沖縄旅行の定番スポットといえば「沖縄美ら海水族館」ですよね。魚類最大のジンベエザメやマンタが悠々と泳ぐ姿は、何度見ても感動的。沖縄旅行のたびに訪れている人も多いのではないでしょうか。
でも、沖縄美ら海水族館は海洋博公園という大きな公園の中にある施設の一つだということをご存じですか。海洋博公園を訪れる際に沖縄美ら海水族館だけしか立ち寄らないのはもったいない!園内の広大な敷地には魅力的な施設が盛りだくさんで、1日とことん楽しめます。 本記事では、海洋博公園の魅力と、園内を満喫するためのとっておきの方法をご紹介。ぜひ参考にしてみてください。
海洋博公園とは

海洋博公園は、1975年に開催された沖縄国際海洋博覧会の跡地に設置された国営公園です。広大な敷地には、美しいビーチや植物園、文化館などさまざまな施設が点在しています。海洋生物との出会いや沖縄の文化体験、そして自然の美しさを満喫できる、魅力いっぱいの場所です。
ここからは、海洋博公園の見どころを詳しく紹介します。
沖縄旅行で必ず訪れたい「沖縄美ら海水族館」

言わずと知れた、沖縄を代表する観光スポットです。「沖縄の海との出会い」がテーマの水族館で、館内は入口から出口に進むに従って、サンゴ礁の広がる浅瀬から沖合の黒潮、そして深海へと、まるで沖縄の海を深く潜っていくような造りになっています。
最大の見どころは、全長8.8mものジンベエザメがいる「黒潮の海」大水槽。容量7,500㎥の巨大な水槽には多様な黒潮の回遊魚たちが泳ぎ、まるで海の中にいるような感覚を味わえます。また、ブラックマンタ(ナンヨウマンタの黒化個体)も見ることができ、訪れる人々を魅了しています。
水族館外にはイルカショーを行っている「オキちゃん劇場」、人魚伝説のモデルとなったマナティーがいる「マナティー館」、5種のウミガメがいる「ウミガメ館」などの施設もあります。
南国の自然を満喫しよう!「熱帯ドリームセンター」

熱帯ドリームセンターでは、色鮮やかな熱帯・亜熱帯の花や果樹に囲まれて、非日常感を味わえます。
センター内には2,000株以上のランが展示される3つの温室や熱帯に生息する珍しい果樹が育つ「果樹温室」、南米に棲むアロワナ、ピラルクなどの魚を観察できる「ビクトリア温室」など、見どころが盛りだくさん。特にランの展示は日本有数の規模を誇り、季節ごとに異なる品種を楽しめます。
また、館内には高さ36mの遠見台があり、東シナ海の壮大な景色を一望できるのもポイント。青い海と緑豊かな自然を眺めながら、のんびりと散策しましょう。
沖縄文化を体感して学べる「おきなわ郷土村」
おきなわ郷土村は、沖縄の伝統的な建物や暮らしを体感できるスポットです。琉球王国時代(19世紀頃)の村落を再現したエリアには、赤瓦や茅葺き屋根の民家、高倉(穀物倉庫)など沖縄独自の建築が並び、タイムスリップしたかのような雰囲気を味わえます。
2022年にはリニューアルオープンで新施設が登場しました。沖縄の昔ながらの風習や建物、土地の利用方法などを解説する映像が流れる「ゆくい処」や沖縄の人々と植物の関わりを通して、当時の世界観を学べる「じんぶんBOX」、伝統芸能などを上演する「舞台」など、沖縄の村落や人々の暮らしに触れられるスポットが揃います。
また、ガイドツアーや三線体験(土日開催)などのイベントも充実しているので、こちらもぜひ参加してみましょう!
海と人とのつながりに触れる「海洋文化館・プラネタリウム」
太平洋・沖縄の海洋文化を学べる施設です。
館内では、人類移住の歴史を伝える大迫力スクリーン映像をはじめとした展示で、島々で花開いた文化を紹介しています。また伝統的なカヌーや貴重な民族資料など約750点を展示して、海と共に生きる人々の知恵や暮らしを学べるのもポイント。展示をわかりやすく紹介するガイドツアーや、遊びながら海洋文化に触れていただくクラフト体験、木育コーナー、実物を体験していただけるハンズオンコーナーなどもあり、子どもから大人まで楽しめる内容となっています。
併設されたプラネタリウムでは1億4000万個の星々を投影し、島々の夜空や、航海にまつわる星座の解説を楽しめます。ドームスクリーンによる迫力満点の映像体験に魅了されること間違いなしです!
透明度抜群の海で遊ぼう!「エメラルドビーチ」
沖縄美ら海水族館のすぐ近くに位置するエメラルドビーチは、沖縄でもめずらしい礁湖(ラグーン)内にあるビーチです。白い砂浜と透明度の高いエメラルドグリーンの海が特徴で、国内でも有数の景観を誇ります。
このビーチならではの魅力は、安全性が高いこと。波が穏やかで遊泳区域がしっかりと管理されていることに加え、シャワーやコインロッカーが完備されているため、子ども連れの家族でも安心して楽しめます。透明度抜群の海を気軽に満喫しましょう。
エリアは「遊びの浜」「憩いの浜」「眺めの浜」の3つに分かれており、それぞれ異なる楽しみ方ができます。たっぷり水遊びした後には、幻想的な夕日をぜひ目に焼き付けてくださいね。
子どもがとことん遊べる遊具エリアはファミリーにぴったり!

