千葉県富津市にある金谷美術館は、「石と芸術のまち金谷」を合言葉に、町の活性化に取り組む美術館です。2~3か月おきに魅力的な企画展が行われ、多くのアートファンから支持を集めるスポットです。また国登録有形文化財に指定された、別館の石蔵でも展示が楽しめます。さっそくご紹介していきましょう。
地域の人々の思いが詰まった美術館!金谷美術館とは?
金谷美術館は、千葉県の房総・金谷にある美術館です。鋸山の石により栄えた富津市金谷の、町おこしのため、地元をはじめ多くの方の協力により、2010年3月に誕生しました。
合言葉は「石と芸術のまち金谷」。「美しいもの大切なものをみんなで伝え遺し生かしていく美術館」として、ボランティアはじめ、地元の方を巻き込んで活動しています。
房州石作りの美術館!金谷美術館、設計へのこだわり
金谷美術館は、「石の町金谷」にふさわしく、全面石造りの特徴的な建物です。鋸山から切り出した著名な房州石を一部使用した、コンクリート打ちのモダンでシャープな外観が印象的で、石切り場をイメージして造られました。
また最高級の房州石で作られた別館の石蔵は、2010年に国登録有形文化財に指定された貴重な建物です。多くの文化墨人に愛されたアートの街・金谷の風景に彩りを加えています。
寄贈作品の数々
収蔵作品の多くは、美術愛好家の方が長年かけて収集した作品や、作者の家族が受け継いできた作品です。人から人へ、多くの時を超えながら多感動を与えてきた作品を間近で鑑賞できるのはとても魅力的です。なお、企画展は年に4回程度。各季節に沿ったテーマが設けられ、作品を入れ替えています。
地域密着型美術館らしく、千葉県ゆかりの作家から寄贈された作品も飾られています。本館だけでなく、石蔵にも展示品がありますので、お見逃しのないように。さらに、中庭にもオブジェが展示されていて、館内鑑賞後に散歩をしながらも楽しめます。
休憩スペースでは、抹茶の提供も!
中庭に面したお茶室では、京都一保堂の抹茶が提供されています。モンドセレクション金賞を8年連続受賞している、地元の有名菓子店「見波亭」の黒糖まんじゅうもついてきて、価格は500円とリーズナブルです。
四季折々の景観を眺めながら、ゆったりとした時間を楽しみましょう。
金谷美術館を支えるボランティア活動
金谷美術館の活動は、ボランタリー精神をもつ多くの人に支えられています。そのほか、美術館ボランティア参加者に対する美術品取り扱いや管理の方法などに関する講習会も実施。展覧会事業に関連して行われるプログラムや、イベントの指揮にあたるコーディネーターやソーシャルワーカーの育成・支援などを積極的に行い、近年関心が高まっている文化財の社会保存活動の貢献を図っています。
また、中庭の芝張りや整備も、地元の小学校の生徒や地元住民、ボランティアの方が関わっているんです。まさに色んな方の思いが詰まった美術館です。
金谷美術館で開催されるイベント
金谷美術館コンクール
金谷美術館コンクールは、毎年秋に開催される絵画コンクールです。16歳以上の方なら、だれでも参加可能となっています。日本画、油絵、水彩画、アクリル画、版画、水墨画、和紙ちぎり絵、ミクストメディアなど、広いジャンルの作品を募集しています。作品テーマに制限はありません。興味がある方は、公式サイトなどでチェックしてください。
なお、入賞・入選作を集めて特別展が行われるのもポイントです。全国より寄せられた創意あふれる作品の数々が楽しめます。
金谷美術館とあわせて楽しみたい!おすすめ周辺スポット
合掌館
金谷美術館から徒歩すぐのところにある観光スポット。飛騨の白川郷にあった、当時築約180年の合掌造りの建物を、昭和36年の御母衣ダム水没直前に、移築・再生した古民家です。現在はカフェギャラリーの「カフェ えどもんず」となっており、隠れ家スポットとしても人気です。美術品を鑑賞しながら、畳でのんびりくつろげます。
鈴木四郎右衛門家
鋸山から切り出された房州石を使った、長い石塀が印象的な旧家のお屋敷。また門柱の奥に見える建物は、国の登録有形文化財に指定されています。ここは日本地図を完成させたことで知られる、伊能忠敬の訪問した場所としても知られています。地房州半島測量の際に立ち寄って、当主から手厚いおもてなしを受けたそうです。
日本寺
日本寺は725年に行基によって開かれた関東最古の寺院です。鋸山全体が境内というスケールの大きさが特徴で、岩壁を彫って造られた奈良・鎌倉の大仏を超える日本一の石大仏があることで知られています。また山頂には、地獄のぞきと呼ばれる崖があり、崖からせり出したその場所からは約100m下を見下ろすことができますよ。スリルを味わいたい方はぜひ足を運んでみてください。
料金と割引情報
通常料金
- 一般・大学生:800円
- 中学生・高校生:500円
- 小学生以下:無料
※料金は企画展により変更になる場合がございます。詳しくはチケット販売ページをご確認ください。
お得に楽しむための割引情報
金谷美術館は、毎朝9時~9時45分までの45分間行われている、ボランティア活動を手伝った方に入館券がプレゼントされます。活動内容は、花植えや清掃活動、草取りなど。体を少しでも動かしたい方にもぴったりですよ。なお、前日までに予約必須となっています。まずは電話で問い合わせしてみてください。
アソビューチケットなら、さらにオトクに!
asoview!では、「金谷美術館」のポストカード付き入館チケットが販売中です。申し込み方法は、入館前にスマホで申し込むだけと、難しい手続きは不要!後は、当日受付でスマホを提示するだけです。平日・土日祝問わず、オトクに金谷美術館を楽しめます。
アクセス
公共交通機関の場合
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JR浜金谷駅から徒歩5分
車の場合
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館山自動車道金谷ICから約3分
駐車場情報
「金谷美術館」には無料駐車場が完備していますので、車利用の方でも安心です。収容台数は20台となっています。
施設詳細
名称:金谷美術館
住所:千葉県富津市金谷2146-1
アクセス:
公共交通機関でお越しの方 JR「浜金谷駅」から徒歩約5分
お車でお越しの方 館山自動車道「金谷IC」から約3分
営業時間:10:00~17:00(最終受付16:30)
定休日:水曜(祝日の場合翌日)、展示替え期間、年末年始
駐車料金:無料
駐車台数:20台
電話番号:0439-69-8111
公式サイト:http://kanayaart.com/
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