールです。ハンモックに寝そべって、周囲の木々や利根川の流れを楽しみましょう。鳥のさえずりも地上にいるときより、ぐっと近くに感じますよ。
ハンモックの上ではガイドが用意してくれたドリンクでティータイムも満喫できます。子供のころよりもっと高いところへ!大人は童心に返れるとともに、子供には新しい世界を見せてくれるおすすめの体験です。
10.オフロードを縦横無尽に激走「ATV四輪バギー」
アクティブ派にぜひチャレンジしてほしいのが「ATV四輪バギー」。でこぼこ砂利道でもへっちゃらのタフな低圧タイヤで、野山を駆け巡るアクティビティです。
「グランボレ」の主催の“ATV四輪バギーツアー”では、四輪バギー専用コースを走るので自動車免許は不要。10歳から体験できるので家族で参加するのもいいですね。
元プロのバギー選手が設計したコースには、ドリフトコーナーやヘアピンカーブなどの仕掛けが満載。土煙を上げながらワイルドにいきましょう。
腕に自信あり、スリリングな体験をしたい人は、16歳から参加可能な「パーク&フォレスト・ロングライドコース」にもぜひご注目。スタック必至の斜面や、落ち葉に覆われた森の中を縦横無尽に駆け抜けてください。
冬は雪山で遊ぼう!
みなかみで楽しめるのは、夏の遊びばかりではありません。雪の季節、冬にしかできないアクティビティもたくさんあります!「スキーやスノーボードって難しいしなぁ」という人でも挑戦できる雪山遊びをご紹介します。
11.ふかふかの新雪もOK!白銀の世界に分け入れる「スノーシュー」
「スノーシュー」は、靴底に装着するだけで雪の上を簡単に歩ける便利アイテム。スキー板と比べてもかなり短いので、小回りも利いて雪上散歩にぴったりです。
新雪に足跡をつける楽しさに夢中になったかと思えば、すぐ近くに生き物の足跡を見つけてワクワクできるのは、スノーシューならではの魅力。
「OneDrop outdoor guide service(ワンドロップアウトドアガイドサービス)」では趣向の異なるスノーシューツアーを開催。
気軽にチャレンジしたい人は、2時間半で体験できる“半日コース”、長い時間楽しみたい人は凍結する大峰沼を目指す“1日コース”がおすすめ。横乗り系スポーツが好きな人はぜひ、“雪板1日コース”へ参加を。板に足を固定するビンディングがない「雪板」で雪上サーフィンを満喫してみては。
12.ゲレンデを滑走!疾走感を味わえる「エアボード」
スキーやスノーボードは苦手。でも、ゲレンデでスピード感を味わいたいという人にぴったりなのが、スイス発祥の「エアボード」です。
雪上のボディボードともいわれるエアボードは、ゴム製のボードにうつ伏せに乗り、ゲレンデを滑り降ります。エッジが付いていて、止まる・曲がるの基本操作を習得すれば、あとは自由自在に滑走を楽しめますよ。
「マックス」では、半日コースから1日コース、スノーシューとのセットコースまである“エアボードツアー”を開催。ツアーでは基本操作からしっかりと教えてくれるので、安心してチャレンジしてください。
いざゲレンデを滑ってみると、視点が雪面に近く、スピード感は抜群!慣れてくればジャンプをしたり、ほかの参加者とレースをしたりと遊びのアイデア満載なので、時間が許す限り楽しみましょう。
リフトに乗ってゲレンデ上部まで移動するので、全力で滑走を堪能できます。
13.アップダウンのある雪原を歩いて楽しむ「歩くスキー(ネイチャースキー)」
スキーは苦手という人も「歩くスキー」を体験すれば、全然違う遊びだということにすぐ気付くでしょう。
ゲレンデを滑るスキーとは違って、かかとを固定しない(ヒールフリー)スキーで、アップダウンのある雪原を楽に歩くことを目的に作られています。
「冒険小屋」が開催する“ネイチャースキー1日ツアー”は、スキーが初めてでも参加できる内容。最初に歩く、登る、滑るなどの基本動作をしっかり練習してからコースへ出発!
真っ白な雪原を歩く感覚を楽しみながら、動物の痕跡を発見したり、雪化粧した谷川連峰を眺めたり。お昼には雪のテーブルで温かなランチをいただくひと時も。
スキー・ストック、ブーツは無料レンタルできるので、身軽に参加できるのも魅力。有料ですが、アウターウエアのレンタルもありますよ。冬のトレッキングを楽しみたい方は、ぜひチャレンジしてみてはいかが。
14.自然のままの雪山を登って滑る!「バックカントリースキー」
ゲレンデを滑るのではなく、整備されていない自然のままの雪山を登り、滑ることを目的にしたのが「バックカントリースキー」。歩くスキーよりも滑ることに力を入れたもので、バックカントリースキーを習得すれば冬山はオールマイティですよ!
「冒険小屋」が開催する“バックカントリービギナーツアー”は、スキーやスノーボードでゲレンデ内を安定して滑ることができる人なら、バックカントリースキーが初めてでも参加OK。ビーコンの使い方やレスキューの方法など、基礎知識を丁寧に教えてもらえるのが魅力です。
ゲレンデトップまではリフトで上がり、そこからハイクアップ開始!参加者の体力やペースに合わせて、ガイドが案内してくれます。登り切ったらいよいよ1本目の滑走。新雪の山に分け入って、自分の滑った軌跡を眺める達成感はほかでは味わえないもの!持参した食事でランチを済ませたら、午後も滑走を楽しみます。
ツアーに参加する場合は、専用のゲストハウスでの前泊を3,000円で利用できるうれしいサービスも!バックカントリーデビューをお考えの方は、ぜひみなかみでチャレンジしませんか?
みなかみでアウトドアを満喫しよう!
みなかみでは一年を通して、川、湖、山とバリエーションに富んだアウトドアを体験できます。
また、みなかみは自然が豊かなだけでなく、草津や伊香保と並ぶ群馬県有数の温泉地!水上温泉、猿ヶ京温泉、上牧温泉の3つの温泉街があり、それぞれに趣きが異なります。アクティビティを満喫したあとは、温泉巡りも楽しんでくださいね。
休日の便利でお得な遊び予約サービス「アソビュー!」では、このほかにも楽しめるツアーを多数ご紹介しています。ぜひ参考にしてみてください。
(編集部注*2018年6月22日に公開された記事を再編集したものです)
※掲載されている情報は公開日のもので、最新の情報とは限りません。
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