園内には子どもがたっぷり体を動かして遊べる遊具も盛りだくさん!
「ちびっことりで」は日本最大級のネット遊具が設置されたエリアです。「沖縄の海」をテーマに、4つのゾーンでその特徴を表現しています。中でも、大海原をイメージしたブルーネットが一面に広がる「大海原ゾーン」は壮観です。
おきなわ郷土村の馬場にある「グンジュウニンヌ ワラビンチャー」は、延長50m級の巨大なアスレチック遊具。全身を使ってボルダリングやつり橋などさまざまなアスレチックに挑戦してみましょう!
「夕陽の広場アクアタウン」には壁をよじ登る「ウォールクライム」や、離れた場所に声や音を届ける「もしもしパイプ」、遠くの景色が見える「双眼鏡」など、休憩用のベンチ等も含めて全部で43ものアイテムが揃っています。
その他の施設も魅力たっぷり!
約6.8haの面積に400を越える種の植物の植栽展示を行っている「熱帯・亜熱帯都市緑化植物園」や沖縄の在来種である22種類の植物を集めた「おもろ植物園」など、南国の植生を学べるスポットもいっぱいです。
また、海沿いを散策できる遊歩道や眺めが抜群の展望台など、ゆったり自然を楽しめる場所も揃っています。
園内には沖縄の食材を生かした食事が楽しめるレストランやひと息つけるカフェ、パーラーが点在しているのもポイント。遊びや散策の合間にエネルギーをチャージして、1日とことん楽しみましょう。
海洋博公園を楽しむ5つの方法
広大な海洋博公園を1日楽しむためにおすすめなのが、「どういう過ごし方をするか」を事前にイメージしておくことです。以下に、公園の魅力を5つの切り口に分けてご紹介。自分に合った遊び方でプランを立ててみてください!
1. 見学テーマを決めて施設を選ぼう
例えば「生き物をたくさん見たい」なら、沖縄美ら海水族館やオキちゃん劇場を中心に。「自然と触れ合う」ならエメラルドビーチや熱帯ドリームセンター、熱帯・亜熱帯都市緑化植物園を巡るのもよいでしょう。事前に見学テーマを決めておくと、より充実した時間を過ごせます!
2. 写真映えスポットを巡ろう
海洋博公園には、写真映えするスポットがたくさんあります。沖縄美ら海水族館の巨大水槽や熱帯ドリームセンターの鮮やかな花々、エメラルドビーチの美しい海など、印象的な風景を巡って思い出をたくさん残しましょう。
3. 自然に触れて、リラックスして過ごそう
広々とした園内では、自然に触れる時間をたっぷり取ってプランを組むのもおすすめです。エメラルドビーチで海水浴を楽しんだり、バンコの森でピクニックをしたり、思い思いの時間を過ごしましょう。合間に公園内のカフェでひと息つけば、極上の休日になること間違いなしです。
4. イベントに参加してみよう
海洋博公園では年間を通してイベント開催中!イルカのエサやりやお面づくりのクラフト教室など、バリエーション豊かな体験が揃います。展示物を眺めるだけでなく、より深く学び、思い出を残せるのが魅力です。
熱帯・亜熱帯都市緑化植物園で4月から開催される「海洋博公園で花と緑に親しもう♪植物園ボランティア」も注目のイベント。ガーデンの管理・手入れや植物の講習を通して、緑化活動の基礎を実践的に学べる体験です。植物の育て方を知りたい人や土いじりを楽しみたい人は、気軽に参加してみましょう!
5. 沖縄ならではの文化に触れてみよう
沖縄の文化を学ぶなら、おきなわ郷土村や海洋文化館がぴったりです。ただ建築物や資料を見るだけでなく、沖縄の気候や人々のコミュニケーション方法、自然との関わり方など、その背景にあるストーリーを感じさせてくれるのがこれらの施設の特徴となっています。沖縄観光をもっと深い視点で楽しめるきっかけになるはずです!
【園内を1日満喫するためのヒント】
・各施設の営業時間やイベント情報は、公式ウェブサイトで事前に確認しておきましょう。
・歩きやすい服装と靴で、快適に公園内を散策しましょう。
・日焼け対策、熱中症対策も忘れずに行いましょう。
・公園内は広いので、園内を周遊する電気遊覧車やC+walk(トヨタ自動車が開発した次世代モビリティ)を利用するのもおすすめです。
海洋博公園でとっておきの1日を過ごそう!
海洋博公園は、沖縄美ら海水族館だけでなく、沖縄の自然や歴史、文化をまるごと満喫できる場所です。訪れる際はぜひ1日かけて施設を巡り、その魅力にどっぷり浸りましょう!
※掲載されている情報は公開日のもので、最新の情報とは限りません。最新情報は必ず公式サイトでご確認ください。
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