普天満宮 境内に洞窟がある神秘的な神社の魅力を徹底取材!

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那覇空港から車で約40分の場所にある「普天満宮」。那覇から観光地の集まる北部へ向かう途中に位置しているので、ふらっと立ち寄りやすく観光客からも人気を集めています。周辺には、アメリカ軍の普天間基地や、人気沖縄グルメのキングタコス普天間店もあります。宜野湾市文化財「名勝」にも指定されている普天満宮洞穴や、入口に咲く沖縄の桜「緋寒桜」など、みどころも満載!沖縄らしさあふれる神社の詳細をご紹介します。

琉球八社の1つ。由緒正しき「普天満宮」

沖縄県中部最大の神社で、「琉球八社」の1つにも数えられている由緒正しい「普天満宮」。
「琉球八社」とは、琉球王国から特別な扱いを受けていた8つの神社のことをいいます。普天満宮のほか、那覇市に6社、国頭郡金武(きん)町に1社あります。


また、普天満宮は宜野湾市唯一の神社としても知られています。うちなーんちゅ(沖縄の人)からも心のよりどころとして愛され、お正月の時期には毎年たくさんの地元の人が訪れる、沖縄定番の初詣スポットでもあります。地元では「普天間神宮」と呼ばれているようですよ。

普天満宮の歴史

普天満宮は、さかのぼること琉球王国時代、普天間の洞窟(現在の普天満宮洞穴)に琉球固有の多神宗教「琉球古神道」が祀られたことがはじまりと伝えられています。のちに、琉球国の王である「尚金福王」から「尚泰久王」がおさめた時代(1450~60年頃)に、「熊野権現(ごんげん)」のも合わせて祀られるようになり、いまの神社の原型が出来上がったそうです。

「熊野権現」とは、日本全国にある熊野神社の総本山にまつられている仏の化身と考えられている神のこと。創建時期は不明ですが、残っている関連史料によると15世紀中頃から16世紀ごろに建てられたとされています。

琉球古神道神の日の神、竜宮神(ニライカナイ神)、普天満女神(グジー神)と天神・地神・海神といった、沖縄ならではの神様もまつられています。 

沖縄戦も生きぬいた普天満宮

昭和20年(1945年)に起こった沖縄戦。当時、北から南下するアメリカ軍から逃れようとする人々と共に、本島南部へと普天満宮も避難しました。約30キロ離れた安全な糸満市まで、社掌さんが神体を運んだのだとか。

終戦後もしばらくの間は、アメリカ軍によって敷地が占領されていたため、具志川村(現在のうるま市)に仮設の宮が造られます。その4年後、昭和24年(1949年)にアメリカ軍により現在の敷地が解放され、無事に元の本殿へと戻されました。現在の社殿は、平成16年(2004年)に再建されたものです。

うちなーんちゅ思いのご利益もたくさん

普天満宮のご利益は、地元の人たちに根差したものが多々あります。健康祈願や交通祈願をはじめ、合格祈願・安産祈願まで幅広いご利益をうけることができます。航海安全や豊漁、五穀豊穣の神様としても古くから信仰されています。
中でも、良縁祈願と建築関係諸祈願のご利益が特徴で、県内外からもたくさんの参拝者が訪れるのだとか。

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