「国立科学博物館」完全取材レポート!外せない見どころやおすすめの展示を紹介

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親子で地球について語り合おう!科学を体感できる「地球館」

続いて館内の廊下を渡り、地球館に入ってみましょう。

「地球生命史と人類」をテーマにする地球館では、地球上の生き物が深く関わりながら生きている姿や、生命が誕生と絶滅を繰り返しながら進化してきた様子が展示されています。地球館の北側部分(地下3階、地下1~3階)は、2015年7月に一部リニューアルされています。

リニューアルの目玉は、3階の「親と子のたんけんひろばコンパス」。子どもを抱っこしないと見られない展示や、子どもが直感的に理解しやすい仕掛けの展示があり、親子が自然なかたちで地球について語り合えるように工夫されていました(※現在は「歩いてみよう!コンパス」として展示方法を一部変更中)。

ここからは、地球館の展示の見どころやリニューアルされたポイントを紹介します。
 

・巨大恐竜の展示がさらに迫力を増してパワーアップ

国立科学博物館といえば、恐竜の展示が欠かせません。

地下1階「地球環境の変動と生物の進化-恐竜の謎を探る-」は、リニューアルを遂げたことでより迫力のある立体的な展示が多くなりました。

なかでもティラノサウルスはものすごい迫力!短い前足が目印です。この復元骨格は、反対側に展示されているトリケラトプスを待ち伏せするかのようにしゃがんだ状態になっています。

骨格展示を上からも見られるように、階段が設置されている場所もあります。ぜひ登って違う角度からも眺めてみましょう。見上げるだけではわからなかった、新しい気づきを得られるかもしれません。

 

・人類の祖先にも会える?「地球環境の変動と生物の進化」

地下2階「地球環境の変動と生物の進化-誕生と絶滅の不思議-」は、恐竜の絶滅後に発展した哺乳類の歴史を紐解くエリアです。

右側の大きな生き物は「アメリカマストドン」。ゾウ類のなかでも長寿の種です。左側は「コロンブスマンモス」。北アメリカでは最大のゾウ類で、横に広がりつつ大きなカーブを描く牙が特徴です。

さまざまな生き物の展示を見た先には、いよいよ人類が登場します。チンパンジーとの共通祖先と別れた最初の人類である「猿人」、猿人から進化した「原人」、原人から進化した「ネアンデルタール人」と呼ばれる旧人の様子が復元されています。

ちなみに右側のネアンデルタール人の展示は、「現代に連れてこられて動揺しているが、平静を装っている」という設定だそうです。

 

・実物の深海調査船の模型も見られる「科学と技術の歩み」

2階の「科学と技術の歩み」では、江戸時代以降の科学技術の歩みについて展示されています。

見どころは、乗員3人を乗せて水深6,500mまで潜れる有人潜水調査船「しんかい6500」の1/2模型(所蔵:海洋研究開発機構)。1990年に最初の潜航を実施してから、30年以上にわたり世界の深海調査研究の中核を担ってきました。

現在も運航中で、しかもこれほど深くまで潜れる有人潜水船は世界でも限られているのだとか。潜水調査船は現代科学技術の結晶。間近で見られる機会は滅多にないので、じっくり観察しましょう。

 

・あっと驚く仕掛けがいっぱい!「歩いてみよう!コンパス」

3階にある「歩いてみよう!コンパス」。「親と子のたんけんひろば コンパス」を一部改修した展示室で、年齢制限なくどなたでも入室できるようになりました。ティラノサウルスを間近で見られたり、動物の標本をじっくりと観察したりできるスペースです。

実物標本が多く、まるでこちらに向かって歩いてくるような迫力を味わえます。

壁から剥製が顔を出しているような展示もあり、さまざまな角度から標本を観察できます。

展示の説明文は、子どもが親しみやすいように工夫しているのもポイント。展示の見どころを示している、フクロウ型のパネルもあります。高さも子どもの目線に合わせて低く設定されています。

大きい標本は大人のティラノサウルスで、「スタン」という愛称で知られている化石です。ティラノサウルスは約20年で大人になり、その寿命は30年未満だったと考えられているそう。大人になるまで人間と同じくらいの歳月がかかるとは、驚きですね。

・哺乳類・鳥類の剥製が並ぶ「大地を駆ける生命」

3階「大地を駆ける生命-力強く生きる哺乳類と鳥類をみる-」では、たくさんの哺乳類・鳥類の剥製が展示されています。

世界中に生息する鳥の剥製が並ぶ光景は、さながらジャングルのよう!こうして見ると、鳥の種類によってさまざまな大きさがあり、それぞれに特徴があることがわかります。

実物の大きさを一目で比較できるのは、図鑑ではわからない博物館ならではの面白さ。まるで生きてその場にいるような臨場感を楽しめます。

大迫力の球体型映像を体感!「THEATER36◯

日本館の地下1階にある「THEATER36○(シアター・サン・ロク・マル)」は、大迫力の映像コンテンツを楽しめるシアター。

2005年に開催された「愛・地球博」の長久手日本館で人気を博した「地球の部屋」が、国立科学博物館に移設されたものです。直径12.8m(実際の地球の100万分の1の大きさ)のドームの内側すべてがスクリーンになっていて、その中のブリッジに立って映像を楽しめます。

