参拝後のお楽しみ!帝釈天参道をぶらり散歩しよう
柴又駅前から柴又帝釈天まで続く参道(神明会)には、飲食店・お土産店・仏具店など、さまざまなお店が軒を連ねています。参拝後は食べ歩きやお土産巡りに立ち寄るのが定番の過ごし方。古き良き時代の雰囲気が漂う参道をゆっくりと歩いてみましょう。
・木彫りのお土産を購入したいなら「園田木彫店」へ
木彫りの品を取り扱っている「園田本店」。園田神仏具店と同じオーナーさんが切り盛りしているお店です。オーナーは木彫りの彫刻師としても活動している園田正信氏。園田氏によると、お父さんと祖父はなんと二天門などを彫った彫刻師なのだそうです。
店頭には、かんざしとしても使える干支をモチーフにした耳かき(750円)や、かわいらしい手作りの十二支守(700円)もありました。生き生きとした表情と木彫りの温もりを感じられる一品で、お土産にも喜ばれそうです。
ほかにも「男はつらいよ」と書かれたお箸も発見!こちらの商品は観光客にとくに好評で、寅さん人気の根強さを再認識させられました。
ちなみに、園田神仏具店の店頭に飾られている龍は、オーナーの園田正信氏が彫ったもの。こちらも素晴らしい迫力なので、訪れたときはぜひチェックしてみてください。お店には仏像やロウソクのほか、「字の出る線香」などの珍しい商品も取り扱っていますよ!
・手焼きせんべいを食べられる「手焼せんべい金子屋」
大正時代から手焼きせんべいを作り続けているお店です。店先で手焼きされたせんべいは球体の「地球瓶」に入れられ、約20数種類のせんべいをその場で選んで食べられます。もちろんお持ち帰りもOKです。
バラ売りの「むじ」(1枚60円)、みそせんべい(1枚100円)など、せんべいによって味も価格も違うので、楽しみながら選んでもいいですね。
パック入りのせんべいもたくさんありました。中でも気になったのは、しょうゆ・青のり・ごま・みその4種類の味わいが楽しめる「手焼寅さんせんべい(10枚790円)」。寅さんのイラストが描かれたせんべいなので、お土産としても喜ばれそうですね。
このほかにも「手焼うす焼(20枚550円)」「ザラメ煎餅(5枚450円)」「のり巻き煎餅(5枚450円)」なども人気なのだとか。詰め合わせパックの中には地球瓶でバラ売りされているせんべいもあるので、試食してからお土産用に購入するのもおすすめです。
・映画『男はつらいよ』ゆかりのお店「門前とらや」
明治20年に「柴又屋」として創業した「門前とらや」。店舗の外で売っていた名物「草だんご」(170円)をいただきました。
北海道産の小豆を使った餡は、少し控えめな甘さ。よもぎの香りがふんわり香るだんごは適度にこしがあり、餡と絶妙にマッチしていました。手作り感のある味わいとちょうどいい甘さ加減で、とてもおいしかったです。
ちなみに門前とらやは、映画『男はつらいよ』の第1〜4作まで、「寅さんの実家」として撮影がおこなわれていた場所。寅さんファンにはたまらないお店なんです!久しぶりに映画シリーズを見返してから訪れれば、さらに感動が増しそうですね。
老朽化のため平成元年に現在の建物に建て替えられましたが、撮影当初に使用していた寅さんの部屋に通じていた階段は、当時のままの姿で残されています。
「ラーメン(680円)」「天重(1,550円)」「クリームあんみつ(580円)」など、中華系から丼物、和スイーツまでさまざまなメニューがあるので、参拝後のランチタイムに訪れてもゆっくり過ごせますよ。
・懐かしさがいっぱい!昭和にタイムスリップできる「ハイカラ横丁」
見るからにレトロな雰囲気が漂う「ハイカラ横丁」。数千種類の駄菓子や雑貨のほか、昔駄菓子屋さんの軒先にあったような懐かしいゲームも楽しめるお店です。
お店の中に入ると、溢れんばかりの懐かしの駄菓子がずらりと並んでいました。駄菓子の人気は年代によって変わるそうで、幼い頃に駄菓子屋さんで遊んでいた世代は「ソースせんべい」、子どもたちはグミ類、幅広い世代に人気なのはクリーム状にしたヨーグルト風味の駄菓子「ヨーグル」なのだそうです。
「お店の奥で従業員の方がこちらを見ている!」と思ったら、故梅宮辰夫さんの人形でした。俳優であり「梅宮辰夫漬物本舗」のオーナーであった梅宮さんにそっくりな人形は、平成の初め頃に街のあちこちで見かけられました。店内を見守るように置かれた梅宮辰夫さんの人形は、昔懐かしい時代を思い出させてくれるはず。
奥にはピンボールゲームや、マリオのゲームもありました。店主によると「駄菓子屋の軒先にあったゲーム」をイメージして設置しているそう。昔懐かしいアイドルたちのモノクロプロマイド写真も売られていましたよ。
2階にあるのが「柴又のおもちゃ博物館」。中央にはミニカーが走るサーキットがあり、コレクターズアイテムが並ぶコーナーや、レトロボードゲームができるコーナー、ロボットや火星人が話す摩訶不思議なコーナー、懐かしい映像を見られる「映像コーナー」などがあり、昭和好きには見応えたっぷりの空間が広がっています。
中でも注目なのが、昭和40年代に大ブームになったスロットレーシング。操作方法はシンプルなのですが、速度が速いままカーブに突っ込むとコースアウトしてしまう奥が深い遊びです。上手に操作するのはなかなか難しいですが、レースの爽快感は本物さながら!家族や友達みんなで挑戦すれば、大盛り上がり間違いなしですね。
柴又のおもちゃ博物館には、葛飾区にあるラジコンメーカー「ニッコー」が輸入代理店を務めるドイツ・カレラ社製1/32スケールのサーキットが設置されており、1レーンにつき5分間100円で楽しめます。スロットカーの貸し出しは無料ですが、持ち込みもOK。愛好家の人でも楽しめるスロットレーシングです。
柴又帝釈天へのアクセス方法
電車でアクセスする場合は、京成電鉄金町線「柴又駅」から徒歩約3分、北総鉄道北総線「新柴又駅」から徒歩約12分で到着します。
最寄り駅である柴又駅の改札口前には寅さん像があるので、こちらを目印に奥に見える門をくぐって進みましょう。
さらに直進すると「帝釋天参道」と書かれた看板があるので、そちらの方向に進みましょう。参道を楽しみながら道なりに歩くと柴又帝釈天に着きます。
バスで行く場合は、JR「小岩駅」から京成バス(金町行き)に乗り、約15分程で「柴又帝釈天」下車。もしくはJR「金町駅」から京成バス(小岩行き)に乗り、約5分程で柴又帝釈天に到着します。
(※掲載されている情報は公開日のもので、最新の情報とは限りません。最新情報は必ず公式HPでご確認ください)
【関連記事】
◆お台場のお化け屋敷「台場怪奇学校」へ行ってみた!遊び方・見どころ・背筋が凍る恐怖を体験レポート
◆浅草花やしきの魅力を再発見!新アトラクションや子どもに人気の乗り物・スポットを紹介
◆ピンときたらすぐ予約!「こんなことできるんだ!」驚きとワクワクの体験10選