おかげ横丁で見ておきたい!はずせない見どころベスト3
1.タイムスリップしたみたい。歴史情緒ある街並み
まずはおかげ横丁の雰囲気を味わうべく、横丁内をブラブラと歩いてみることに。おかげ横丁の敷地は約4,000坪。敷地内には江戸から明治期にかけての伊勢路の代表的な建築物が移築・再現されています。
1.「妻入り」「きざみ囲い」の建物
伊勢の人々が「神様のお住まいと同じでは恐れ多い」と、屋根と並行した「妻」の部分に入口を設けた「妻入り」、雨風の強い伊勢ならではの外壁の仕上げ「きざみ囲い」などが主になっています。
入口から瓦屋根が見えるのが「妻入り」です。この建物は「徳力富吉郎版画館」。他の建物にも伝統的なつくりが採用されているので、じっくり見てみてください!
2.おかげ横丁のシンボル、太鼓櫓
おかげ横丁の中央には、太鼓櫓があります。これは歴史的建造物ではなく、このまちに合うイメージとしてつくられたものですが、しっくりと溶け込んでいます。ここでは「神恩太鼓」の披露も行われます。
3.元・伊勢神宮の建物!
おかげ横丁の中にはこんな建物も。
この曲線、どこかで見たことが…?実はこれ、なんと元・伊勢神宮の建物なんです。伊勢神宮は20年に一度「式年遷宮」によりすべての社を新造するため、古くなった建物を譲り受けてきたそうです。伊勢神宮の建物で販売される宝くじ、なんだかご利益ありそうです!?
4.明治時代の贅を感じさせる美しい洋館
おかげ横丁の奥には、横丁内で唯一の洋館があります。
この洋館は三重県桑名市にある「六華苑」をモデルにしてつくられているものだそう。六華苑を建築したのは、「近代建築の父」とも呼ばれ、鹿鳴館などを設計したジョサイア・コンドルです。コンドルの建物が地方に残っているのは、この六華苑だけとのこと。
洋館の内部には、三重の特産・真珠を使ったジュエリーブランド「MIKIMOTO」が入っています。
昔らしい、陶器を利用した柱も再現されています。高級感のある店内は、ただ見ているだけでも楽しいです!
2.一年中飾られているしめ縄に注目
太鼓櫓の正面には、しめ縄が飾ってありました!正月でもないのに?「実は伊勢周辺では、365日しめ縄を飾る風習があるんですよ」と濱田さん。
このしめ縄、よく見ると「蘇民将来子孫家門」という文字が書いてあります。これは伊勢に伝わる民話・神話から来ているそう。“むかし、一夜の宿を求めてきた素盞鳴尊に対し、金持ちの蘇民巨旦(こたん)は断り、貧しい兄の蘇民将来はこれを泊めてやった。お礼として「疫病が村を襲うから、家の周りを茅垣で囲うように」と教えた。立ち去るときにも「悪疫が流行したら蘇民将来子孫家門と書いて門口に貼ると良い」と言い残した。以来この地方では「蘇民将来子孫家門」の木札をしめ縄で飾り、厄除けとするようになった”という話です。