日枝神社(赤坂) 申年最強のパワースポットを取材、徹底解説!

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末社には、特に年始に訪れてほしい理由が!

意外と見過ごしてしまう人も多いご利益スポット、日枝神社の末社(まっしゃ)。社殿の右がわ奥にあるこの場所が、日枝神社の隠れパワースポットとして密かに注目を集めているんです。
末社とは、境内の外や神社の付近にある小規模な神社のことをいいます。

末社は、左に「山王稲荷神社」右に「猿田彦神社」の2社が並びます。

1 猿田彦神社

日枝神社内で最も、仕事運・道ひらきの強力なパワースポットとして有名な神社です。物事を良い方向に導く神様「猿田彦神(さるたひこのかみ)」がまつられています。自らが進むべき道のヒントを求め、参拝にくる方も多いようです。
実はあまり知られていないのですが、 ​日枝神社の神様・大山昨神は、山の神だけでなく「スタートの神様」とも呼ばれています。良い導き+スタートのご利益が得られるこの場所で、物事の良いスタートを祈願する人が多いスポットとして人気なのだとか。良い1年のスタートがきれるように!と祈願する方も多いこの場所は、ぜひ年のはじめに訪れてほしいおすすめのスポットです。

八坂神社

本殿の左がわには、相殿神でもある「八坂神社」があります。本殿の神・大山咋神の祖父神である「素盛嗚神(すさのおのかみ)」がまつられています。

2 山王稲荷神社

日枝神社にすぐ隣接している稲荷神社です。現在の日枝神社があるこの場所は、むかし「星が岡」と呼ばれる地でした。この地にもとからいた神様「倉稲魂命(うかのみたまのかみ)」がまつられていて、そんな地主神様をきちんと参拝できる開運スポットの一つになっています。また、神社内にいるお稲荷さんは、空襲で日枝神社を焼失した際に、唯一残ったものなのだとか。

緑が多い日枝神社と木々と、真っ赤な鳥居と旗のコントラストが美しいスポットです。稲荷神社では、毎年2月の最初の午の日に「初馬祭」が行われます!あんどんが飾られ、いつも以上ににぎやかな山王稲荷にも足をはこんでみてはいかがでしょうか。

日枝神社の壮絶な「歴史」

東京の中心部・赤坂にあり、アクセスの良い神社としても人気を集める日枝神社ですが、さかのぼること約800年。実は、最初に建てられたのは現在の川越だったそうです。滋賀県の日吉神社を、秩父重継(ちちぶしげつぐ)が、そのころ荒野だった川越にもってきたことがはじまりといわれています。ちなみに、詳しい創建年は不明なのだとか。そのあとも日枝神社は何度も移転を繰り返します。約560年前の長禄元年には、江戸城の完成と同時に、太田道灌(おおたどうかん)の手によって江戸城に移されます。さらにその100年後には、城内で忘れかけられていたところを、江戸城にはいった徳川家康に発掘され、江戸城内の紅葉山に遷座されます。
慶長9年(1604年)からの徳川秀忠による江戸城改築に際して、社殿は江戸城外の麹町隼町に遷座し、庶民が参拝できるようになりました。

これでもかというほどに移転を繰り返す日枝神社ですが、まだまだ引っ越しの歴史は続きます。1657年に起こる江戸時代最大の大火事、明暦の大火でなんと社殿を焼失してしまいます。
そして大火事の災難から2年後、ついに1659年に現在の場所に再建されることになるのです。江戸城の南西、もっともよい方角とされる裏鬼門に位置していたため、この場所が再建の地として選ばれたといわれています。

現在の日枝神社の建物は、昭和20年の東京大空襲で全焼してしまったあと、昭和33年に再建されたものです。再建される前の当時は、すべて木造で国宝にも指定されていました。

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