静岡県熱海市にある温泉テーマパーク「マリンスパあたみ」。水着で入れる温水プールやスパが豊富で、みんなで一緒に楽しめると家族やカップルに人気があります。海が目の前に見える絶景大浴場では、歴史ある熱海の温泉をゆったり堪能できるのも魅力。今回はマリンスパあたみを実際に訪れて、1年中楽しめるさまざまな施設を体験してきました。温泉やスパの見どころはもちろん、グルメ・お土産・お得な情報まで一挙にお伝えします。
マリンスパあたみとは?
日本でも有数の湯量を誇る熱海温泉。泉質は肌に優しい弱アルカリ性のため、湯あたりがとても柔らか。そんな温泉を利用したプールや温浴施設を楽しめるのが、「マリンスパあたみ」です。
温水プールやウォータースライダー、ジャグジー、サウナがあるスパは水着着用のため、家族やカップルで訪れても一緒に遊べます。海が目の前なので、熱海の花火大会の日には、プールや温泉から花火を鑑賞できるのもポイントです。
プールで遊んで、スパでリラックス、温泉で疲れを癒したら、1日の最後は花火で締める、なんて贅沢な休日も過ごせちゃうんですよ。こんなに施設が充実しているのに、市営施設なので料金がリーズナブルなのも魅力のひとつです。
マリンスパあたみの温泉・スパ施設を一挙紹介
ここからは、マリンスパあたみで楽しめる施設を一挙に紹介します。どれも熱海温泉の魅力とレジャーが組み合わさった施設ばかり!子ども連れでも遊べる場所がたくさんありますよ。
・みんなで思いっきり遊べる「プール」
豊富な湯量の温泉を利用した流水プール。屋外プールはゴールデンウィークと夏季のみ利用できますが、屋内プールは1年中遊べます。浮き輪につかまり、流れに身をまかせてリラックスできるので、疲れている大人におすすめですよ。子どもはただ浮かんでいるだけで大はしゃぎですね!
浮き輪に空気を入れるエアーポンプは無料で利用可能。プール横にはレンタルの浮き輪やビーチボールがあり、各300円で借りられます。ただし、こちらのプールは3歳未満の子どもは利用できないので、注意してくださいね。
全長73mのウォータースライダーも、なんとオールシーズン遊べます。チューブの中をぐるぐる回りながらプールへダイブ!上から見ると高くて少し怖い感じですが、一度滑ってみると面白くてクセになるはず。無料で遊べるので、何度もチャレンジしちゃいましょう。利用できるのは、身長120cm以上からです。
夏季限定でオープンする屋上プールでは、目の前に青い海と空、熱海の町が広がる開放感抜群の絶景が楽しめます。熱海は白い建物が多く、ヨーロッパの街並みを連想させますよね。事実、イタリアのサンレモ市と姉妹都市になるほど、風景や気候が似ているのだとか。ビーチサイドで横になっていると、イタリアのリゾートで過ごしている気分になれそうです。
屋上プールの水深は65cmほどなので、子ども連れでも安心。夏休みに友達親子と遊びに来ても楽しめますね。
日水連(公益財団法人日本水泳連盟)公認の25mプールは、全部で6レーンあります。ガンガン泳ぎたい人、水中ウォーキングしたい人など、使用目的によってコースを選べるのがうれしいところ。水深が浅い子ども用のコースもあるので、泳ぎを練習させたいときにもぴったりですね。
なお、プールを利用するにはスイムキャップが必要です。忘れた人は売店で購入しましょう。
※3歳未満の子どもは25mプールの利用ができません。
25mプールの横にはジャグジーがあります。体が冷えたらここで温まりましょう。
3歳未満の子どもが楽しく遊べるのが幼児用プール。入館時にもらった水遊び用おむつを着用することで、おむつがはずれていない子どもでも利用できます。水遊び用のおもちゃも用意されているので、プールデビューにもぴったり!夏は屋外の幼児用プールも開放されます。追加の水遊び用おむつは、受付で300円で購入できますよ。
・11種類の温浴施設で心と体を癒すスパ「健康温浴室」
プールがある1階には、水着着用で楽しめるスパ健康温浴室があります。ジャグジーやバイブラバスなど、さまざまな機能をもつ浴槽に4種類のサウナで、心と体を癒しましょう。
丸い浴槽は、バーティーラグーンとワールプール。座った状態で、噴出されるジェットの水流が体をマッサージします。バーティーラグーンは腰、ワールプールは背中・腰・下肢をマッサージ。血行が促進され新陳代謝もアップするので、ダイエット効果も期待できます。
立ったまま全身をジェット水流でマッサージしてくれるスポットジェットは、肩・背中・腰・足のコリがほぐれて、体がすっきり軽くなります。
レイドバックは、横になってプールにつかる寝湯のような浴槽。体温に近い温度に設定された温水はとても心地よく、思わず寝落ちしそうになりました。
