「東京ドイツ村」は、東京ドーム約19個分もの広大な敷地を有する花と緑のテーマパーク。親子で楽しめる数々のアトラクションに加えて、観覧車やパターゴルフ場、こども動物園などがあり、1日中飽きずに楽しめる遊び場です。とくに四季折々の花が咲き誇る花畑や冬季のイルミネーションは、子どもから大人まで大人気!そんな魅力たっぷりの園内を詳しくレポートします。
東京ドイツ村とは
東京ドイツ村は、千葉県袖ケ浦市にある花と緑のテーマパークです。
園内にはドイツの建築様式や田園風景を見られるスポットが多く、子ども向けの遊び場やヨーロッパ風の庭園、アトラクションから自然レジャーまで豊富に揃っています。
ちなみに東京ドイツ村の名前の由来は、開業当時のオーナーがドイツ旅行に行った際に見て感動した田園風景が、袖ケ浦市の丘陵地帯に似ていると感じたからだそうです。
園内でとくにドイツらしい風景は、レストランやショップが集まるマルクトプラッツエリアで見られます。また、シンボルの観覧車がドイツ国旗カラーになっていたりと、随所にさりげなく散りばめられたドイツ文化やデザイン、建物を楽しめるのも魅力です。
・東京ドイツ村は子ども向け?大人でも楽しめる?
東京ドイツ村は子ども連れのファミリーにとって、1日では遊び切れないほど楽しいスポットです。
アミューズメントエリアには、マメ汽車・キッズコースター・リトルティーカップなど、子どもが喜ぶ乗り物が勢揃い。こども動物園では、ミニブタ・ヤギ・ヒツジ・マーラなどの動物たちとふれあえます。
わんぱく広場の遊具で思いっきり体を動かしたり、収穫体験でみかんやシイタケを狩ったりと、体験できるアトラクションは無数にあります。
大人には少し物足りないのかといえば、そんなことは決してありません。1年を通して多くの花が咲き乱れる園内はどこを見ても美しく、ただ歩いているだけでも癒されます。
例年10月末から3月中旬に開催される夜のイルミネーションは、ロマンチックな雰囲気でカップルに大人気!パターゴルフやスポーツランドに行けば友達同士で盛り上がれるほか、夜はレストランでソーセージとドイツビールを楽しむ贅沢プランもかないます。
・東京ドイツ村は車移動が便利!約3,000台の園内駐車場あり
東京ドイツ村は高速バスや路線バスでも行けますが、園内の移動を考えると車で行くのが一番快適です。というのも、東京ドイツ村は車を降りずに入場できるうえ、園内の道路沿いに多くの駐車スペースが並んでいるのです。
お目当てのエリアの近くに車を停めて遊んだり、遠くのエリアは車に乗って移動したりと、園内を自由自在に移動できます。
駐車場の台数は約3,000台。園内マップの道路上に数字が書いてあるので、希望のエリア近くの数字を目指しましょう。ただし、園内は一方通行なので、行きすぎてしまった場合は車を停めて歩いて戻るか、もう一度一周する必要があります。
東京ドイツ村の見どころは?人気スポットを一挙紹介
広大な園内に数多くの見どころがある東京ドイツ村。子どもから大人まで楽しめるアトラクションや体験が豊富にあり、1日では到底回りきれないほどの規模です。ここからは、実際に東京ドイツ村を回ってみて発見した人気・おすすめスポットを紹介します。
・ドイツカラーが特徴的な遊びのシンボル「観覧車」
東京ドイツ村で王道の乗り物が観覧車。ゆっくりとした動きは小さいお子さんがいても安心で、カップルにも人気があります。窓からは園内全体が見渡せて、晴れた日なら富士山もバッチリ確認できますよ。
空気が澄んだ昼間の景色も気持ちいいですが、おすすめは冬の夜のイルミネーション!観覧車に乗って見下ろせば、ほぼすべてのイルミネーションを一望できちゃうんです。
・子ども向けの乗り物がいっぱい!「アミューズメントエリア」
アミューズメントエリアには、小さいお子さんが大喜びする子ども向けアトラクションがたくさんあります。
遊園地ではお馴染みの「リトルティーカップ」や、左右に大きく揺れるスリリングな乗り物「バイキング」、ぴょんぴょん飛び跳ねる「こどもトランポリン」に、本格的な「アーチェリー」など、王道からユニークなものまで多彩な遊びがいっぱい!きっとお気に入りが見つかるはずです。
中でも人気なのは、コースを2周する「ブタ天キッズコースター」。ちなみにブタ天は「天使(angel)」と「ブタ(pig)」のハーフで、東京ドイツ村のオリジナルキャラクターです。
芝生の斜面を滑り降りる「芝そりゲレンデ」は、全長60m・最大斜度20度を誇る日本最大級の芝そりゲレンデ。風を切ってスピーディーに滑走する爽快感は、思わず何度も遊びたくなるほどの楽しさです。
ほかにも、大迫力の的当て「バズーカ砲」や、スリリングな空中散歩を楽しめる「スーパーチェアー」など、大人も夢中になれるアトラクションが豊富に揃っています。
