和歌山県・高野山(こうやさん)は、金剛峰寺や奥の院など複数の建造物が世界遺産に登録されており、文化と歴史を巡る旅行に最適な行き先です。117の寺院が密集しており、1日では回りきれないほど広く見どころ満載。その魅力をたっぷり満喫できるよう、人気観光スポット12選とおすすめ観光モデルコースをご紹介します。ぜひ高野山観光の際の参考にしてください。
弘法大師が開いたとされる真言宗の聖地「高野山」とは?
和歌山県北部、和歌山県伊都郡高野町に位置する高野山は、八葉の峰々に囲まれた山上盆地に広がる真言密教の聖地として知られています。弘法大師・空海が最初に密教の道場が開いたのは1,200年以上も前。それ以来、現在もなお僧侶たちが修行を続ける学びの場であると共に、多くの人々の信仰を集める場所として親しまれています。ユネスコの世界遺産に登録されている希少価値が高いスポットも多く、歴史や文化、自然が凝縮された景趣を誇る地です。
1. 日本初の多宝塔「根本大塔」
根本大塔は、高野山の中でも特に神聖な場所とされ、その内部は曼荼羅世界を具現化しているとされています。美しい朱色の壮大な外観と、色鮮やかな内部の様子は圧巻。
真言密教の根本道場におけるシンボルとして建立され、堂内そのものが立体の曼荼羅として構成されているのも見どころです。
2. 参道も楽しめる!弘法大師の御廟がある霊域「高野山 奥の院」
高野山 奥の院は、世界遺産にも指定されている寺院です。高野山でも数少ない大正時代の建築物で、高野山の見逃せない観光スポットとして人気。このエリアは100個以上の寺院が密集するため、宗教都市としても認知されています。
3. 高野山真言宗総本山「金剛峯寺」
高野山真言宗総本山の寺院である金剛峯寺は、ユネスコの世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」の構成資産の一部です。広大な境内の中にはさまざまな名所があり、見て回るだけで大変おごそかな気分になります。より非日常を味わいたい方には瞑想や写経などの体験がおすすめ。ぜひ参拝に訪れてみて下さい。
4. 高さ25mの重要文化財「大門」
高野山の入り口にある大門は、高さが約25mある丹塗りの大きな門です。正式名称は金剛峯寺大門と言い、国の重要文化財に選ばれています。大門の両側には、高さ5mの「阿」「吽」の金剛力士像が観光に訪れる人を迎えています。
5. 貴重な文化遺産を展示した「高野山霊宝館」
高野山の観光スポットとしておすすめなのが、高野山霊宝館です。高野山にまつわる貴重な文化遺産を展示、収納しており、国宝や重要文化財にも指定されている貴重な仏像や仏画などを数多く収納しています。さまざまな企画展が開催されており、その時々で楽しみ方が変わります。
6. 弘法大師が建立に力を注いだ「壇上伽藍」
壇上伽藍は金剛峯寺の中にある道場です。空海が在世中に堂宇を営んだところで、高野山の中核となる部分です。奥の院と並んで人気のスポットとなっています。
「僧が修行する静寂の園」の意味をもつ壇上伽藍は、大塔や金堂が建ち並ぶ高野山一の伽藍群を楽しめます。