歩行エリアでは水流に逆らって、一歩一歩進みましょう。浮力で体が軽く感じられますが、運動量は通常のウォーキングの10倍以上といわれているんですよ!水の流れに逆らうのが楽しいのか、ニコニコ笑いながら歩いている親子の姿が微笑ましかったです。
水に浮かんだ状態で下からのジェットを受けるアクアフローディングも、最初は恐る恐る浮かんでみましたが、慣れると浮遊感がとても気持ちいい!ついあれもこれもと試したくなる浴槽が勢揃いしていました。
・人気のサウナは4種類
高温サウナは95度前後の乾式サウナ。奥が3段になっていて、高い場所ほど温度が高くなっています。「とにかく高温がいい!」という方は一番高い3段目に座るなど、好みの温度を選べるのがサウナ愛好家に好評です。
たっぷり汗をかいたら、ボディシャワーで汗を流し、20度の水プールでクールダウンしましょう。
外気浴スペースも広く、潮風がとても心地いいです。サウナ・水プール・外気浴と、“ととのう”ために必要な設備が揃っているのがうれしいですね。
低温サウナは60℃。高温サウナが苦手なサウナ初心者でもチャレンジしやすい温度です。低温でじっくりと汗を流すのが好きという方にもおすすめです。
扉を開けると、真っ白なミスト(霧)が部屋中に充満しているミストサウナ。体全体を細かいミストが包み込みます。低温なので体への負担が少なく、短時間で汗をかけるのがポイント。
サウナで横になると、体全体を均一の温度で温められるそうですよ。楽な体勢で過ごせることから、多くのサウナ好きが訪れるのだとか。肌や髪の毛も水分を含んでしっとりした状態になります。
4つ目のサウナはスチームサウナ。「ミストサウナとスチームサウナってなにが違うの?」って思いますよね。スチームサウナは水蒸気で室温を40~50℃にしたサウナのこと。液体から気体へと変わった水分が体を包み込みます。ミストサウナは霧状なので、液体のまま体を包み込むそうです。
どちらも低温なので、子どもや年配の方でも無理なくサウナ体験ができます。両方入り比べてみたところ、液体のままのミストサウナの方が肌に潤いが浸透していくように感じました。
乾式サウナでは髪の毛がパサパサしてしまう人は、ミストサウナやスチームサウナを利用すると髪の毛に艶がでますよ。
たくさん浴槽がありすぎて迷ってしまう場合は、壁に書かれているモデルコースを参考にしましょう。
定番スパとサウナをバランス良く回る「一般健康維持コース」や、プール・ジェットメニューが多めに入った「ストレス解消コース」など、たくさんのモデルコースが用意されています。
ほかにも、「肥満解消コース」「疲労回復コース」「リラックスコース」「体力増強コース」と、全部で6種類のモデルコースがあるので、気分や体調にあわせて挑戦してみてください。
水着で一緒に入れるスパゾーンは、家族・カップル・友達同士と多くの人が訪れます。複数人で訪れたときにうれしいのが、プールとスパはカメラの持ち込みがOKということ!ここならプール・スパで一緒に遊びながら、みんなで思い出の写真を撮れちゃうんです。
当然ながら一緒に行った人以外を撮影するのはNGなので注意してくださいね。
・昼は青い海と空、夜は熱海の夜景を堪能できる「海の見える浴室」
熱海といえば、やっぱり温泉!歴史ある熱海温泉をじっくり堪能したいなら、2階の大浴場へ。マリンスパあたみの温泉の泉質は、ナトリウム・カルシウム-塩化物泉。透明で無臭のお湯ですが、口にふれるとほんの少しだけ塩分が感じられます。
塩化物泉は「熱の湯」「温まりの湯」といわれるほど、湯冷めしにくい保温効果のある温泉。塩の成分が肌の表面に膜を作るので、汗が蒸発するのを防いでくれます。
優しい肌ざわりで刺激も少ないため、赤ちゃん連れでも安心。しかも湯上りは肌がしっとり、体はポカポカになります。
浴室の窓は相模湾に面しており、海を眺めながら温泉につかる贅沢なひとときを過ごせちゃいます。熱海花火大会の会場も目の前という絶景ロケーションなので、シーズン中にみんなで訪れるのも楽しそうですね。
・運動不足を解消!無料で利用できる「ウェルネスゾーン」
2階ウェルネスゾーンのトレーニングマシンは、入館料だけで利用できます。海を眺めながらのウォーキングは贅沢かつ爽快!チェストプレスやアブドミナルなど、本格的なマシンもあります。利用する場合は、スポーツウェアとシューズを持参してくださいね。
これだけ施設が充実しているのに、市営なので入館料はとてもリーズナブル。プールで泳いで、トレーニング。サウナでととのった後は温泉でさっぱり!熱海に住んでいたら毎日通いたくなるほどの癒しに包まれた空間です。