また、アミューズメントエリアの中には「ジージの森」というエリアがあり、ツリーブランコ、ジップライン、ハンモックなどの自然派アクティビティにもチャレンジできます。通年日帰りで遊べるほか、3月~11月の土・祝前日はファミリー限定でキャンプもできます。
・動物たちとふれあえる「こども動物園」
こども動物園は、かわいい動物たちと出会える場所。「ミニブタ」「ヤギ」「ヒツジ」「モルモット」「ウサギ」「ワラビー」「マーラ」「アイガモ」など、草食のおとなしい動物が飼育されています。
動物園内にはエサの販売機があり、エサやりのできる動物もいます。ミニブタが飼育員に連れられて園内を歩くお散歩タイムもあるので、かわいい動物に癒されながらゆっくり過ごしたい方にはおすすめです。
・小さな動物がいっぱいの新エリア「世界のふわもこ動物王国」
2022年11月にオープンしたばかりの新スポットが、体験型いきものランド「世界のふわもこ動物王国」。場所はフラワーガーデンエリアにあります。
こちらは屋内施設で、「ヒヨコ」「ハリネズミ」「フェレット」「ケヅメリクガメ」「ウサギ」「ゴールデンハムスター」「インコ」などの動物とのふれあいやエサやり体験ができます。
こども動物園よりも小さな動物たちが多く、手のひらサイズのかわいい動物が好きな人にはイチ推しのエリアです。
生後半日から2週間という小さなヒヨコは、ふわふわで気持ちいい触り心地。群れに手を差し入れるととても温かく、あどけなくピヨピヨと鳴きながら手のひらに乗ってきます。
インコの部屋にエサを持って入ると、すぐにインコたちが寄ってきます。エサを持つ手だけでなく、肩や頭に乗ってくることも!ケンカしないように食べさせてあげてください。
ハリネズミやフェレットとのふれあいには、肌を傷つけないように専用の手袋が用意されています。スタッフの注意をよく聞いた後、着用してからふれあいましょう。
とくにフェレットは、狭い隙間に潜るのが大好き。手袋の隙間もしっかりベルトで閉めてから遊びましょう。部屋にはフェレットと遊ぶためのおもちゃも用意されています。もし元気な子がいたら、ぜひおもちゃを使って遊んであげてくださいね。
・ヘラクレスオオカブトも見られる「世界の昆虫爬虫類王国」
世界のふわもこ動物王国に先駆けて、2022年4月にオープンしたのが「世界の昆虫爬虫類王国」。昆虫に興味津々な子どもや、爬虫類が大好きな大人を中心にじわじわと人気が上がってきています。
さまざまな珍しいクワガタやカブトムシを展示しているほか、葉っぱにそっくりの「コノハムシ」、花にしか見えない「ハナカマキリ」、そのほか「アジアンフォレストスコーピオン」や「メキシカンレッドニータランチュラ」なども見られます。
もちろん、昆虫・爬虫類とのふれあいやエサやりも体験できます。まずは世界最大のカブトムシとして知られる「ヘラクレスオオカブト」。キラキラと虹色に輝く「ニジイロクワガタ」にも触れられます。
「エボシカメレオン」は、なんと手に乗せて撫でることもできちゃうんです。すまし顔でひょいっと乗ってくる姿には、癒されること間違いなし!
スリル満点の体験がお望みなら「電気ナマズ」がおすすめ。触れるとピリッとするので、少し勇気がいるかもしれません。そのほか、獰猛な海のハンター・ピラニアへのエサやりも体験できます。
昆虫爬虫類王国で人気なのが、「わなげでヘラクレスGET」のコーナー。1,000円で6回投げて、5本以上入れば25,000円相当のヘラクレスオオカブトをプレゼント!1本も入らなくてもニジイロクワガタの幼虫を貰える、ハズレなしの太っ腹なゲームなのです。
本物の昆虫は育てられないというお客さんのために、景品がおもちゃの「おもちゃわなげ」や、絶対にヘラクレスオオカブトがほしいお客さん向けの「ヘラクレスガラガラポン」もあります。ヘラクレスガラガラポンは、赤玉が出ればペアのヘラクレスオオカブト(成虫)、白玉が出ればヘラクレスオオカブトの幼虫2匹をプレゼント。こちらもハズレはありません。
「ふわもこ動物王国」と「昆虫爬虫類王国」でふれあいやエサやりを体験する際は、スタッフの指示に必ず従ってください。
・落花生掘りやミカン狩りに挑戦できる「収穫体験」
東京ドイツ村では、果物や野菜の収穫体験にも参加できます。収穫方法はスタッフが丁寧にレクチャーしてくれるので安心。簡単に収穫できるものばかりなので、お子さんの農業体験デビューにもおすすめです。
5月・6月はじゃがいも掘り、9月・10月は落花生掘りとさつまいも掘り、10月~12月はミカン狩りが体験できます。しいたけ狩りは一年中可能です。
※開催状況は生育状態によって異なるので、事前にお問い合わせください。
ちなみにしいたけは、狩ってすぐに七輪で焼いて食べられます。少し醤油を垂らして食べる採れたてホヤホヤのしいたけは、ほっぺたが落ちそうなほどおいしいですよ!