360度全方位に映像が映し出されるので、まるで地球の中に佇んでいるような浮遊感を味わえます。大迫力の音響と映像、そして自身が冒険しているような臨場感には、きっと興奮するはず!ここでしか見られない貴重な映像がたくさんあるので、ぜひ体感してみてください

1回の定員は40名、上映時間は約6分。特別料金はかからず、通常の入館料のみで見られます。

上映プログラムは月替わり。7本程度のプログラムが1ヶ月ごとに上映されています。どんな内容かは見てからのお楽しみ!上映スケジュールは事前に公式サイトを確認してくださいね。

疲れたらほっとひと息!地球館屋上のスカイデッキへ

国立科学博物館は広い建物なので、すべての展示を回るのには時間がかかります。興味がある展示だけを早足で回っても1〜2時間、日本館・地球館の展示やショップもじっくり見るなら、半日程度はかかります。

階段が多く歩く距離も長いので、休憩をとりながら館内を巡りましょう。ひと息つくのにおすすめしたいのが、地球館屋上のスカイデッキ、ハーブガーデンです。

ウッドデッキに囲まれたハーブガーデンでは、たくさんのハーブが植えられています。博物館の展示を見た後なので、「この植物は何ていう名前だろう?」と好奇心が芽生えるかもしれませんね。

豊富なハーブと開放的なロケーションが相まって、晴れた日は気持ちよく散歩できます。まさに空中庭園のような雰囲気!

ハーブガーデンを抜けると、スカイデッキが現れます。ベンチやテーブルのあるスペースで、こちらもゆっくりと過ごせる場所。自動販売機もあるので、飲み物を買って飲んだり、軽食をとったりできます。

スカイデッキからは上野周辺の景色を一望できます。駅側の窓からは電車が走る様子も見られるので、電車が好きなお子さんには嬉しいですね。

ハチ公グッズは必見!絶対にチェックしたい「ミュージアムショップ」

国立科学博物館のお土産が欲しい方は、帰る前に日本館地下1階にある「ミュージアムショップ」を訪れてみましょう。オレンジの外観が目を引くショップ内には、展示にまつわる雑貨・書籍だけでなく、お菓子や化石など幅広いグッズが販売されています。

なかでも人気なのはハチ公グッズ。定番のぬいぐるみや関連書籍、ノートなどのステーショナリー雑貨まで、かわいらしいデザインのグッズがたくさんあります。大人が日常使いできるデザインが多いのもうれしいところですね。

そのほかにも、オリジナルマスコットやトランプ、マスキングテープなど、展示で見た生き物たちをモチーフにしたグッズが充実しています。

ショップの入口にはガチャガチャがずらり。宇宙や生き物をテーマにしたものが多く、好奇心を刺激される貴重なグッズが手に入りそうです。ここからは、ショップ担当者おすすめのミュージアムグッズを厳選して紹介します。

 

・忠犬ハチ公を再現した「オリジナル ハチ マスコット」

お土産の定番は、「オリジナル ハチ マスコット」(800円)です。ぬいぐるみには大と小の2サイズがあり、小のほうが人気があるとのこと。手頃なサイズ感と価格なので、家に飾るにはぴったりです。ハーネスをつけているのもかわいいですね。

 

・大人気の恐竜展示が手のひらサイズに!「フタバスズキリュウ」

白亜紀後期に日本近海に生息していたフタバスズキリュウ。日本館3階の展示でとくに子ども人気が高い標本をぬいぐるみにしたのが、「フタバスズキリュウ」(1,760円)です。

海で泳いでいたといわれており、4本のヒレがかわいらしく再現されています。首の長さや色合いもなかなか凝っていて、少し珍しいぬいぐるみをプレゼントしたいときにぴったりです。

 

・小さなマークがかわいい「シースルーソックス」

カラーバリエーションが豊富な「シースルーソックス」(1,100円)も人気!国立科学博物館の人気展示がキャラクター化され、ワンポイントとしてデザインされています。サイズは22〜24cmの大人サイズです。

こちらはトリケラトプスが描かれた緑のソックス。たくさんのカラーから選べるので、プレゼントはもちろん、日常生活用に使っても活躍するでしょう。万人ウケしやすいグッズなので、ちょっとしたお土産にも喜ばれそうですね。

国立科学博物館のアクセス方法

国立科学博物館に行く場合は、最寄駅からのアクセスに優れる電車を利用するのが便利です。

JR「上野駅」公園口から徒歩約5分、東京メトロ銀座線・日比谷線「上野駅」から徒歩約10分
、京成電鉄「京成上野駅」から徒歩約10分と、上野エリアから徒歩でアクセスできます。

車を利用する場合は、首都高速道路上野線「上野出口」から約10分で到着します。施設内に駐車場はないので、近隣駐車場を利用しましょう。

 

(※掲載されている情報は公開日のもので、最新の情報とは限りません。最新情報は必ず公式HPでご確認ください)

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