・水辺の遊びも充実!「ボート池」と「釣り堀」
ローズガーデンの奥にはボート池があり、2~4人乗りのスワンボートに乗って池を回遊できます。
4人まで乗れるので、家族や友達同士でも一緒に楽しめます。四季によって景色が変わる池の中を、自分たちのペースでゆっくりと回ってみてください。運が良ければ、野生の鳥たちと遭遇できるチャンスもありますよ。
また、わんぱく広場やパターゴルフ近くから西側に入る歩道の先には釣り堀があり、錦鯉釣り・金魚釣り・錦鯉のエサやりが体験できます。錦鯉はキャッチ&リリースが基本ですが、釣りあげた金魚は1匹300円で持ち帰れます。
・無料エリアで遊ぶなら「芝生広場」「わんぱく広場」「スポーツランド」へ!
アミューズメントエリアやふれあい体験は有料ですが、入場料だけで遊べるスポットもあります。最も代表的なのは芝生広場。広大な芝生で走り回ったり、のんびり寝転んだりと、自由な時間を過ごせます。
わんぱく広場には、子どもが喜びそうな楽しい遊具がいっぱい!さりげなく遊具の色がドイツ国旗カラーに塗られているのもポイントです。遊具の種類が豊富なので取り合いになりにくく、子どもの年齢に合った遊具でゆったり遊べるのがいいところ。大きな滑り台もありますよ。
・本格的なホールでワイワイ楽しめる「パターゴルフ」
園内には、パターゴルフ・ミニパターゴルフ・ホールインワンチャレンジと、なんと3種類ものゴルフアトラクションがあります。東京ドイツ村のある袖ケ浦市はゴルフ場がとても多い町なので、園内でも例にもれずゴルフが盛んなのです。
パターゴルフとミニパターゴルフは、同じクラブハウスで受付をしています。違いは、パターゴルフが1コース18ホールで、ミニパターゴルフが1コース9ホールであることと、ミニパターゴルフはボールが入りやすいように、ホールがかなり大きく作られていることです。
18ホールのパターゴルフは大人がたっぷり満足できるコースで、9ホールのミニパターゴルフは、子ども連れやゴルフ初心者でも、短時間で気軽に楽しめるコースだということですね。
受付を済ませたら、いざコースへ!使えるボールは全部で5色。家族や友達で色を分けて、誰が一番になるか競争するのも楽しいですよ。
コースには緩やかな起伏や小さなバンカーがあり、大人でも歯ごたえのある難しさ。簡単だと思って始めると意外に頭を使うので、想像以上に熱中するはずです。
・無料招待券をゲット!「ホールインワンチャレンジ」
もうひとつのゴルフアトラクションが「ホールインワンチャレンジ」。こちらは50〜70ヤード離れたホールに、ホールインワンを目指して打ち込むアトラクションです。
カゴに入っているゴルフボールは20球。1人で全部打ってもいいですし、家族や友達と分け合って打つのもOKです。グリーンは2つともすり鉢状の地形に作られているので、運が良ければ近くに落ちた球がぐるぐると回りながらホールに収まることもあるようです。
見事ホールインワンを決めたら、記念として東京ドイツ村無料ご招待券が貰えます。週末などの入園客が多い日は、1組ほどホールインワンを決める人が出ているそう。ぜひチャレンジして狙ってみてくださいね。
大人に人気のエリアが「スポーツランド」。広大な敷地には、バスケットやサッカーのゴールポストと各種ボール、一輪車などがあります。
チームスポーツから個人競技まで自分のペースで楽しめるので、久しぶりに体を動かしたくなったらここへ行ってみてください。
このほかにも、ドッグラン付きのスペースでわんちゃんとふれあえる「わんちゃんランド」(※わんちゃんとのふれあいは事前予約制)や、芝生を爽快に滑り降りる「バッサースライダー」などもあります。
東京ドイツ村は遊ぶところがたくさんありすぎるので、お出かけ前にある程度行きたいエリアを絞っておくと良いでしょう。